レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
Leverage

製作総指揮:ディーン・デヴリン
製作:エレクトリック・エンターテインメント

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951
http://www.fujitv.co.jp/leverage/





Feb. 10, 2009
第11話 陪審員6番 The Juror #6 Job

脚本/Rebecca Kirsch 監督/Jonathan Frakes
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3年前バルカス家では夫のアーネストはキャリアアップの為に
家庭を持ちつつ夜学で勉強し、妻・グロリアと二人の子供に
支えながら日々忙しい生活を送る。そんな中で、彼は
リブハー
バリー社
が作った
サプリメントの"ファストライフ"の飲むと、
心臓発作によって亡くなってしまう。

レバレッジ本部ではチームで活動するも
、パーカーが他人の事
を気にすることもなく無茶ばかりしてチームを危険にさらして
いる
事にチーム一同激怒していた。私生活で無茶するのは構わ
ないが、チームで動くときには自制するようソフィーからも
説得する。
そんな中、ハーディソンはパーカーの市民権としてアリス・ホ
ワイト
の名で登録しており、そんなアリス宛に市民としての義務
である
陪審員の知らせが届いて居た。パーカーはすぐにハー
ディソンに対して免除してと告げるが、陪審員では12名の陪審員
が協力して、事件の真実と向き合い、指示通りに動く必要が有る
と知り、ネイトはパーカーを更生させるためにも陪審員を経験
するのも良い事だとして、裁判所に行く様告げる。

裁判では原告はグロリア
原告代理人はポール・リチャーズ
ポールは陪審員や裁判官のケリーに対して、グロリアの夫・
アーネストが如何に家庭思いで真面目な男性だったのかを説いて
いく。睡眠不足を補うために被告のウィリアム・クイント
社長を努めるリブ・ハーバリー社のサプリメント"ファストライ
フ"を服用後突然心臓発作で亡くなったものだが、被告は発売前
からそのリスクを知りつつも販売した事を訴える。
被告代理人が冒頭陳述を行う中、法廷ではあり得ない
監視カメラ
と送・受信機を使って代理人に指示
を与える女性・トビー・アン
ショウ
の姿が有った。アンショウはカメラ目線を送る陪審員
6番のアリスの事が気になり調べさせる。彼女の経歴は簿記係
だという。

一方レバレッジ本部のハーディソンは、部屋中に全米のアメフト
の試合が見られるようにテレビが一面に壁張りにされていた。
男性陣にとってはパラダイスのような部屋。

パーカーは本部に戻ってくると、みんなに対してあの裁判には
不正が有ると知らせる。このままだと原告の女性が酷い目に
逢わされるかも知れないと語る。隠しカメラが置かれていたし
弁護士には高性能イヤフォンが入っていたという。ネイトは
それを聞くが
日常的市民活動に邪悪な陰謀など無いとして、
アメフトの試合を楽しむ。ハーディソンもまたそんなイヤフォン
が作れるのはオレだけだとして、あり得ないと一蹴する。
しかしパーカーが俺たちに助けを求めたのは意外だという。
ハーディソンは自分が8歳の頃、里親と共にエホバの商人として
布教活動に付き合わされたが、その時里親からは嫌がるオレに
人との対話の仕方を覚えろと話してくれたという。しかしパーカー
はそういう教えもなく育った事も有り、他人との会話が怖いの
だという。
それを聞いたネイトは、ビールを買ってきて試合を観戦しよう
としているエリオットに、パーカーに付き添い、裁判に於ける
不正の事実を調査してきてくれと語る。

陪審員は12名

1 Andrew Higgins (陪審長)
2 Gretchen Meyer
3 Charlie O'Flanfers (過食症)
4 Patricia Beston
5 Peggy Milbank (パーカーと気が合う)
6 Alice White (パーカーの偽造ID)
7 Bobby Sweeney
8 Owen Keller
9 Craig Avelar
10 Gwynne (孫の写真)
11 Wilson
12 Trevor Darne


被告のクイントを尾行していると、アンショウに接触している
のが分かる。クイントはアンショウに対して示談に持ち込んだ
方が良いのでは無いかとするが、アンショウは自分が経営する
アンショウ製薬がクイントの会社のサプリメント事業に2千万
ドルの投資をしていた。買収を目的としたもので、この裁判で
負ければ私は全てを失うのだとして、それだけは絶対に許さない
と告げる。
パーカーたちは本部にこの事実を伝えると、法廷にハッキング
していて、相当大がかりな調査を行っている事から、ただ事
ではないと感じる。

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パーカーの人付き合いの苦手な一面を克服させようとして
陪審員制度を利用して、チームは彼女を送り込む。そんな中で
パーカーは裁判が不正なモノである事に気がつき、なんとか
したいと考えていく。

パーカーが主役の話だったので、個人的には最も楽しめる話
だった。パーカーが演じているのはアリスであり、陪審員6番
という事で他人に成りすますと、今までのパーカーとは違った
一面を演じられるという所なのだろうか。ソフィー先生に
その辺のレッスンを受けると良いのかも知れない。

最初はギクシャクしていた陪審員たちも上手い形でパーカーを
信頼させるように誘導し、パーカーの中でも陪審員長を勤める事で
何かが変わりつつ有るという事を実感させるような仕掛けになっ
ていたのではないかな。

陪審員の中でもパーカーと友達になったペギー。
彼女シーズン4の13話と14話でも再登場する。
どんな形で関係していくのか楽しみであり、パーカーにとっては
初めてのチーム以外の友達なのかなと思うと大切にして欲しい
関係だ。

さて事件は、裁判で起きている不正を正すというモノ。
誰かに依頼されてアクションを起こすのではなく、目の前で
起きている不正に目を背けることは出来ないとして、関わって
いくもの。そういうパターンってこのドラマでは初めてなのかな。

裁判は相当茶番劇になってしまっているけど、最終弁論に於ける
ハーディソンの主張は何故か妙に説得力が有った。ただ実際には
開発したサプリメントが副作用を起こしたのかどうかの因果関係
は分からず、幼少期に発熱によって生じた大動脈拡大が云々
という話が本当の事だったのか気になる。
まぁ訴えられた被告自身のダメージではなく、それを操っていた
とするアンショウにペナルティを与えようという意図は見えた
のでそれだけで良かったのかも知れないが・・

被告ではなく、その被告を影で操る憎たらしい女性・アンショウ
を演じていたのは、Lauren Hollyだった。
NCIS ネイビー犯罪捜査班のシーズン3からシーズン5の途中
までレギュラー出演していたが、Lauren Hollyさんというと
どうしてもJim Carreyの元妻という印象が有る。彼女の当たり役
映画「乱気流/タービュランス」だったなぁ。

相変わらずパーカーの心情にはハーディソンが一番身を寄せられる
という役割だったね。互いに里親の元で過ごした過去が有る
分、共感しやすいのかな。
ハーディソンがピーナッツアレルギーだとして、ゴミ捨て場の
調査をエリオットに任せていたのも印象的。今回のエピソード
では限りなく力業が少なかったのでエリオットの使い処が
あんまり無かったからね。

ネイサン・フォード (Timothy Hutton) 元保険調査員、アルコール依
存症
ソフィー・デヴェロー (Gina Bellman) 2ヶ国語を物真似
エリオット・スペンサー (Christian Kane) 武術に長ける、銃嫌い
アレック・ハーディソン (Aldis Hodge) 機械オタクでハッキングのSP
パーカー (Beth Riesgraf) セキュリティーを抜ける泥棒

ヘンリー・ルイス (David Shatraw) 弁護士
ポチョムキン (Armin Shimerman) 医師、飛行機内でわいせつ行為
ウィリアム・クイント (Brent Spiner) リブハーバリー社CEO
Ms.トビー・アンショウ (Lauren Holly) アンショウ製薬CEO
ポール・リチャーズ (John Storey) 原告弁護人
グロリア・バーガス (Maria Russell) 原告、夫・アーネストを失う
アビ / ドニー (Kahlil Joseph) インド人、エリオットの友達
ペギー・ミルバンク (Lisa Schurga) 陪審員#5、パーカーと仲良し
グラニー (Norma Michaels) 陪審員#10
フォアマン (David Trice)
--- (Jeremy Cohenour) Computer Guy
アーネスト・バーガス (David Basila) サプリメントを飲んで死亡
--- (Peter Hansen) Assistant
アマレシュ (Sanjay Chandani) インド人
ランジット (Mueen Jahan Ahmad) インド人
--- (David Winston Barge) Bailiff
クレイグ・アベラー (Tiwana Floyd) 陪審員#9
ボビー・スウィーニー (Rene Napoli) 陪審員 #8
--- (George Mims) Earnshaw's Door Man
ケリー・ダーラム (Kitty Swink) 判事

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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