レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀 Leverage シーズン2 製作総指揮：ディーン・デヴリン 製作：エレクトリック・エンターテインメント http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951 http://www.fujitv.co.jp/leverage/

Jul. 22, 2009
第2話 命懸けのファイト The Tap-Out Job

脚本／Albert Kim 監督／Marc Roskin
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ネブラスカ州・リンカーン。
総合格闘技に於いて、マーク・フォワースとタンクの試合。
マークはセンスのある格闘家だったが、有利に運んでいた試合
に於いてフィニッシュに入ろうとした際に突然マークの身体に
異変が起き、形勢は逆転。ほぼ無防備の状態でタンクに殴られ
重症を負う。

マークの父・ジャックはネイトらレバレッジの元を尋ねる。
見ずに薬を入れられ息子のマークはガードが出来ず再起不能に
させられたとして、全てはジェド・ラッカーによる仕業だと
いう。彼がプロモーションしていた試合で、八百長を持ちかけ
られたがそれを断ったという。ネイトは何か仕掛けられること
は明らかだったのに何故試合に出場させたのか?と問うと、全ては
工場の為だったという。この試合をすれば5000ドルの報酬が
入る予定だったとし、その金で工場の建て直しをする予定だった
とのこと。息子はとても優秀な選手だったが二度と格闘技は
出来なくなったと語る。
ラッカーは地元の総合格闘連盟を統括しており、大会を主催
してはピンハネし、試合をセッティングするだけでなく八百長
で不正に金を得ているという。
インターネットに掲載されている動画を見ると、エリオットは
格闘技について語り始める。総合格闘技には3つの局面が有り、
打撃、組技でテイクダウンを取り、そして柔術だという。
エリオットはパーカーに教えた格闘術をハーディソンを使って
試す。
ラッカーには他に趣味は無かったのか?と尋ねると、ゴルフクラブ
の会員でビジネスマンたちとプレイしており、去年には優勝
しているのだという。

ネイトは強引にラッカーのビジネスマン仲間とのゴルフコンペ
に参加する。ネイトはラッカーに対して、2千ドルを賭けて
戦わないかと突然話を持ちかける。無礼な男だと感じながらも
ラッカーはアウト、イン、アウトの勝負で合計6千ドルの勝負
をしようと告げる。ネイトのボールは高密度ポリマーで作成
されたものでジャイロ効果により、凄い軌道を見せるボール。
そしてラッカーのボールは、キャリー役のパーカーがボールを
すり替え、無線タグ入りのボールを使い軌道変化させることの
出来るものを用意する。ハーディソンはこれを使えばベッカム
並みにボールが曲げられると語る。
勝負はネイトが圧勝する中で、パーカーは直前にラッカーに
ぶつかり彼のポケットからサイフを盗んでいた。
サイフを落としたので今は払えないというラッカーに対して、
ネイトはダービーホテルに宿泊しているので現金を払いに来い
と告げる。

ラッカーはボクシングジムに戻ると、ネイトの滞在の目的を
探るよう部下に指示する。
ホテルに連絡を取ろうとする中で、ネイトがボクシングジム
に居る事を知りラッカーは声を掛ける。ネイトは金を取りに来た
としてラッカーから金を受け取る中で、ラッカーはネイトが
金を支払った後にも、練習生として潜り込んでトレーニング
しているエリオットに話しかけている事を知る。
それを見たラッカーはネイトが居なくなった後に、エリオット
に接触。君は何者かとしてラッカーはジムに所属する格闘家
たちにエリオットを襲わせる。その争いの様子をパーカーは
携帯のビデオカメラを使って録画し、動画サイトにアップする。
エリオットと一線を交えた後、ラッカーは彼を事務所へと
連れて行き目的を尋ねる。ネイトはサウスダコタで総合格闘家
の連盟をしていて、良い選手がいないか自分が探ってくるよう
命じられたのだという。そうすればある女性と遭わせると
言われたのだという。女性の名を尋ねると、エリオットはソフィー
の名前を挙げる。するとラッカーはすぐに検索サイトで調べる
とソフィーがテレビプロデューサーであり、テレビ中継の件
でこの街に視察にこようとしている事を知る。
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寂れてしまったネブラスカの田舎町で格闘技のファイトマネー
で事業を立て直そうとするマークだが、八百長を持ちかけてきた
ラッカーの誘いを断ると水に薬を混入されて再起不能にさせら
れる。
ソフィーがテレビ番組プロデューサーとしてラッカーに接触
し、格闘番組の試合中継を名目に金を奪い取ろうとするが・・

被害者家族がどうやってレバレッジ集団のことを知ったのか?はと
もかくとして、格闘技を暴力で野蛮だとしているソフィーと
格闘技にかける熱い思いを語るエリオットの興味深いやり
とりが行われる物語だった。エリオットの中に潜む影の一端に
触れた感じがするところが今回のドラマを複雑にした感じだね。

総合格闘家との試合ということで、武闘派エリオットの相手は
一応特殊訓練ではないにしろ、格闘術の訓練を受けている相手
と対決しなければならない故に、どの程度の力を発揮出来るのか
気になるものも有り、実際に対決する場面に於いてはどうなる
ことかと思った。スタンディングだけのボクシングならば状況
は辛かったけど、総合格闘技ということでエリオットでも有利
に働いたのかなという感じ。

一番良くできていたところは、やはりテレビ番組制作者として
トリアナのライブの中継スタッフに紛れ込むところかも。
現地のスタッフも入り乱れていると、働いているスタッフの顔
なんて知らない事も有るのだろうし、こういうのも有り
なのかなと。
これだけの事が出来れば正直、ソフィーに疑いの余地を持つのも
難しい気がする。

投資詐欺や八百長ボクシングでの賭け事での詐欺は古典的な
ものが有った。相手側のスタッフたちがどれだけ買収出来て
いるのかなと思うものが有ったし、正直タンクもレバレッジが
抱き込んで一連のことをしているのかとも思った。

エリオットならば薬を飲まされたとしてもそれをはねのけそうな
気がする。いや寧ろそれをやって欲しかった。
投資詐欺がバレた時点でわざわざ敵がその事実を話してしまう
というのがちょっぴり不自然な感じがしたし、追い出すにしても
パーカーが銃器店で大量に購入している事実があるならば、寧ろ
捜査の手がレバレッジに向けられてしまうのではないかとする
不安もあるね。

そもそもネットにエリオットが戦う映像を流していたけど、
詐欺師たちはあんまり顔を表沙汰にしてはいけないのではないか
みたいな不安は残る。

チキンのフライドステーキに嫌悪感を示していたソフィーだけ
ど帰る頃にはブタの皮のチップスにハマっていたようだ。


・Andrew Garrett Langeの"Not Sure Yet"