レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀 Leverage シーズン2 製作総指揮：ディーン・デヴリン 製作：エレクトリック・エンターテインメント http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951 http://www.fujitv.co.jp/leverage/

Sep. 2, 2009
第8話 アイスマンの誤算 The Ice Man Job

脚本／Christine Boylan 監督／Jeremiah S. Chechik
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ケリティダイヤモンドから一千万ドル分のダイヤを乗せた輸送
車を三人組の強盗団が襲う。運転していた警備員のジョーイ・
コスピートは狙われているのを知り、運転席から出て犯人に
発砲しようとするが肩口を打たれて、ダイヤを持ち逃げされる。

ジョーイはカフェJohn McRory's Placeでレバレッジ社のネイサ
ンに遭うと、先日の輸送車強奪事件について説明する。
20年以上ボストン市警察で働いていたが、妻が失業した為に
副業として警備会社で働いている際に事件が起きたという。
本来強盗に出くわした際に装甲車から降りることは禁止されて
いるが警察官トしての本能的な行動によって阻止するために
動いてしまったとのこと。警備が一人なのは最近の不況によって
人件費が削られているのが原因だろうとするが、これまで
安全だったルートに突然強盗が現れたり、内部の事情に詳しい
ものが関与している可能性があり、現在警察でも調査している
が、逆に俺が疑われているのだと語る。嫌疑が晴れるまでは
警察官トしての仕事もさせて貰えず、医療費だけが膨らんで
いるという。目撃者もなく、指紋も検出されず、爆破のコード
も痕跡が残らないものを使用されたのだという。家族を食べさ
せることがこんなに難しいとは思わなかったと。ネイサンは
仕事を引き受けると語る。

ネイサンはオフィスで今回の概要を話す。
ジム・ケリティ三世。父から引き継いだケリティダイヤモンド
の社長だが引き継いで4年目にして業績が悪化。金遣いが荒い
のが原因だという。パーカーはソフィーが居ないソファーが
どうしても広すぎて落ち着かなかった。慣れるしかないと
ネイサンは告げる。
ケリティは今回のダイヤ強盗の件で保険会社に900万ドルの
保険金を申請しているが、相当経営にも困っている状況が
有り、恐らく自分の息のかかったチンピラにダイヤを襲撃させ
て保険金とダイヤの二つを手に入れる作戦なのだろうと語る。
しかしネイサンによると、保険金詐欺は時間がかかるとし、
ダイヤの様に大金のかかった件では支払いまで一年はかかる
という。しかもケリティの宝石は学会認定されている最高級
のダイヤな為にダイヤには盗難防止の為にレーザーでIDナンバー
が彫られているのだという。特殊なレーザー故に、世界に
三つしかそのレーダーは存在せず、アントワープ、ドバイ、
テルアビブの三カ所だと語る。ネイサンは我々が細工できる
という事で誘いだそうとし、州警察のボナーノ刑事がこの件
を捜査しているので、ダイヤと共にケリティを突き出せば
問題は解決するだろうと。
しかし問題は一つ有った。現在ソフィーは休養が欲しいとして
休んでいる為にペテン師役が居ないのである。パーカーは
電話して呼ぼうか?というが、彼女が休養を取りたいと言って
いるのだからそれを尊重しようというネイサンは、ハーディ
ソンがペテン師として今回担当する様告げ、パーカーはおとり
役だと語る。

パーカーは密かにロンドンで休暇を楽しんでいるソフィー
に電話すると、男性を引きつける役をしなければならなくなった
事を相談する。以前に似たような任務をした際には、男性が
苦手なパーカーはフォークで刺したりして、失態を演じたこと
が遭った。ドレスとジミーチョウのクツとロザリンドダイヤ
が有れば大丈夫だとし、自分が演じるキャラクターとダイヤ
を信じる事がコツだと言われる。パーカーはネイサンには
電話した事は秘密にしておいて欲しいと頼む。

ケリティがバーで女性を物色している中で、パーカーがドレス
を来て誘惑するようにして近づく。
ケリティはパーカーが身につけているダイヤに興味を持つ。
レプリカかとするが、パーカーは本物だとし、近くでそれを
見せる。彼氏にもらったものだと言うと、自分も宝石関係の
仕事をしているというケリティ。
ケリティをハーディソンとエリオットが居るビリヤード台の
所に連れて行く。ケリティもロシア人マフィアの用心棒を
連れてきていた。一瞬の緊迫感が走る中で、ハーディソンは
ケリティが宝石店のオーナーだと知り、先日の強盗の件は
大変だったなと語る。しかし強盗に見せかけた自作自演だろ
というハーディソンは自分も宝石を盗むプロなので分かる
という。自分はアイスマンと呼ばれて居るとし、決して捕まら
ない泥棒であり、IDを消すレーザーを持って居る事を語る。
ハーディソンはケリティが盗んだ宝石のIDを消しても良いが
30%の利益をもらうとすると、ケリティは高すぎるとして
交渉は決裂。しかしボディガードをしていたハズのロシアン
マフィアがハーディソンから連絡先を受け取っていくのだった。
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宝石店のオーナーは親から引き継いだ宝石店を豪遊して業績を
悪化させ、赤字を補填するために輸送車を襲わせ、保険金詐欺
を働こうとしていた。輸送車の運転手はそうとは知らず強盗に
よって銃で撃たれて苦しい立場になり、レバレッジに助けを
求めていく。

変わった事と言えばソフィーが休暇で居ない中での任務という
ことで、その影響がどう現れていくのかという事を端的に描
いたもの。
全員が一度ずつソフィーに電話を入れる辺りが面白く描かれ、
ソフィーの存在感というものを表していく。
最後に当然ネイトが電話することになるけど、その際、ネイト
はソフィーが居なくても無事に解決した事を語りつつも、
実際にはチームの精神的支柱的役割を果たしているのが彼女
なんだなと思わせるものだった。

宝石強盗といえばパーカーですよとばかりに、パーカーが
目立つかと思えば、ハーディソンが今回はメイン。
怪しいヒップホップ系のじゃらじゃらとした装飾品を身にまとう
辺りが作りすぎ感を出していたけど、それが災いしたのか、
ロシアンマフィアの男に宝石を盗むよう提案される。

ケリティは保険屋から金を手に入れてからロシアンマフィアに
報酬を渡す気だったみたいだけど、最初から現物支給すれば
良いんじゃないかという感じにも思える。

ソフィーへの電話は、

パーカー・・・変装の仕方・演技の仕方を学ぶ。
エリオット・・・なんだか良くわからない悩みの電話。
ハーディソン・・・助けを求める内容。
ネイト・・・戻って欲しいと言えない電話。

ネイトの役割は今まで自分がしてきた保険屋の仕事なので
それ相応に知識がありやりやすかったのかな。

ただ気になるのは、宝石店には当然防犯カメラが設置してある
ので、宝石店で行った顛末は一部始終カメラに収められている
んじゃないのか?って感じのネタだった。

確認と称して防犯セキュリティを聞いてしまうというところが
上手く出来ていたね。

パーカーのきわどい衣装も有ったし、ハーディソンやエリオット
に寄り添う姿が有ったり、ハーディソンとエリオットの濃厚な
接近まで有ったし、助けないなんて言ってやっぱり助けてしまう
エリオットは良い関係だね。