レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
Leverage シーズン2

製作総指揮:ディーン・デヴリン
製作:エレクトリック・エンターテインメント

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951
http://www.fujitv.co.jp/leverage/




 

Sep. 9, 2009
第9話 遺産相続とウソ The Lost Heir Job

脚本/Chris Downey 監督/Peter Winther
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ルースベネット・キンバルの病室にいく。
ルースは病床に伏せるキンバルに対して、彼がルースが支援
する
NPO団体に多大な寄付金を出してくれたことに感謝を示す
と共に、そんな寄付してくれた子供たちが居る施設の写真を
見せる。面会したかったのに、キンバルの弁護士・ピーター・
ブランチャード
がなかなか面会させてくれなかったのだという。
キンバルに対して、あの人を許してはダメだとあの人はあなた
の資産を奪うつもりだと語る。キンバルはルースの事を
"ジー
ジー"
と語る。ルースは私はジージーではなくてルースだと語る。
そんな中、ピーターと彼の息のかかった警察官・ブルース・リ
ンド
がやってきて彼女を病院から追い出す。

イギリス・ロンドンに居たソフィーの部屋にネイトがやって
くると、ネイトはチームに戻って欲しい事を彼女に語る。
ソフィーは私抜きでもチームは機能しているのでしょと告げる
と、確かに計画は実行できているが、何かが違うのだと語る。
ネイトは
君のことが必要なので戻って欲しいとすると、ソフィー
みんなにとって必要なのか、それとも貴方にとって必要なのか
と問う。しかしネイトはその答えは明確にせず、明日クライア
ントに遭うので10時に来て欲しいと語る。

ネイトは依頼人のルースの待ち合わせしているカフェで待って
いると、そこにはルースの弁護士だと名乗るタラ・カーライル
という女性が来て居た。キンバルが亡くなった事を告げる。
一歩遅れてルースもやってくると、彼に供えるブルーのアカネ
の花束を持って来たのだという。ルースは
NPO施設の養子縁組
の斡旋をしている
が、ある日にキンバルから電話が鳴り、
突然新聞記事を見たとして援助したいといってきたのだという。
小切手が定期的に送られて来たが、送られる度に金額が大きく
なったまだという。ネイトは死を目の前にして償いをしたいと
考える人は多いのだという。ルースは彼が体を壊したと聞いた
時に子供の写真を持って彼の元を尋ねてお見舞いをしたときには
彼は新しい遺言書を書いたと語っていたのだという。全財産を
ウチの団体に寄付すると言ってくれた
のだと。しかしその後
弁護士が一切彼と遭わせてくれず、病状が悪化する度に私の
ことが分からなくなってしまったのだと。ネイトはキンバルの
遺志を実現させるとルースに約束する。
タラはネイトと二人きりになると、貴方の事を調べたら、
泥棒兼ハイテク世直し隊だという事を聞いたことを語る。
ルースが遺産を受け取るには、
遺言検認裁判という壁がある事
を告げ、貴方たちに依頼するには全てを把握することが条件だ
として、これからあなたたちがルースの為にすることに同行し
たい事を告げる。純粋なルースを助けたいならば私と目的は
同じハズでしょとし、私を入れるか、ルースを見捨てるのか
選んで欲しいという。

ネイトはその話をレバレッジの仲間に話す。
エリオットは大反対。ハーディソンも
バッドケーブにビッキー
ベールを入れるなんてあり得ない
事だと語る。パーカーも
そんな事ソフィーが許さないと。
ネイトはソフィーには遭っていないとし、
ペンシルベニア
行ってきただけだとするが、パスポートの出国記録にはヒース
ロー空港が記されているぞという。ロンドンは世界一監視カメラ
の多い都市なのだとし、
"ウォーリー・フォードを捜せ"をして
見るか?とハーディソンは語る。監視カメラにはネイトの姿
が至る所に写っていてソフィーの元に行って居たことを示す
ものだった。確かにロンドンに行ってソフィーに話したが
彼女は戻らなかったのだとし、まだ本人も今後を決めかねている
のだろうと告げる。とりあえず仕事をしようとして、ハーディ
ソンにタラの経歴を調べる様告げる。経歴に問題が無い様な
らば同行させるという。

ベネット・キンバルは、環境汚染を無視した事業・労働者を
酷使した結果大儲けした人物だった。飲酒運転で事故を起こ
したり私生活に於いては派手に女性と遊んでいたという。
ボストンの大物弁護士・ピーター・ブランチャードが全て
をもみ消していたとのこと。
ハーバード大・ロースクールを
卒業後に警察官を抱き込んで悪の限りをつくしているとの事。
キンバルには家族が居ないので全財産の相続人は弁護士に
当たるのだという。
三日後にブランチャードが
検認裁判で遺言書を提示すれば
相続人になってしまう
事を告げる。

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ネイサンたちは亡くなった富豪の男性・キンバルが遺言書
に残した遺志を正当に履行させるべく、ルースに協力していく
ことになる。ソフィーにも何とかチームに戻って欲しいと
つげに行くも、ソフィーは未だにチームに戻ることに迷って
いるのだった。

今回はなんと言ってもソフィーが紹介してチームに送り込んで
来たタラが加わると言うことで、どんな新風を吹き込もうとして
いるのかが興味深いエピソードだった。といってもドラマとして
はソフィーからの紹介であることは最後にならないと分からな
い作りではある。

ネタとしてはクライアントの事を何処まで信用して良いのか
分からないものが有ったし、タラが関与したことで、
どれだけレバレッジのしている正当性が伝わるか分からなかっ
たので、不安な一面を抱えつつもドラマとしてはなかなか面白
く出来ていた。

更に不安な所と言えば、警察と一部抗戦しなければならない
シチュエーションが有ったことと、今回のネイサンにしても
タラにしても偽物の弁護士であるという設定によって、
司法制度がちょっぴり良い加減すぎるところにも伝わって来た
ので、出来れば法廷決着ではなく、取引を引き出して欲しかった
けどね。

相手の気を引くためにネイサンが検事の元に掛け合い
遺言状のことで話があるとしてブランチャードの気を引いたり
刑務所での自供を引き出す際に、オルセンに対して恐怖を
吹き込みつつ、ナイフを仕込んだり、また同様にブランチャード
にも銃を仕込んだり鍵を入れてセキュリティチェックを行わせる
所など面白く出来ていた。

セーラムの重刑務所にはアーリアンネーションズと呼ばれる
ギャングが居るとしていたけど、アーリアン系のギャングは
アメリカのドラマでは良く出てくるね。
先週のクリミナル・マインドに例えとして出て来たアーリア
ン・ブラザーフッドは、刑務所内を拠点とするギャング団だ
ということで、アメリカの刑務所って無法地帯みたいで
怖すぎるな。

ネイトは何処の段階でルースが本当の親子だということを
知っていたのだろうか?色盲同士が出会うというのもある意味
凄い確率ではないかと思うけど、ルースの事を知って、父は
当時何故結婚しなかったのだろうね。

シーズン2後半はソフィーに変わってタラが担当するようだ。
弁護士役を演じていたけど、ソフィーと共に演技者繋がりが
有ったりするのだろうか?
チームは採算度外視のところが有るもタラは意外ときっちり金を
受け取るタイプのようなので金勘定は彼女に任せるのが一番
なのか。
パーカーの事を噂通り可愛いと言っていたけど、同感ですね。

因みにタラ役のJeri Ryanは、ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言
でケイト・マーフィ医師役で出演中。
「スタートレック:ヴォイジャー」ではセブン・オブ・ナイン役。
「SHARK カリスマ敏腕検察官」ではジェシカ・デヴリン役で出演している。

ネイサン・フォード (Timothy Hutton) 元保険調査員、アルコール依存症
ソフィー・デヴェロー (Gina Bellman) 2ヶ国語を物真似
エリオット・スペンサー (Christian Kane) 武術に長ける、銃嫌い
アレック・ハーディソン (Aldis Hodge) 機械オタクでハッキングのSP
パーカー (Beth Riesgraf) セキュリティーを抜ける泥棒

タラ・カーライル (Jeri Ryan) 弁護士、実は詐欺師・ソフィーの友人

ルース・ウォルトン (Anna Campbell) NPO養子斡旋
ピーター・ブランチャード (Peter Riegert) キンバルの弁護士
ベネット・キンバル (Edgar Reynolds) 富豪、死ぬ直前に遺言
P.J オルソン (Tobias Anderson) 刑務所、キンバルの元パートナー
ブルース・リンド (David Frederick White) 警察官
フランク (Doug Brooks) 警備主任
シンディ (Genevieve Sage) ピーターの秘書
ミリアム・イバネス (Luisa Sermol) 判事
--- (Michelle Slezak) Lawyer

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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