レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
Leverage シーズン2

製作総指揮:ディーン・デヴリン
製作:エレクトリック・エンターテインメント

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951
http://www.fujitv.co.jp/leverage/




 

Jan. 13, 2010
第10話 ファッション・ウィークの暗号 The Runway Job

脚本/Albert Kim 監督/Marc Roskin
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ボストン・ゴールデンパンダ衣料品会社
ここには中国から厳しい労働条件で連れて来られた人物たちが
労働法も無視して働かされていた。フローレンスもその従業員
の一人で、会社からは15時間勤務に耐えるためにサプリメント
を渡されていたが、過酷な労働と怪しげなサプリメント故に
フローレンスの髪の毛は抜け落ちて、そして自分も倒れてしま
う。経営者の一人、グロリアは倒れるならば外に出てと告げ
非情な態度を見せる。

ネイサンはフローレンスと
移住支援ネットワークの女性・テレ
サと遭う。工場はパン夫妻が経営していて、フローレンスの事
を半年前に正規のルートで渡米させたのだという。合法的手続き
だがその費用が高額で、言葉の壁で訴えられないということを
分かってい最低賃金を下回る労働条件で働かせて
いるのだという。フローレンスは両親を渡米させたい為に
金を稼ぎたいのに、酷い条件故に金も貯まらないし体を壊した
のだ。話を聞いたネイサンはテレサの支援ネットワーク
が対処出来ないのか?と問うが正式な訴えが無いと手を出せない
との事だった。ネイサンは何とかすると約束する。

そんな二人の面談を終える頃、タラ・コールがやってくる。
普通ならば私も同席すべきではないのか?とするが、ネイサン
は彼女を信用していなかった。ソフィーならば同席させている
のでしょ?と問う。

一方
ボストンモーターボートマリーナをアジトにしていた
エリオット、パーカー、ハーディソンはネット回線を通して
ソフィーと会話していた。タラの事は信用出来ないとする
ハーディソンだがエリオットや私が最初にチームに加わる
時にも似たような状況だったでしょとし、彼女も同じだと説得
する。しかしネイサンが彼女を嫌っているのだとすると、
ペテン師は必要だとし、タラは私が信頼して送った人物だ
告げチャンスを与えてと語る。
ネイサンは自分で何が必要か
気がついていないのだとし、みんなの事が心配
だと語る。

タラとネイサンがやってくると、ソフィーはネット回線を
切る。
ネイサンは今回の案件であるグロリアとラッセル夫婦が経営
する工場のことを話す。彼らは
ファッションのバッタもんを
製作してボロ儲けしている人物
だという。グロリアが主に
有名デザイナーのファッションをコピーし、ラッセルは経理
と中国企業と連絡を取っているのだという。
グロリアは色々と通信制のファッション講座などで勉強し、
色々とデザイナー発掘番組などに応募してデザイナーになるの
を夢見ている人物だという。ネイサンはその情報を聞くと、
それならばグロリアの夢を叶えてやろうとし、一流デザイナー
の自信を植え付けるのだという。
作戦名はカプリーナだと
告げる。タラはネイサンたちがコミュニケーションを深く取らず
暗号のようにして話し合うのを見て不満に感じる。

パーカーはタラの写真を撮影し、
ファッション&スタイル誌
という雑誌を作成する。その雑誌にウソの記事を掲載。
カプリーナというデザイナーが現在注目されていて、
ニューイングランドのファッションウィークにも出品すると
いうことを書いた雑誌をパン邸に忍び込んで置いていく。
またパーカーは監視カメラを設置していく。

案の定グロリアはその記事を見てカプリーナが気になり、
カプリーナの情報をインターネットで探る。
インターネットのファッション動画記事では、有名モデルたち
がカプリーナの服に注目しているということを音声合成して
すり替えて、グロリアに信じ込ませていく。
そしてタラ(カプリーナ)は偶然を装い、グロリアが経営して
いる服店の前を通ると、デザイン画を落としてグロリアから
声を掛けさせる。タラは感謝し、そしてグロリアもデザイナー
をしている事を知ってデザイン画を見せてもらうと、とても
下手くそなデザイン画だが絶賛し、明日のファッションウィーク
にデザイン画を持って来てくれないかと告げ会場入場用の
パスを渡すのだった。

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バッタモンのファッションを流通させている中国系企業が
労働者を過酷な条件の下で働かせている事を知って、ネイサン
たちはそこで働くフローレンスたちを助けていく。
経営者のパン夫婦の背後には、中国の秘密結社・シンギアン
と繋がりが有り、ラッセルはインターポールで指名手配してい
るニコラス・チャウという別名を持つ事を知る。

ドラマのテーマとしては信頼・コミュニケーションだったのかな。
ネイサンとタラが相変わらず意地の張り合いをしてしまっている
感じで、犬猿の仲って感じだけど、ネイサンとしてはこのポジ
ションに彼女を入れるとソフィーが戻る場所が無くなると
感じていたりするのかな。

タラは金には拘りが有り、5万ドルをふっかけようとしたネイサン
に対して20万ドルを要求する強欲さが有った。
ネイサンとしては、自分の手の内で心理作戦を決行したいの
だろうし、タラにイニシアチブももたれたくない気持ちも
良く分かる。

タラとしては完全に疎外感を感じ、ネイサンたちが自分たちの
呼吸とタイミングで計画を実行していることに気に入らない
様子だけど、今回のエピソードを通して、それぞれに取り入り
上手い事彼女のスキルというものを見せた感じ。
最大の見せ場は、タラとのあうんの呼吸を見せたFive-O(警察)の
暗号なのだろうけど、エリオットの前では力でも使える
事を示したり、パーカーやハーディソンにも十分にコミュニケ
ーションを取って少しずつ信頼を勝ち得ている感じ。

ただ全員が密かにソフィーと連絡を取り会っているところを
見ると彼女が如何にチームの母であり精神的支柱となっている
のかが分かるな。
ソフィーがウズベキスタンのタシュケントに居るところなど
一体何をしているのかって感じだな。

パーカーがモデルとしてランウェイに上がるという設定は
なんとなく想像が出来た。髪の毛を下ろしたパーカーも
可愛いのだけど、やはりいつものように後ろで髪の毛を縛って
いるパーカーが一番可愛い。前回可愛いと言われたことで
パーカーはタラの事を気に入っていたりするのかな。

パーカーと入り口のスタッフとの静かな争いも良かったけどね。

最終的には工場は管財物件になりグロリアはクリーニング店
で労働者として働くというのも悪くは無かったけど、ちょっと
出来過ぎかな。

ネイサン・フォード (Timothy Hutton) 元保険調査員、アルコール 依存症
ソフィー・デヴェロー (Gina Bellman) 2ヶ国語を物真似
エリオット・スペンサー (Christian Kane) 武術に長ける、銃嫌い
アレック・ハーディソン (Aldis Hodge) 機械オタクでハッキングのSP
パーカー (Beth Riesgraf) セキュリティーを抜ける泥棒

タラ・コール(カーライル) (Jeri Ryan) 弁護士、実は詐欺師・ソフィーの友人

ラッセル・パン (Tom Choi) コピーデザイン、経理担当
グロリア・パン (Grace Hsu) デザイナー
サミュエルズ (Tim True) 刑事
キャリー (Lorinda Conner) デザイナー
アンドレV (Jeffrey Gilbert) デザイナー
フローレンス・オング (Jennifer Hong) 労働者
--- (Kathy Hsieh) Co-Worker
--- (Caitlyn Larimore) Check-In Girl
テレサ・クォン (Cathy Vu) 移住支援ネットワーク

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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