レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
Leverage シーズン2

製作総指揮:ディーン・デヴリン
製作:エレクトリック・エンターテインメント

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/951
http://www.fujitv.co.jp/leverage/




 

Jan. 20, 2010
第11話 2時間の戦い The Bottle Job

脚本/Christine Boylan 監督/Jonathan Frakes
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ジョン・マクローリーが亡くなり、彼が経営していたバーで
通夜が行われる。娘のコーラが店を相続する中、そんなコーラ
の元にマーク・ドイルリアム兄弟という男性三人が現れると
突然、
生前父親に貸した金の回収に来たのだという。1年前に
5千ドル貸したので利子を含めて1万5千ドルを払え
というものだ
った。店が担保に入って居るという男達は、店を相続したので
有ればあなたの借金だと言われる。
2時間の猶予を与えるので
せいぜい金をかき集めてこいという。

ネイサンはこの店で父親と一緒に過ごした思い出を仲間たちに
語る。通夜の場でギャンブルしたり酒を飲んだりしていること
に違和感を唱えるとコレが
アイルランド式なのだという。
この店の主はフライデーナイトゲームと称してポーカー賭博
をしていたとし、ネイサンの父はここをオフィスにして、賭博
の胴元をしていたのだという。アソコにいるコーラが産まれた
日の事も良く覚えているとの事だった。彼女は姪みたいな人だ
と語る。

そんな中、コーラは店中の金をかき集めてドイルに渡している
のを目にする。210ドルが全ての金だとするが、ドイルは残り
の金も2時間以内に払えと言う。

コーラが困っているのを見てネイサンは声を掛けると、一年前
に父親が彼らから借金をしていたようだという。一年前という
と母親がちょうどガンで死ぬ直前の事で治療費を捻出すると
言っていた事を思い出す。あいつらは闇金だとすると、コーラ
は2時間以内に1万5千ドルを用意しないと店を奪い取ると脅され
ているのだという。ネイサンは我々が何とか店を取られない
方法を考える事を告げる。パーカーは相手が闇金ならば警察に
知らせれば良いのでは無いかとするが、闇金は金を返すまで
は一生つきまとってくるハズだという。12%の違法な金利の
闇金業社が通夜の席で金を奪いに来るなんてと憤りを感じる。
しかしネイサンは
何故2時間なのかを調べようと語る。
タラを呼んで、ドイルに接近させる。

タラが魅惑的にカウンターで飲んでいると案の定ドイルの方から
声を掛けてくる。タラはドイルに何をしている人なのか?と
尋ねると金融関係だという。親がベルファストで会社を経営
しているのだという。会話している間にパーカーとエリオット
は彼らの財布を盗み取る。パスポートが入って居るが、彼らは
銀行口座やクレジットカードを所持しておらず、現金での
足が付かない為に取引をしている
のだという。

ドイルはタラに正直に俺は闇金業社である事を語る。
頼れる人の居ないものを助けているだけで法の穴をついている
だけだという。ハーディはドイルの父・ティム・ドイルについ
て調べると、IRAで人を殺害している人物で、ボストンで会社
を手広く広げようとしている事を知る。現金主義なので成功
しているのだという。2時間後に
北アイルランドの首府・ベル
ファスト
行きの航空チケットを予約していることが分かる。
父親に投資分を返却して、成功している事を報告しに帰るの
だという。

タラたちはネイサンにホントに2時間でだまし取れるのか?
と問うと、とりあえず古典的だが、生中継しているスポーツ
を見つけてドイルと賭をして様子を見る事を語る。

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ネイサンは自分が生まれ育ったバーの店主が亡くなったのを
知り通夜に出席すると、店の経営を引き継いだ娘のコーラが
闇金からの借金で悩んでいる事を知る。
相手は厄介なアイルランド系の組織で、単純に騙すだけでは
ボストンの土地を根城にして新たな被害者を生むと考えた
ネイサンは彼らを組織ごと追い出そうとする。彼らの弱点は
何かを鋭く考察していく。

ネイサンがアルコールに再び手を出してしまうことでの
ちょっとしたスリルが味わえるエピソード。
またネイサンが何故度胸が据わっているのか、そして父親との
関係性や父の商売を通して、彼が天才的な詐欺師として
誕生したその一端を知る事の出来るエピソードだった。

ドラマを見ていると映画「スティング」を臭わせる展開だ
った。映画では競馬詐欺だったけど、バスケの試合を時差を
使って上手く主導権を握り、一方的ではなく最後に大勝ち
することで相手が欺されたとする気配もなく金をせしめていく。
相手がアイルランド系であるという点や、カード、競馬など
古典的な詐欺スタイルで相手を騙していくという点でとても
見やすいものが有った感じ。

現金でなんでも行うとすることがある意味では災いした感じで、
実家にもわざわざ金を持ち帰るのではなく、振り込みしてしまえ
ば今回の事態は起こらなかったのだろうけどね。その分、通常の
業務には差し支えがあるのかな。

上手く出来ていたのは、相手の感情を揺さぶることで
感情的になった際の冷静さを失った際の暴走っぷりを利用
した点だ。その為に詐欺で騙された屈辱感なり、自分の
事務所から盗んだ金を利用してドイルを怒らせていく所など
上手く出来ていたし、最後に冴えなさそうな3人の男性が
実際にはボストン市の組織犯罪課の刑事だったという点で
上手いオチへとつなげていった。
義賊のようにして相手から奪った金を律儀に返していく姿
などレバレッジらしさも有ったしね。

ただまぁ正直いざとなったら15000ドルくらいならばネイサン
たちのポケットマネーで簡単に返せそうな気がする。

ネイサン・フォード (Timothy Hutton) 元保険調査員、アルコール 依存症
ソフィー・デヴェロー (Gina Bellman) 2ヶ国語を物真似
エリオット・スペンサー (Christian Kane) 武術に長ける、銃嫌い
アレック・ハーディソン (Aldis Hodge) 機械オタクでハッキングのSP
パーカー (Beth Riesgraf) セキュリティーを抜ける泥棒

タラ・コール(カーライル) (Jeri Ryan) 弁護士、実は詐欺師・ソフィーの友人

マーク・ドイル (Alan Smyth) 高利貸し
コーラ・マクローリー (Odessa Rae) ジョンの娘
リアム (Bradford Farwell) コーラの子分
--- (George Burich) Liam's Brother
ダニー・マッキャン (Ted Rooney) 警察官
ミッキー・ドネリー (Joe Ivy) 警察官
ジョニー・カベラ (Hank Cartwright) 警察官
若い頃のネイト・フォード (Diego Velazquez)
--- (Trip Ross) Associate

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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