レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀
Leverage シーズン2

製作総指揮:ディーン・デヴリン
製作:エレクトリック・エンターテインメント

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Feb. 17, 2010
第15話 マルタの鷹の行方 (後編) The Maltese Falcon Job

脚本/John Rogers 監督/Dean Devlin
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ベルブリッジ港の倉庫が爆発したとして、現場ではネイトたち
の事を躍起になって捜索する。国土安全保障省とFBIは爆発事故
はテロリストではないと報道しつつも容疑者は武装していると
して伝える。

ネイサンたちは何処か隠れる場所が無いかを探していた。
市長がFBIの犬になっていたなんて・・と、パーカーは憤りを
感じる中、ハーディソンによるとネイトとタラの偽名が調べら
れており、クレジットカードや口座の金は一切使えない状況
だという。今使えるのは手元にある現金だけだという。

市長は共犯者がいることを言っていたので、例え今逃げても
市警ボナーノ殺しの証拠隠滅の時間を与えるだけだとし、
ネイサンは決して逃げない事を告げる。ハーディソンによると
FBIの指揮官と市長が電話する際に
ワームを仕組んでおいた
ので会話を盗聴できる
事を告げる。するとFBIとインターポール
は市長の身柄を
カバナーホテルで守ると連絡しているのを耳に
する。それを聞いたネイサンは自分たちも先回りしてカバナー
ホテルを拠点にするという。この街で唯一捜索されないのが
このホテルだと告げる。

しかしどうやって部屋を取るのか。
パーカーは従業員からマスターキーを盗むのは簡単だが、すぐ
に見つかってしまうだろうと語る。
タラはパーカーにタオル一枚を盗んできてと告げると、タラは
裸にバスタオルを巻いてベルボーイ・ホセの前に現れて、
室内の鍵がかかってしまったとつげて中に入れてもらう。
遅れてやってきたネイサンたちは何か面白いショーを見落とした
か?と告げると、パーカーはタラの裸を見損ねた事を告げる。

ハーディソンは早速このホテルのシステムをハッキングし、オグ
デン・シールズ
という連泊している金持ちの部屋だったことを
突き止め、システムをいじって延長することにする。
オグデンはペーパービューでインディパンティーズデイを見て
いるわねとパーカー。
ネイサンはハーディソンに対して
市長のパートナーを突き止めろ
とつげ、主に
銃の情報を調べる様指示する。

一方ロビーにいたネイサンは市長やFBIのネビンズらと同時に
インターポールに転職したジムが同行している事を知る。
ジムはネビンズらに対して、一体倉庫を取り囲んだのにどうすれ
ば取り逃がせるのかとして呆れる。しかもジムは捜査資料の中
から一連の事件にネイサンが関わっている事を知り、ジムは
FBIに対してネイサンに関する情報を提供するので、トニー・
カジック
の情報の全てを渡すよう要求する。

ハーディソンは市長の事を調べているとトニーと精通している
事が分かる。トニーは
アルバニアの武器密輸業をしていて競合
している組織を容赦なくたたきつぶすやつだという。過去
殺人罪で4カ国、8度起訴されているが、一切捕まっていないこと
を告げる。また中央アジアと中欧では合法的な仕事もしており
アメリカ軍とも大きな仕事の契約を取っていることが分かる。
第三世界から安い武器を手に入れて転売して稼いでいるのだと
分かる。市長は港のテロ対策の環境を整えるという名目で、金を
だまし取っており、汚職警官と共にカジックの武器売買の取引
拠点にしている事を知る。インターポールは密輸の捜査をして
いるがネイサンはジムのことなど気にするなとみんなに語る。

エリオットはネイサンが無理な仕事をしているとして、反対
意見を告げる。パーカーもネイサンはネイサンのままで居てほしい
事を告げる。しかしネイサンは善良な一警察官が殺されたことを
つげ放ってはおけないと語る。

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ネイサンたちは殺害された善良な警察官の汚名をそそぐ為に
殺害した犯人を追っていると、予想以上にこの町では、悪行
が蔓延り、根深い問題として存在している事を知る。
市長はFBIと取引し、そして地元の警察官は抱き込まれ悪党で
あるカジックが武器を取引するのを容認しているというとん
でもない構図ができあがっている事を知る。武器密売の件を
捜査していたインターポールのジムも加わりレバレッジの
メンバーの手には負えない事態になっている事が分かるが・・

シーズン2の最終話だけ有って展開が複雑で、流れとしては
全てを消化し切れたのかイマイチよく分からない所も多かった
けど、相変わらずジムによってチーム解体の危機にさらされ
たり、タラとの別れが有ったりして次のシーズンが気になる
作りで面白く出来ていた。
シーズン1の頃はイマイチこのドラマにも面白みを感じなかった
けど、今ではキャラクターのそれぞれの味というものが
全面に出ていて面白い作品として感じるものがある。
ただまぁやっぱりシナリオ次第ってところなんだろうけどね。

正直倉庫を爆発させたという時点で、例え義賊だとしても
見る人から見ればやはり危険な感じはする。
ジムがネイサンに対して、取引を持ちかけて、ネイサンを
助ける変わりに他のメンバーたちは逮捕するようなことを
口にしていたけど、最後にネイサン自身が自分は泥棒だと
主張する辺り、なんとなくネイサンも引き返せないところまで
来ている感じがして、切ないと見るのかチームと同族になれ
たと歓迎すべきなのか複雑なものを喚起している。

さて今回のエピソード、収拾できるのかってくらい事態は
市長、FBI、市警察を巻き込んでいて、シナリオ事態は
一応の解決を見せたけど、FBIは市長との取引だとしているの
でまだしも不正を働いていた警察官たちはどの程度逮捕された
のか気になる。単に見て見ぬふりをしていただけなのか?

FBIとインターポールの管轄権争いとか殆ど発生せずすんなり
とFBIが捜査の指揮権をジムに与えるところは違和感が有った。

色んなシーンで面白く出来ていたけど、色んな所で騙し合い
の構図が発生して、サプラ〜〜イズ的展開となっているところ
が上手かった。タラの正体が分からない状況の中で保身のため
に動いたのではないかとする辺りも興味深かったし、それを
問い詰めるパーカーもまた良い感じでレバレッジ愛を感じる
ものがあった。

市長を盗むという大胆な発想の元で、ジムがやってくる所
をエレベーターを一階ずつボタンを押すネイサンの地味な
努力がまた笑えるところがあったし、酒飲みのオッサンの
割に12階くらいまでの階段をよく走って上れたなって感じ。
途中でも酒を飲むシーンが有ったしね。

ソフィーの登場の仕方も面白かった。
ソフィーにとってはネイサンが何を言っていたのかその真意
が分からないままの対面、再開で、そして何を考えているのか
分からないまま逮捕されてしまうところがまた切ない。

エリオットは敵の数を冷静に数えて全員(13名)を倒していたし、
ハーディソンのようなハッカーの存在今や無くてはならない
もので巨大船籍の電気系統をパソコン一つで不能にしてしま
った。

因みにマルタの鷹とは、イルファルコーネマネテーゼ号の
こと。リベリア船籍のイタリア製造の船の名前だった。

ソフィーとパーカーの再会ではハグして驚かれるシーン有り。

ネイサン・フォード (Timothy Hutton) 元保険調査員、アルコール依存症
ソフィー・デヴェロー (Gina Bellman) 2ヶ国語を物真似
エリオット・スペンサー (Christian Kane) 武術に長ける、銃嫌い
アレック・ハーディソン (Aldis Hodge) 機械オタクでハッキングのSP
パーカー (Beth Riesgraf) セキュリティーを抜ける泥棒

タラ・コール(カーライル) (Jeri Ryan) 弁護士、実は詐欺師・ソフィーの友人

ブラッドフォード・カルペッパー3世 (Richard Kind) ベルブリッジ市長
トニー・カジェック (Paul Blackthorne) マフィア
エイミー・ネビンズ (Katie O'Grady) FBI
ジム・スターリング (Mark Sheppard) インターポール
ボブ (Danny Bruno) 市長を取り逃がした捜査官
--- (Jackie Martling) Evidence Officer
クラレンス (Harold Phillips)
--- (Lester B. Hanson) Ship Captain
--- (Don Brady) Security Guard
--- (Joe Bucaro III) Thug


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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