Life 真実へのパズル
(アメリカ・NBC 2007年-2009年)

製作総指揮・脚本:ランド・ラヴィッチ
制作:ユニバーサル・メディア・スタジオ

http://www.fujitv.co.jp/life/index.html?42197




 

Oct. 24, 2007
第4話 2人の目撃者 What They Saw

監督/David Straiton 脚本/Jonathan Shapiro
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殺されたトム・シーボルトには二人の子供がいた。
そのウチの一人・レイチェルは里親に引き取られていたことが
分かる

チャーリーが寝ているとティナジーナは寝ている彼にちょっ
かいを出す。そんな中で弁護士のグリフィスがやってくる。
家に鍵がかかっていなかったとするグリフィスは自堕落な生活
を送る彼に注意するとつまみ食いだという。
グリフィスはチャーリーから頼まれていたレイチェル・シーボ
ルトの記録を調べた事を告げる。チャーリーは彼女は俺の姪
みたいなものだとし、俺も辛い目にあったので彼女の気持ちが
分かるのだというと、俺が力になるのだと語る。グリフィスに
よると記録を閲覧する許可をもらい見せてもらったが、何処に
里子として出されたのかは分からないという。有ったのはファ
イルだけで中身は空状態だという。ただ役所仕事なのでこういう
ことはよく有るので陰謀だとは思わないで欲しいと語る。

事件が発生する。
被害者はレイという豪邸に住んでいる同性婚カップルの一人
だった。ダニが現場に駆けつけると、チャーリーの姿を探すが
何処にも見あたらない。現場の捜査官から現状まで分かっている
事を尋ねると、被害者は寝室で射殺されており、凶器は発見
されておらず、裏口から侵入した形跡があるというもの。
家に押し入ったことで警報機が鳴り、そして隣人のボーンズ夫婦
が通報したが、この家の警備を担当しているBel Air Hills
警備保障スミスは現場に駆けつけなかったというもの。
スミスから話を聞くと誤作動かと思ったのだという。
ダニは寝室を見ると、レイのゲイカップルであるジェームズ
と一緒に写る写真が立てかけてあるのを目にするが、被害者
の指から婚約指輪がない事を知る。
ジェームズから話を聞くと特注品だとし、二人ともいつも身に
つけていたものだと語る。

その頃チャーリーは裏庭から続いている森を調べていた。
すると木の上に男性・ホルト・イーズリー(61歳)がいるのを
見て下りてくるよう要求する。しかしホルトはチャーリーを
牽制してものを投げつけてくる。そこにダニもやってくると
二人で彼を掴まえるのだった。その歳、ダニはチャーリー
の事を"相棒"だと語ったことにチャーリーは拘るのだった。

ホルトの事を重要参考人として連行する。
彼のポケットからはレイの婚約指輪が入っていたのである。
盗む目的で入ったのかと問うダニは、ホルトが酒臭いのを
知る。強盗殺人は第一級殺人であり死刑もあり得るのだとする
と、助ける為にも話をするよう告げる。ホルトは刑務所の中に
入れられることだけは嫌だと語る。
ホルトはチャーリーが痒そうにしているのを見てツタウルシ
にかぶれたのだろうと語る。

ホルトは話しをするのが久しぶりだとして、自分の声にちょっ
ぴり戸惑いを持っていた。刑務所に長い間いたチャーリーは
その気持ちに共感する。
ホルトは自分のことを告げ逮捕歴がない事を語る。
どうして裏庭にいたのかと問うと、あそこに住んでいるのだと
し、それでも家には入っていないと語る。指輪は拾っただけ
あり、逃げたのは疑われると思ったからだという。
ダニは自白すれば第一級殺人での起訴はしないとするが、犯行
を否定する彼はジェームズがレイの頭を撃つのを見たのだと
いう。指輪を投げたのでそれを私が拾い、酒代にしようとしたの
だと語る。
チャーリーはホルトがダニのペンをくすねたのを知りそれを
指摘する。

ダニはホルトの証言を全く信用していなかった。
酔っぱらいはそもそも相手が望む事を言うのだという。
しかしチャーリーはホルトのことを何処か憎めないヤツだと
考えていた。

--- VTR ---
グリフィスにインタビューのマイクが向けられる。
グリフィスの弁護をして4年が経過したという。インタビュワー
はまだ他にも刑務所から人を救いたいのか?と問われる

チャーリーはグリフィスの弁護士のオフィスを訪れると、
そこには先客がいた。男は自らをニール・カダフィだと名乗り、
グリフィス弁護士がチャーリーの冤罪を晴らして無罪を勝ち取る
のをテレビで見たので依頼する事を決めたのだという。知りもし
ない相手への暴行で告発されたので、グリフィスは無料で
弁護してくれるのだろうと告げる。
そんな二人の元にグリフィスが現れる。チャーリーはグリフィス
に対してアイツは誰かと問うが依頼人に関しては話せない事を
語り、アポの時間に来てくれとチャーリーに促す。

ホルトが持っていた荷物を回収する。
全部落ちていたのを拾っただけだというホルトは、金持ちは
使えるものをすぐ捨てるが酒だけは捨てないのだとして文句を
告げる。何でジェームズが殺害したと語ったのかと改めて
問う。周りの人の話では、レイとジェームズはとても仲の良い
カップルだったと証言している事を告げる。ホルトは端からどう
見えようとも実際には違うものだと語る。特に金持ちとなれば
尚更そうだと。裏庭で何度か警備員のスミスに追い出されている
ので話を聞けば俺のことを話してくれるだろうという。
俺は決して嘘はつかないと語る。
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レイ殺害事件

今回の事件は寝室で殺害された男性を巡り、それを見ていた
ものの証言の中にどれだけ信憑性があるのかを精査していく
ものだった。

見た目では分からない人間たちの心とか愛情、絆というものが
事件解決に於いて重要となっていくもので、チャーリーらの
人間性を見極める目が重要となっていく。

チャーリーは自分と同じような立場を経験した者にはとことん
面倒見が良いという一面が有って、それにのっかろうとする
今回の重要参考人・ホルトの憎めないキャラクター性が
光った感じ。残念ながらこのエピソードだけの登場。
演じているWilliam Sandersonは、HBOのドラマトゥルーブラッド
でバド・ディアボーン保安官役に出演。
同局の西部劇「デッドウッド 銃とSEXとワイルドタウン」では
E・B・ファーナム役で出演。


比較的早い段階からレイのパートナーであるジェームズが
射殺したということをホルトは訴えてはいたのだけど、ホームレス
で酔っぱらいの男性の証言が果たして大陪審で信憑性のある
言葉として伝わるのかで難点が有った。

ホルト自身が不器用な性格であれ、彼自身が保身的な行動を
取ることが悉く裏目に出て、逆に妖しく写ってしまうところ
も有ってなかなか一筋縄ではいかない。

一度刑事に嘘をつけば信頼されないのは明らかで、今回の
ホルトも嘘をついた為にチャーリーたちからは不審に思われる。
ただそれでもチャーリーは無罪を信じていたような気がする
し、問題はどう証明するのかだよね。

凶器が発見されたことで比較的容易に解決しそうな感じもする
けど、ホルトがゴミを集めるという癖をジェームズたちは
知らなかったのだろうか?

ホルトは凶器を所持していたのに、宝を隠し持っていたこと
によって告白出来ずにいた。多かれ少なかれ欲というものが
作用していたのか。

最後は二人の容疑者に囚人のジレンマ作戦を決行。
このクローズな形はアメリカの刑事ドラマでは一つの形として確固
としたパターンが確立されている。この前見たLAW&ORDER:クリミ
ナル・インテント2
7話がこれと全く似たような形だった。

金のために愛している人を殺してしまうというところは
悲しいけど、いずれにせよ浮気していたことも事実だし
身から出た錆というところも有るのかな。


チャーリーえん罪事件

展開としてはあんまり進まなかったけど、VTRの中でチャーリー
の事件を担当していたカールは、DNAがえん罪の証拠にはならない
としていた事が今回のレイ事件に於いても重大なヒントとして
写ったところは皮肉だったのかも。

レイチェルが何処かに里子に出されてしまったけど、その
形跡がたどれないという辺りはちょっと妖しい感じだね。

そしてなんと言っても今回チャーリーのえん罪を晴らしてくれた
グリフィス弁護士が随分とチャーリーに思いを寄せていること
が判明し、ちょっぴり驚いた。チャーリー自身も潜在的には
彼女求めているところがあるのだろうか?随分と彼女のオフィス
に通うシーンが有ったね。


・BeckのEverybody's Gotta Learn Sometime
・Gram RabbitのBloody Bunnies
・Will DerryberryのSeven
・Don't KnowのDon't Know

チャールズ・クルーズ (Damian Lewis) LAPD・終身刑・12年・冤罪
ダニ・リース (Sarah Shahi) LAPD・チャーリーの相棒・元ドラッグ
テッド・アーリー (Adam Arkin) 会計士・チャーリーの財産を管理
ロバート・スターク (Brent Sexton) 元チャーリーの相棒
ケビン・テッドウェル (Donal Logue)
コンスタンス・グリフィス (Brooke Langton) 弁護士
カレン・デービス (Robin Weigert) LAPD・警部補・ダニの父の元相棒
ジェニファー・コノバー (Jennifer Siebel Newsom) チャーリーの元妻

カール・アームズ (Roger Aaron Brown) 当時の事件捜査官、現引退
マーク・コノバー (Martin Grey) ジェニファーの現夫、息子と娘

ホルト・イーズリー (William Sanderson) ホームレス・61歳
ニール・カダフィ (Rodney Rowland) 弁護を依頼にくる・悪党
ドルー・ボーンズ (John Livingston) 夫
ステファニー・ボーンズ (Jackie Debatin) 妻
ジェームズ・ホワイト (Anil Kumar) レンのゲイ・パートナー
バッド・スミス (Richard Augustine) 警備会社、ゲイ嫌い
--- (Beau Dremann) Cop
--- (Nick Hoffa) Sheriff
ティナ (Leena Huff) チャーリーの家でビキニ
ジーナ (Sonia Rockwell) チャーリーの家でビキニ
--- (Mario Sellitti) Hotel Guest / Inmate


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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