Life 真実へのパズル
(アメリカ・NBC 2007年-2009年)

製作総指揮・脚本:ランド・ラヴィッチ
制作:ユニバーサル・メディア・スタジオ

http://www.fujitv.co.jp/life/index.html?42197





23 Nov. 2009
第8話 2人の妻を持つ男 Farthingale

監督/Peter Markle 脚本/Rand Ravich
--------------------------------------------------------
チャーリーは車の中からある男たちが接触するのを監視して
いた。12年前の事件捜査を指揮して、チャールズを刑務所に
送った捜査官・エイムズと見慣れない白髪の男(ジャック)
った。二人が面会している写真を遠くから撮影する。
そんな中、ダニからの電話で現場へと向かうことになる。

シビオットヒルズでガス管爆発事故が発生し、死亡した遺体
は男性の下半身だけを吹き飛ばすという不気味な状態だった。
ダニとチャールズは家の中に殆ど家具がないことに違和感を
覚える。
チャーリーは被害者の背広からサイフを抜き出すと、それを
ダニに渡す。IDは2枚入っており、エドワード・ファージング
ジョセフ・ゲールというものだった。キッチンを調べ、
そして寝室を調べるチャーリーは、ここには住んでいないのだろう
と語る。ダニはどちらのIDの住所を調べるかと問うと、それぞれ
の住所を当たってみようと語る。

チャーリーはエドワードの自宅へ行くと、そこには妻のエレーナ
の姿が有った。一方ダニはジョセフの住所へといくとマリッサ
の姿が有った。二人は互いに結婚5年、結婚3年だとし、マンモス
のスキー場で出会い、リチャード・セラの回顧展で知り合った
とそれぞれの夫に対して語る。二人の妻共に夫は政府関係の仕事を
しており、極秘の任務だと語っていたこと。仕事のせいで長いこと
家を留守にすることが有ったり真夜中に電話が鳴ることが有った
という。しかし国のためにしていることだと考え我慢していた
事を告げる。しかし最近彼はとても忘れっぽくなっていて、
混乱して、自分自身が分からなくなっていたのだという。
互いに夫はどんな人物だったか尋ねると、親切で寛大、そして
面白くて優しい人だったという。色々と話を聞いてくれたという
事だった。

チャーリーとダニは指紋を採って照合しようと告げ、どちらか
の妻が夫の二重生活に気が付いて殺したか、それとも二人とも
気が付いて夫殺害を共謀した可能性があると語る。
しかしどっちの妻にも政府の仕事をしていたと話していることが
気になる。

しかし当日のアリバイを調べると、マリッサもエレーナもそれぞれ
画廊に居たりロッククライミング教室に通っていた事が分かる。
更に互いに知り合いだという証拠もなく、近所の人もそれぞれの
妻を見かけたという情報はなかった。

そんな中、ガス管爆発は事故ではなく種火に細工がしてある事件
である事が判明する。カレンにその事を報告する中、突然署内
が騒然としている事が分かる。話を聞くとこのビルの駐車場で
警察官が死亡したとの報告を受ける。ダニとチャールズもすぐに
現場に駆け寄ると車の中で射殺されており、亡くなったのは
エイムズである事が分かる。
カレンはチャールズに対して12年も刑務所送りにした人物が殺害
された事を受けて、チャールズに容疑がかかる事は必至である
事を告げる。首にはしないが内務調査部の監査が入ることは覚悟
して欲しいと聞かされる。
--------------------------------------------------------
    ガスコンロが爆発した件で種火に細工した形跡があることから
事故ではなく事件性のあるものだとして捜査を開始する。
遺体現場を見ると、爆発して上半身が吹き飛んでいるにも
関わらず爆発時に冷蔵庫のドアを開けていた為に、それが防御
壁となり上半身だけを見る限り死んだようには思わえなかった。
遺体のポケットからは二枚のIDが発見され、二重生活を送って
いる事が判明する。

イマイチ内容がよく分からなかった。
この被害者の男性は、元々内向的だがヒーロー願望を秘めて
おり、国税局の大人しい人物像とスパイ・諜報活動員として
の一面を区別するために二つの家庭を持っていたという事なの
だろうか?
時々深夜に電話が有ったりしたとの事だけど、色々と協力者
でも居たんですかね。
なんとなくドラマを見ていると、自分自身が混乱していた
みたいな証言が有ったので、精神疾患を患う一面が有ったのか。

それにしてはどちらも凄く綺麗な奥さんを妻に持っていたり
するんだよね。

重婚をしているという設定の刑事ドラマは時々見かける。
特にアメリカは陰謀論とか諜報活動、潜入捜査を題材に
したものが多いし、証人保護プログラムとなれば自ずと二重
生活の側面を持ってしまうことも否定できない。

二つの生活の共通性からパターンを探りだしていき、彼が
どんな陰謀に巻き込まれたのか。そして誰を追っていたのか
などの特定をしていく流れは面白く出来ていたと思う。
元々チャーリーは壁に全ての証拠の品を貼って、事件の全容
を考えるということをこれまで自分に降りかかってきていた
えん罪事件でも同様のことをやっていたし、その流れを
上手く引き当てていくというのも説得力はある。
ただ法則を見つけ出したのは、上司のカレンだった。
5つのワインに5つのマイナーリーグ優勝チームの帽子。
1993年、1997年、1999年、2002年、2004年。

同じ数を集める癖があるというのは、アメリカのドラマだと
強迫神経症として扱われて、被害者本人による陰謀説が
有力視されていきそうだけどね。

一方になんと言ってもえん罪事件に関して、また一歩大きく
動き出したという点も注目に値するもの。
ローマンから相棒に聞いてみろと言われたことが、ロバート
ではなくダニに有ったこと。そして前回ジャックの名前自体
が出ていたので、今回ようやくご対面ということになる。
彼が殺害したものなのか。

終盤に向けてグリフィスが戻ってきたというのも役者が揃った
感じがするし、今度は検事局側につくという辺りの因縁が
皮肉だった。
今回冒頭からチャーリーがまた禅か何かの影響を受けた
ような言葉をつぶやいていたけど、全ては繋がっているという
辺りの含み方を見ると、現状を歌っているようで興味深いの
かな。


・RadioheadのAll I Need
・Aimee MannのOne
・Life End Theme / Composed by Jon Ehrilich and Jason Derlatka
・Beth ThornleyのArrogance
・Ketamine SunsのThe Puzzle



チャールズ・クルーズ (Damian Lewis) LAPD・終身刑・12年・冤罪
ダニ・リース (Sarah Shahi) LAPD・チャーリーの相棒・元ドラッグ
テッド・アーリー (Adam Arkin) 会計士・チャーリーの財産を管理
ロバート・スターク (Brent Sexton) 元チャーリーの相棒
ケビン・テッドウェル (Donal Logue)
コンスタンス・グリフィス (Brooke Langton) 弁護士
カレン・デービス (Robin Weigert) LAPD・警部補・ダニの父の元相棒
ジェニファー・コノバー (Jennifer Siebel Newsom) チャーリーの元妻

カール・アームズ (Roger Aaron Brown) 当時の事件捜査官、現引退
マーク・コノバー (Martin Grey) ジェニファーの現夫、息子と娘

ジャック・リース (Victor Rivers) ダニの父・警察官
マリッサ・ゲイル (Lori Rom) 妻
エレナ・ファーシング (Diana Parks) 妻
ジョン・ギャリティ (Michael Harney) 労働組合
ジュディス・レイット (Phyllis Lyons) 検察
Ms.ワトキンス (Judith Moreland) 国税局員
レナード・スラッツ (Lorin McCraley) 爆弾犯
--- (Paul Messinger) Fire Chief
--- (Aaron Norvell) Uniformed cop
--- (Beau Dremann) Uniformed cop
--- (Ralph Meyering Jr.) Priest

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


inserted by FC2 system