Life 真実へのパズル
(アメリカ・NBC 2007年-2009年) シーズン2

製作総指揮・脚本:ランド・ラヴィッチ
制作:ユニバーサル・メディア・スタジオ

http://www.fujitv.co.jp/life/index.html?42197





November 5, 2008
第10話 邪悪という名の男 Evil… And His Brother Ziggy

監督/Adam Arkin 脚本/Far Shariat
--------------------------------------------------------
チャーリーはレイボーンと接触しようとして近づくが逆に
彼のボディガードであるスチュアートによって取り押さえられ
る。チャーリーが目覚めるとそこはプールサイドだった。
レイボーンはチャーリーに対して車から引きずり出した無礼
を告げると、私と話したいのであれば電話してくれれば良いと
いう。私にはやましいことはないというレイボーン。
金曜日の資金調達のパーティーに是非チャーリーも同伴者を
連れて来て欲しいという。

一方ダニとケビンは体の関係を持っていた。
紫の下着を着けたダニはハサミを持つとケビンの長髪が気に入
らずこの髪の毛だけは切らせてくれとして切ってしまう。

チャーリーとダニは事件の通報を受け現場に向かう中、チャーリー
はダニが鼻歌を歌っていることに気が付く。幸せになったのか
という問いかけに、こんな砂漠の地に来て幸せなんてないと
誤魔化すダニ。そこはアメリカ合衆国の法律も及ばぬ先住民自治
区だった。
現地につくと軍保安官代理のスミスとクラークが待っていた。
更に周りには先住民自治区の附属警察も多数詰めかけていた。
殺されたのは、境界線当たりで一人派出所の様な形で住んでいた
ジョン・ホーズ軍保安官代理の一人で、砂漠の中に埋められて
いた。農場主の男が発見したという。

この辺では先住民の特権であるカジノ施設が開設されること
になっており、カジノ・イーグルアローという看板や施設が
既に準備されていた。ホーズは一人で駐在していたが、遺体が
発見された現場に彼の車がないことから誰かが遺棄したことは
明らかだった。
地元の自治区警察のホワイトハッド警部に話を聞くと、被害者
とは誰もが面識があるという。彼を知っているものは誰もが
嫌っていただろうとして、自治区への立ち入りには緊急追跡を
除いては立ち入ることは出来ないハズなのに勝手によく入って
いた男だという。誰かホーズと対立していそうな人物に心当たり
はないかと尋ねると、トーマス・チャスタという部族議員と
先週ホーズが激しく殴り合っているのを見たという。

トーマスに話を聞くと、侵入するのは違法だと言ったら怒って
いたのだという。トーマスにアリバイを尋ねると、婚約者の
アンナと共に父親の家に居たとのこと。

ダニとチャーリーは、ホワイトハッドの案内でホーズの駐在地へ
いくと、そこはキャンピングカーだった。外には蟻と共に
血痕が付着していた事から、ここで殺害されたものだと捉える。
誰もが先住民自治区としての区画が出来た際に保安官も退いた
のに、彼だけがここに残ったのは何故なのか。
銃は車内に置いたままになっており、警戒していた様子はない
事が分かる。冷蔵庫の中を見るとチャーリーは地元に伝わる鹿肉
のシチューが入って居ることが分かり、女性の筆跡で食べ方の
メモが記されていることが分かる。

そんな中ホワイトハッドの元にホーズの留守電を調べると
何かが吹き込まれているという。そこにはイーブン、銃、金の
ことに言及されており、イービル=邪悪なものだというメッセージ
なのかと疑う。
車内に手紙のコピーが有り、賭博委員会に送っているもので、
カジノ建設計画のことに関して悪影響があることに懸念を表明
する内容だった。

ホーズが遺体として発見された場所に向かうと、そこにはアンナ
が花を供えていることが分かる。二人は車を降りてゆっくりと
近づく中、アンナに話を聞くと、私はただ花を供えていただけ
だとしてチャーリーたちを牽制する。馬に乗って何処かに去って
しまうアンナ。チャーリーたちは自分たちが乗ってきた車が
無くなっていることに気が付く。
--------------------------------------------------------

郡保安官の一人・ホーズが殺害される。
現場はアメリカ原住民の土地で、自治区扱いされている
特別指定地域であり出来事。原住民以外の人物を拒む風潮
が強く殺害されていたホーズも現場では嫌われていたが
それに反して彼は長く滞在を続けている事が分かる。

外部から侵略したアメリカの負の歴史を描き出したもので、
それに加えてカジノ構想による金銭や利権の絡む案件だ
ということで、ドラマとしては複雑なものとなった。

結局悪いことをしているのは、全て外部から来た人間だ
という中で、唯一正しい道を取っていた保安官が殺害され
てしまうという切ないもの。

カジノ構想にかこつけて、原住民の暮らしを体験させる
ようなツアーを企画しているロサンゼルスに住む投資家。
娘の為と称して、地元との繋がりのない男性が、現地に
居留することで、その嘘が発覚するのを恐れるがあまり
保安官を殺害してしまったもの。その殺害の動機の中に
どれだけ利己的なものを排除し、娘の将来を案じた姿があった
のだろうか。

驚くべきはダニとテッドと早くも関係を持ってしまったこと。
もう少しチャーリーとの関係を臭わせていくのかと思いきや
チャーリーとしてはやっぱり元の妻との関係の修復を求めて
いるのかな。

保安官は居住区に入ることが違法であり、原住民の警察官は
外での銃の持ち出しが禁止されているという難儀な一面も有る。
た異文化交流の最たるものといえば食事が一番だろう。
シカの肉を使ったシチューを食事するチャーリーの姿が有れば
奴隷として過去に連れて来られたであろうインド系を祖先
に持つ保安官にカレーを振る舞う姿。
その食事の席は客人がいるにも関わらず、、レイチェルや
テッドが惜しみなく感情を露わにするところが笑えた。
原住民にしたら理解出来ない価値観の下でのやりとりに
映ったのかな。

そして今後を占うケイボーンの件がどう発展していくのか。

・Life End Theme


チャールズ・クルーズ (Damian Lewis) LAPD・終身刑・12年・冤罪
ダニ・リース (Sarah Shahi) LAPD・チャーリーの相棒・元ドラッグ
テッド・アーリー (Adam Arkin) 会計士・チャーリーの財産を管理
ロバート・スターク (Brent Sexton) 元チャーリーの相棒
コンスタンス・グリフィス (Brooke Langton) 弁護士
カレン・デービス (Robin Weigert) LAPD・警部補・ダニの父の元相棒
ジェニファー・コノバー (Jennifer Siebel Newsom) チャーリーの元妻

マーク・コノバー (Martin Grey) ジェニファーの現夫、息子と娘
ジャック・リース (Victor Rivers) ダニの父・警察官
ケビン・ティドウェル (Donal Logue) カレンの変わりに就任するボス
レイチェル・シーボルト (Jessy Schram) 一家惨殺事件の生き残り

ミッキー・レイボーン (William Atherton) FBI捜査官
ホワイトハット (Timilee Romolini) 原住民・警部
トーマス・シャスタ (Zahn McClarnon) 原住民
イーブル・バダス (Clayne Crawford) バダス兄弟
ルーミス (Sal Lopez) アンナの父
アンナ (Malaya Rivera Drew) 母が失踪
スミス (Rick Cramer) Sheriff's Dep.
ジギー・バダス (Mandell Maughan) バダス兄弟
--- (Leandro Cano) Driver
スチュアート (Andre M. Johnson) レイボーンのボディガード
--- (Diane Mercer) Eval's Housekeeper
ジョン・ホーズ (Peter D. Greene) 捜査官
クラーク (Ted Mattison) 郡保安官
--- (David Pearl) Precision Driver



inserted by FC2 system