マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜
The Carrie Diaries

原作: キャンディス・ブシュネル Candace Bushnell





January 14, 2013
第1話 キャリー・ブラッドショー Pilot

監督/Miguel Arteta 脚本/Amy Harris

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キャリーはいつも同じ夢を見ていた。
ニューヨークの町を歩いている自分。私のマンハッタン!
でも目覚めるとコネチカット州のキャッスルベリーの町の
キャリー・ブラッドシゥー(16歳)。ライターになる為には
自分を見つめ内なる声をジッと聞くこと

朝、キャリーは妹のドリット(14歳)の元に駆け寄るとバッグが
何処かと尋ねる。ドリットはドラッグをしていることに気が付
くとパパにバレたら殺されるわよと告げる。告げ口するのかと
いう妹は、他人の人生に口出しするなというが、キャリーは
それならば私の電話を盗み聞きするのを辞めたらどうかと告げる。

時は1984年
ロマンス小説が流行り、大統領が俳優になる時代。
世間では4年前から景気が良くなり暮らしが良くなったとする
がウチでは違う。3ヵ月前に母親をガンで亡くして以来、酷い
暮らしになっていた。

父のトムは姉妹の喧嘩を止める。意味のない喧嘩なんだろう
という父。キャリーはバッグを妹に取られた事を告げ、
着ていく服がないという。ママとはいつも新学期になる日に
着ていく服を買いに行っていたのである。トムはその事に気が付
かなかったことに謝罪するが、ママとでないと買い物はダメだ
という。せめてバッグが有ればママを感じられるのだという。

戦没者追悼の記念日に亡くなったママのクローゼット。
家族にとってはママの記念日。そこは母親のものが詰まっていた
が、まるで手つかずの状態にしていた。そのままにしておけば
ママが戻ってくる気がして家族でも立ち入りを禁止していたので
ある。
トムは母親のファッションアイテムの一つであるサングラスを
手にするとキャリーにそれを手渡し、それを母親変わりにする
様告げる。

新学期の初日はいつもワクワクして迎えていたが、今年の
私は違った。みんなからは母親が亡くなったことで変な目で
見られている感覚に陥る。パートナーの居ないハグレもの。
母を亡くした私をウイルスに感染した人みたいに避けている
ことが分かっていた。
特にキャリーを目の敵にしているドナ・ラドンナとその仲間
たちは、人の不幸は蜜の味だと思っており、絶好の獲物を
見つけてまっすぐ近づいてくる。キャリーの前に来ると、
「大変だったわね」と告げいつでも力になるとするが・・・

キャリーの3人の友人はどんな私も愛してくれる。
ミッキーマウス好きの"マウス"と、警察署長の娘・マギー
ウォルト。ウォルトはマギーと付き合っており、ロブ・ロウ
の雑誌に出ていた服を買ってきた事を語る。
そんな中マウスはビッグニュースがあると告げる。
2年生の転校生が新学期にやってきたのだという。名前は
セバスチャン・キッド。全寮制の名門校を3校も追い出されて
やってきて巡り巡ってまた故郷に戻ってきた人物だった。彼は
親が金持ちなのでポルシェに乗っているという。
そんなセバンスャンが現れると、キャリーの前で突然母親の
件は残念だったねと語る。まさかセバスチャンとキャリーが
知り合いだったとはそこのダレもが知らなかった。

3人の女性・キャリー、マウス、マギーは3人でガールズトーク、
キャリーは昨年のスイミングスクールでセバスチャンと出会った
ことを語る。マギーにはウォルトという恋人がいるから良いでは
ないかとし、私とマウスは二人きりだとするが、マウスは彼氏
が出来た事を語る。相手は議会の雑用係の研修に果て居たセス・
グラスマン
ワシントン出身でプリンストン大学の一年生。
年上だと知ってうらやましいというマギーたち。とても素敵な
人で一晩中彼の部屋のベッドでいた事を語る。キャリーはマウス
が彼とベッドに居た意味は私たちが思って居るものとは違うと
するが、マウスは関係を持った事を語る。まるで鍵穴にソーセージ
を入れたみたいだとし、いつまでその痛みが続くかと思ったけど
2秒で終わって助かったのだという。関係を持っていないのは
私だけだと告げる。キャリーはハウスに経験して何かかわった
のかと尋ねると、少なくとも自分に自信がついたことを語る。
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先行放送として放映された「Sex and the City」の主人公
キャリーの少女期のドラマ。
「SATC」と言えば90年代後半から2000年初期の頃に放映された
ドラマだけど、少女期ということで1984年・高校時代がスタート
として描かれている。

SATC自体随分前に見たので正直よく覚えて居ないし、そんなに
面白かった印象もないので、このドラマ自体ピンとくるものがない。
何故ここまでアメリカでは社会現象化したのか分からないのだけど、
ドラマを見てファッションや靴のネタになると、多くの場合、
"キャリー"が引き合いに出されることも有るよね。

■時は1984年

80年代の匂いがプンプンしてくる。
ナレーションベースではロマンス小説が流行、俳優が大統領に
なる時代だとしてレーガン大統領を引き合いに出していた。
一番その手の臭いを感じるのはファッションと音楽だけど、
乗っている車なんかを見ても如何にも80年代って感じだった。
ATARIのゲームを引き合いに出して、"アドベンチャー"が良い
とか"スペースインベーダー"が良いとセバスチャンと言い合い
になっていた。日本版のPSPでよく当時の古いゲームが移植されて
いるけど、アメリカ版のPSPのATARIコレクションなどでは必ず
入って居るゲームだね。

■友達そしてライバル

キャリーの友達は、マウス、マギー、ウォルトの三名。
ウォルトだけは男性だけど、どう見てもゲイ。
マンハッタンでキャリーがゲイと初めて遭遇した際に、身近に
も必ずいるとして、ファッション好きと運動嫌いな人がその
目印みたいな漢字だった。ウォルトはロブ・ロウの服を意識
して登場していたり、ウォルトはマギーと付き合いつつも
未だにHしていないことを告白していた。
マウスはあだ名からしてミッキーマウス好きみたい。
電話機がミッキーマウスだった。この手のアジアン顔の人物が
一人いると、「ギルモア・ガールズ」みたい。

ライバルはドナとその仲間たち。
ドナ以外の人のクレジットに名前がないところが何とも言えない。
どうでも良い扱いなんだろうな。

■転校してくる金持ちのセバスチャン・キッド

ロックもダンスも禁止されている田舎町に登場してくるという
「フットルース」のケビン・ベーコンみたいな存在に見えた。
ケニー・ロギンスの曲は彼の登場シーンで描かれていたのでは
なくダンスパーティーシーンで流れていたけどね。

セバスチャン役のAustin Butlerは「スイッチ 〜運命のいたずら〜」
ウィルケ役で出演していた。

金持ちだけど母親をテニスコーチに取られ、お手伝いのルイーサ
と過ごしているような事を口にしていた。

■場所はコネチカット州キャッスルベリー

マンハッタンから南下したところにあるのだけど、どの程度の
距離なのか気になるね。
キャリーの場合、職業研修と称してロング&ホイットニー法律事務所
の仕事に就くという名目でニューヨーク・マンハッタン・ウォール街
へと出てくることになる。
バーバラは典型的な弁護士事務所の堅物って感じで、キャリー
の服に対してマドンナを引き合いに出していた。

■家族の葛藤

父はトム、妹は2歳下にドリット(14歳)がいる。
ドリットは母が亡くなったことで、ちょっとグレてしまった感じ
でかなり危うさを感じる。キャリーは亡くなった母のことに
悲しみ抱きつつもドリットに対して母親役というものを家庭内では
演じている。

キャリーのファッション好きは母親からの遺伝のようで、その
センスはハンドバッグの装飾に現れていた。
故意ではなかったけど、マニキュアが母からもらったハンドバック
に引っかかってしまい、それを補う為に上手くマニキュアで装飾
していた。このバッグがある意味運命を握っていくようだ。

■マンハッタンでの出会い

初めて職業研修にいった際に、ストッキングを破ってしまう。
昼休みにストッキングを購入する為にセンチュリー21という
デパートに購入に行く際にラリッサという女性に出会う。
"インタビュー誌"のプロデューサで、一緒にスリルを求める
彼女と万引きをしたことでより気持ちが繋がった感じ。
夜にインドシナで食事をすることになり、
そこでドミニク、キャシー、スポルティングなどを紹介される。

あまりにバブル臭が漂うシーンのオンパレード。

■キャリーはファッション好きだが・・

SATCのキャリーは新聞「ニューヨークスター」紙にコラムを掲載
するコラムニストだった。「BONES」のブレナンが人類学者を
しつつ得意の骨ネタの書籍で巨額の富を得ているのに対して
キャリーはファッションが得意だということで、この辺から
どうやって成長していくのか。堕落していく妹との差が気になる。
そしてマンハッタンとキャッスルベリーでの二重生活もまた
気になるけどね。

コラムニストを感じさせるのは、最後のナレーションベース
の一説にあったかな。他の人は男性にバージンを捧げたが
私はマンハッタンにそれを捧げたみたいな綴りだったね。

そしてキャリーの日記というだけ有って、自分の物語を綴って
いるだけでなく、母親がアイディアノートとして残していた
ノート(未使用)に色々と綴っていくことになるようだ。

・Bette Davis Eyes ? Kim Carnes
・Just Can’t Get Enough ? Depeche Mode
・Footloose ? Kenny Loggins
・Burning Down the House ? Talking Heads
・Blue Monday ? New Order
・Material Girl (Cover) ? The Bird & The Bee
・White Horse ? Laid Back
・Temptation ? Cobra Verde
・Jetfighter ? The Three O’Clock
・Girls Just Want to Have Fun ? Cyndi Lauper
・Let the Music Play ? Shannon
・Hold Me All Night ? Jerry Honigman
・I Melt With You ? Modern English
・The Way You Love Me (Kills Me) ? Jerry Honigman



キャリー・ブラッドショウ (AnnaSophia Robb) 17歳、女子高生
セバスチャン・キッド (Austin Butler) キャリーの彼
マギー・ランダース (Katie Findlay) キャリーの友達、ウォルトと恋愛
ウォルト・レイノルズ (Brendan Dooling) キャリーの友達
ドリット・ブラッドショウ (Stefania Owen) キャリーの妹
ドナ・ラドンナ (Chloe Bridges) ライバル
ラリッサ・ラフリン (Freema Agyeman) ファッション誌
トム・ブラッドショウ (Matt Letscher) キャリーの父
ジル・チェン (Ellen Wong) "マウス"、キャリーの親友

サイモン・バイネス (Josh Salatin) 警察官、マギーの浮気相手
--- (Waris Ahluwalia) ターバンの男
ビッシー・バーバラ (Kate Nowlin) 法律事務所
--- (Jabari Gray) Security Guard
--- (Robert C. Kirk) Cab Driver
--- (Alexandra Miller) ドナの取り巻き
--- (Whitney Vance) ドナの取り巻き
--- (Dan Puck) Hot Gay Guy
--- (Michael James Scott) Hot Gay Guy
--- (Risa Louise Dorken) VIP Club Dancer
--- (Teena Byrd) Pedestrian
--- (Theodore Feldman) High School Jock
--- (Nicole Lockhart) Student
--- (Olan Montgomery) Lap Swimmer
--- (Gil O'Brien) Businessman
--- (Natalie Savage) Century 21 Shopper
--- (Gilbert Soto) Bike Messenger


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