マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜
The Carrie Diaries

原作: キャンディス・ブシュネル Candace Bushnell





January 21, 2013
第2話 ウソは上手に Lie with Me

監督/Alfonso Gomez-Rejon 脚本/Amy Harris
--------------------------------------------------------
1984年はレーガン大統領と肩パッドが一世風靡した年。
キャリーは母を亡くし、家族と暮らしながらも自分探しをして
いた。
「目は心の窓」という言葉がある。だから相手の目を見れば
分かるハズ。何が本当の事なのか。
キャリーは転校生のセバスチャンに恋をしていた。まるでこの
眠らない町とソックリで、期待を裏切らないし、格好良い人
だった。しかもキャリーは職業訓練の為にマンハッタンの法律
事務所のインターンとして働いていた際に、ひょんな出会いを
したラリッサの目に留まり、彼女が即興で作ったバッグがファッション
誌に取り上げられることになる。背伸びしていることは分かっているが、
なりふり構わず今は進むべき時だと考えていた。

キャリーは先日の件で父親からは二週間の外出禁止の罰を受け
て居た。ストレスを感じる生活かと思われたが、妹のドリッド
とは寧ろ距離が縮まることになる。母親が亡くなって以降
距離感が有った為にこのままの関係を続けたいとキャリーは
考える。一緒に洗車して騒いでいる娘たちの姿を見た父・トム
はそんな二人が楽しそうにしていることに安心する。

そんな中、キャリーの家にセバスチャンから電話が鳴る。
これからカントリークラブで父・ギャレットが金目当ての食事会
を開くために一緒について行かねばならないのだという。
あの店のベイクドアラスカは美味しいらしいから良い事じゃな
いのと言うが、退屈だとしてキャリーに助けを求める。
しかしキャリーは外出禁止なのだとして、私が行かなくても
上手くやってくれと語る。

テレビでは「ラブボート」(The Love Boat)が放送している
中、マギーウォルトは部屋でキスをしていた。マギーは
キス以上の関係になろうとするが、ウォルトはその先に進む
のを止める。マギーは二年間も付き合っているのに何で何も
しないのかと問うと私に色気がないからなのかと問う。
しかしそれを否定すると、初めての時はもっとステキにしたい
のだと告げ、初めての時は特別なのだと語る。マギーは誤魔化さ
れた気がするが、確かに大事だと考える。

カントリークラブのディナーパーティーにはドナの家族も来て
いた。ドナはセバスチャンの姿を見かけるとその席に割り込み
セバスチャンの父親がいるにもかかわらずそのテーブルを
盛り上げる。マウスも家族と共に来ていたが、ドナの行動を
見てすぐにキャリーに電話する。あの子の事だから色目を
使うハズだと告げると、キャリーはその程度でやられちゃう男
ならば要らないと一蹴する。しかしあの唇とあの胸を見れば
彼も男性なので落ちるかもしれないという。月曜日に何も
ないので有れば彼女と会ったことを話してくれるのではないか
という。

月曜日、キャリーはセバスチャンに学校で逢うと、二週間後
に私のバッグが雑誌に掲載される予定だと語る。キャリーは
さりげなく週末のカントリークラブで誰かに会ったのかと
問うが、誰にも会っていないと嘘を付かれてしまう。

やっぱりウソをついた・・・大事なのは正直に話そうとするか
どうかだとキャリーは心の中で呟くと、そこにドナがやってくる。
ドナはセバスチャンに対して借りていたジャケットを返すと
してキャリーとセバスチャンの会話を邪魔した為に全てが
明らかになる。
セバスチャンはキャリーに嘘を付いたことを謝罪するが、
ドナも両親と来ていたので何もなかったと語る。しかしジャケット
を貸していることを指摘し、嘘を付いたのは何故なのかと問うと
当日一緒にハッパを吸っていたのだという。言いたくなかった
のだと告げ、キャリーはハッパなど吸わないだろうという。
キャリーは自分が退屈な女性だと思われているのかと感じて
ショックを受ける。パーティーは嫌いではないが、キャリーが
居れば行かなかった事を告げる。本当のことを最初から言えば
良かったとして、二度としないと約束するセバスチャン。

マウス、キャリー、マギー、ウォルトはセバスチャンとドナ
について会話する。彼の言葉を信じるのかと問うと、キャリー
は今の自分は外出禁止で何も出来ない事を語る。高校での時間
はドッグイヤーの如く早いものだというマギー。犬の時間の
流れは人間のそれよりも速いということを言いたかったのだと
告げると、一週間で何が起こるのか分からないと語り、友達
以上の関係になるべき事を語る。そうしないと男性は別の女性
にすり寄ることを告げるが、ウォルトは全ての男性ではないと
否定する。それを聞いたマギーはウォルトに対して皮肉るが・・・
ドナが見逃す筈は無いと告げ、外出禁止ならばスイミングクラブ
に誘ったらどうかと告げる。
--------------------------------------------------------
キャリーは高校での生活を送る中、夢に見ていたマンハッタン
でのファッション業界に対する関わり合いを持って生活して
いくことになる。
夢を掴むためには嘘をついていかねばならないものなのか。

■キャリーとドリット

この二人対象的に育ってしまうのかなと思っていたけど、今回
のエピソードを見ると姉のペースに上手く取り入れられそうな
気配はあったね。
ドリットは姉が"まともな"友達と関係を結んでいることに嫉妬
しているのだろうか?
同級生には姉との関係について、仲良くしているということを
恥ずかしいと思っているのか、少し隠していたようにも見える。
ドリットとしては、母親の死を境にして、姉とは少し反発して
いた時も有ったけど、バツと称した二週間の外出禁止処分中に
仲良くなった。しかしプールで一緒に楽しむという約束に対して
キャリーはセバスチャンと過ごすことを優先してしまい
妹を傷つけることになる。

■職業訓練

これってみんな行っていることなのだろうか?
キャリー以外と人物がインターンとして働いている形跡は
ないのだけど、アメリカではよく大学進学のために課外活動も
取り上げられることが多いよね。
職業訓練も単位の一つとして存在しているのかな。
マンハッタンに来るために唯一の方法であり、夢を繋ぐ糸の
ような線で結ばれているので、キャリーも法律事務所のバーバラ
のことをあまりぞんざいには扱えないよね。

■キャリーのバッグが写真に・・

キャリーとしては肌身離さず持っていたいのだろうけど、
そんなに忙しいのであればバッグはラリッサに預けてそのまんま
事務所に戻れば良いだけのことって感じ。キャリー自身が
モデルをする訳でもなく・・・

ラリッサから「何もかも無秩序で混沌としている場所が新しい
ものが生まれる源」だとされていた。
ブルックリンのダンボ地区はそんな場所なのか?

バブル臭漂うのは、変な動物が現場にいることなのか。

■セバスチャンとの関係は

正直ドナはケバ過ぎるので殆ど魅力を感じない。
彼女の取り巻き連中wannabeならぬ、取り巻きの2人は
如何にも80年代っぽく髪の毛が盛ってるなって感じ。
キャリーの髪のカール具合も相当凄いね。

セバスチャンって親が悪いので子供である彼には同情の
余地はあるのだろうけど、なんだかモテる分だけフラフラ
している感じで、無理して付き合う必要もあるのかなって
感じ。というか付き合っているのかどうか分からない中で
ドナと一緒にいたことを謝罪するというのもイマイチよく
分からない。二人って付き合う事に決めたのだっけか?

キャリーの父はキッド家のことを良く知っている様だね。
「男は握手で決まる」として祖父からの教えで共通項を
見出していたけど、父はキャリーに男性との付き合いは
否定しないが「彼はダメ、ダメだからダメ」ということで
理由も話さず拒否された。

■マギーとウォルト

この二人付き合って二年だそうで、それでもまた関係を
持っていないというのはある意味凄い。
しかしそれもウォルトがゲイだということも有るのだろうね。
マギーは何処か愛されずには居られない性格のような感じ。
サイモンと浮気しているのにウォルトとの関係も維持したい
と思っていたのか。

■マウス

セスという男性と付き合っていたけど別れたことを以前にも
話していた。連絡が来ないと嘆いていたけど、今回忘れた頃
にまた電話が来たようだ。
マウス役のEllen Wongさんって、何処か「溺れる女たち ミストレス」
レズの女性・アレックスと雰囲気が似ている。

■携帯がデカッ

1984年ならば仕方が無いのだろうけど、持っているだけで
ステータスの時代だろうね。

キャリーはバッグの仕事を請け負ったお礼にディオールの
一点物をプレゼントされるも、デートにいくというバーバラ
にプレゼントしてしまった。もったいない。

■使用されている曲

・And She Was by Talking Heads
・We Got the Beat by The Go-Go's
・Girls On Film by Duran Duran
・Blister In the Sun by Violent Femmes
・Our House by Madness
・Dancing With Myself by Billy Idol
・She Turns to Flowers by The Salvation Army
・Love Boat Theme by Jack Jones


キャリー・ブラッドショウ (AnnaSophia Robb) 17歳、女子高生
セバスチャン・キッド (Austin Butler) キャリーの彼
マギー・ランダース (Katie Findlay) キャリーの友達、ウォルトと恋愛
ウォルト・レイノルズ (Brendan Dooling) キャリーの友達
ドリット・ブラッドショウ (Stefania Owen) キャリーの妹
ドナ・ラドンナ (Chloe Bridges) ライバル
ラリッサ・ラフリン (Freema Agyeman) ファッション誌
トム・ブラッドショウ (Matt Letscher) キャリーの父
ジル・チェン (Ellen Wong) "マウス"、キャリーの親友

ビッシー・バーバラ (Kate Nowlin) 法律事務所
サイモン・バイネス (Josh Salatin) 警察官、マギーの浮気相手
ギャレッド・キッド (Terry Serpico) セバスチャンの父
--- (Crystal Bock) Secretary
--- (Meg Hudson) Garrets Goldigging Girlfriend
--- (Richard Meiman) Mr. Kydd's Friend
--- (Alexandra Miller) ドナの取り巻き
--- (Whitney Vance) ドナの取り巻き
--- (Olivia Nikkanen) Girl Friend
--- (Victor Truro) Maitre d'
ジョージ・シルバー (Richard Kohnke)
--- (Ingrid Schram) Fashion Model


inserted by FC2 system