マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜
The Carrie Diaries

原作: キャンディス・ブシュネル Candace Bushnell





January 28, 2013
第3話 恋の取扱説明書 Read Before Use

監督/Daisy von Scherler Mayer 脚本/Terri Minsky
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「楽に生きたければ注意書きをよく読むこと。」
それは人にも言える。キャリーの父・トムは、彼女が好きになった
セバスチャンに対して"有害"の烙印を押した。
キャリーはマウスにこの件を相談する。何故父は反対するのか
過保護なだけじゃないか?というマウス。マギーはホントのワル
をトムの前に連れて行ったらどうかと告げ、私のパパが逮捕し
たヤツはいつでも紹介するよと語る。
マウスは親の娘に対する期待の大きさにはちょっとプレッシャー
を感じるという。キャリーはオールAで彼氏がプリンストン大
に通う大学生なのに、そんな貴方でも不安なのかと問う。
マウスは彼と出会ったことさえ内緒なのだという。私がハーバ
ード大医学部を首席で卒業するまで彼は作ってはいけないと
言われているのだという。マギーは寧ろ私には彼との破局を知ら
れることの方が問題だとし、私が何かをしでかしたからだと
言われるのだという。キャリーはマギーに例え彼とは別れたけど
私たちはウォルトと友達のままで良いのかと問う。マギーは
そういうところ感情的になるから・・というが、マギー本人は
否定するも、既に感情的な彼女の姿が有った。

キャリーは経験者であるラリッサに相談すると、昔父の親友と
盛り上がり、更にその息子とも関係を持ったことがあると言われ
自分とは別世界だと感じる。ラリッサはあんたの恋愛はどんな
ルーエ(フランス語でワルの意味)なのか?と問うと、ルーエでも
付き合って良いのかと逆に問う。ラリッサはあらゆる生物の中
でワルこそ最高だとし、ワル以外はダメだと語る。もしも今の
彼と付き合うのを辞めれば私が40人くらい紹介して上げられる
といわれる。

トムは買い物にいく。
16才の娘の生理用品を購入しに来たが、どれを買って良いのか
分からず近くにいたセリアという婦人に声を掛ける。娘の為
だと告げ、妻に先立たれた事を告げると、セリアはそんなトムに
対する視線が一瞬で変わり、一人で子育てしていることを
感心される。それて何か分からないことが有ればいつでも連絡
して欲しいと言われて電話番号を手渡される。

キャッスルベリー高校
授業が終わり校舎から出てくるとキャリーの前にセバスチャンが
現れる。彼女の事をずっと待っていた事を告げ、明日のことを
話したいという。一緒に何かしようという彼に食べ物でも食べに
いかないかと言われる。パパに聞かないとダメだと告げると、
セバスチャンに対して貴方の父と私の父は知り合いか何かなのか
と聞いて見る。ウチの親は交友関係が広いからそうかも知れない
と言われる。セバスチャンはカーズの曲を聞いていたので一緒に
ヘッドホンで聞くのだった。
そんな彼の雰囲気を見て彼に悪いところなどないと感じる。
父にも彼の良さを分かって欲しいと感じる。

トムは娘に生理用品を買ってきた事を告げる。
10代の娘二人と生活するなんて毎日が冒険だというトムに、
最高のパパだという。キャリーはやはりセバスチャンと遭うのは
ダメなのかと問うと、問題はキャリーではなくアイツの方だという。
キャリーは理由を教えて欲しいとし、納得させてくれという。
それは言えないのだというと、キャリーは彼が弁護士である父
のクライアントなのではないかと感じる。
ドリッドはお腹が空いたとしてやってくる。トムは娘の注文通り
ストーファーのフランスパンとピザを購入してくるが、ドリッド
はこれじゃないとして怒って出て行く。私のことを理解して
くれていないと。オードリーの家にいくと言って出て行く彼女に
門限は9時だぞと語る。
ドリッドはペットショップにいくとハムスター"モリッシー"
(一匹2ドルなり)を見て欲しがる。

キャリーは深夜父親の弁護士ファイルを見る。
するとセバスチャンは前の学校で美術史の教師と関係を持ち
転校してきた事を知る。

翌日キャリーはマウスとマギーに相談する。
教師とアレをした事を告げると、マウスは想像するだけでも
気持ちが悪いという。マギーはやり方を心得ている方が悪くない
のではないかという。まだ事実も分からないのだし、誰にでも
失敗くらいはあるのではないかというマギー。
マウスはセスニューヨークで遭うことになっていたが、彼女は
デートとは言わなかった。カジュアル&クールに行きたいという
マウスに対して、どんなデートをしたいのかと問うと、セレンディ
ピティでアイスを食べたいという。マギーはドレスの上にカー
ディガンを羽織っていくようなことはしてはダメよと告げる。
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■キャリーとセバスチャン

父親がチバンチャンと付き合いを拒絶する理由は何なのか。
父はキャリーはセバンチャンによって悪影響を及ぼしている
とは言っているけど、寧ろ悪さを進めているのはマンハッタン
でのラリッサって感じもする。

ラリッサが主催のクラブに於けるやりとりなどを見ると、
キャリーが大人になりたがっているのも事実だし、
逆にその必要も無いような感じにも見える。

セバスチャンにはなんと美術史の教師との関係が明らかに
されたけど、彼の自業自得とはいえ、この件がキャリー
の父のファイルからの情報だと知ったら父親の弁護士資格
を失うのではないか?

セバスチャンとのキスによって、そんな教師の影を忘れられた
のに、誰からこんなに上手いキスを教わったのかと問われて
先生と言ったことで現実に立ち返る辺りが笑える。

セバスティン役のAustin Butlerって前にも書いたけど
スイッチ〜運命のいたずら〜のウィルケ役の人だけど、あの時
はとても爽やかな感じがしたけど、この役の彼はちょっとダサい感
じがする。それも80年代のファッションが影響しているのだろうか。

■マギーとドリット

なんとかこの二人不思議な関係だよね。
ドリットはハムスターの"モリッシー"を飼いたいとして
父親には内緒で飼う中で、何処かに居なくなってしまう。
探している間にグシャっと踏んでしまったかもしれない
シーンは確かにドキドキかも。

マギーは振られたことでウォルトとの思い絶ちをしようと
して思い出のぬいぐるみのベアベアを切り刻んで処分
しようとするが切り取ってみて初めて大切さに気がつくという
パターン。一番大人っぽいマギーだけど、ぬいぐるみは
大切にしているのね。

このぬいぐるみ、キャリーが修復することでまた彼女に対する
ファッション的美的感覚を引き出すのに使われるのかと思った
けど直したのはドリットだった。

■マウス

アジア系はあくまで数学が得意で親が厳格、そして倫理感に
於ける自制心を求める役割が多いな。
マウスの彼氏であるセスが今回初登場。
マウスは完全に大学生に騙されていると思っていたけど、実際
には相手の子も初な相手だった。

しかしマウスはマギーにドレスを借り言ったけどどう見ても
身長差はいかんともしがたい。
マギーは頭一つ飛び出しているからね。
最初からキャリーに借りろと小一時間だけど、ここでキャリーの
美的センスが発揮されるのかと思いきや、またしてもスカされた
感じ。

■ニューヨークのバー

ラリッサが主催したアート展という名の新感覚的バーなのか。
芸術といえば何でも許されてしまうのかって感じもするけど、
元伝説のAV女優・モニカ・ペニーが来て1ペニーを出すと
彼女の性器が見られるというイベント。
セスが最初にペニーを見た時何処かで見た事が有るとした
際に、ポルノスターよと言われた後の罰の悪さ(笑)

「イヌイットには雪を洗わす言葉が100個あると言われている。
でも英語には女性器を表す言葉がそれ以上にある」とのこと。

流石にそんなには無いんじゃないか。
例としては、「バラのつぼみ」「入れ物」「無駄口」「ピンク
パンサー」だと語っていた。生物学の教科書で見た絵と全く
同じだとしていたけど、この感覚って初めて男性が女性器
を見た時などに使われるものじゃないのかな。
女性が女性を・・ってところがマンハッタンっぽいところなの
かな。
氷の微笑のシャロン・ストーンも真っ青だね。
(昔書いた「氷の微笑」のレビューが有ったのでアップして起きました)

■中年のモテ方

奥さんが亡くなったというと女性の同情をひけるらしい。
トムはセリアという女性と、グウェンドレンという女性と
電話番号をゲットしていた。この時代は死別した奥さんと
いうキーワードはもてる条件だったのか。

ビッグチャンス

キャリーに対してペニーはみんなの前で性器を見せろと
要求。彼女からアナタを見ると昔の私を思い出すと言われた。
若くてパワーがピュアで当時は間違いを犯したという
ペニーだったけど、私の失敗から学べという彼女は
パワーを持って王座に就けだの、パワーを示せだの、世界に
向かってアソコを見せるだのちょっと感覚的にはついていけない
世界だったな。

ラリッサからはチャンスなのに・・とされていたけど、こんな
のがチャンスなのかって感じ。私は自分のパワーを持っている
ので断ったというキャリーの言葉にまだラリッサは可能性を
感じている様だ。ただラリッサが何故キャリーの中に可能性
を見出しているのかは、あのバッグ以降は提示されていない。
「SATC」のキャリーはファッション誌の人間ではなく恋愛至上主
義を歌っているので、こういう所で恋愛の機微に学んでいる
というところなのかな。

■使用されている曲

・Head over Heels by The Go-Go's
・Drive by The Cars
・Hungry, So Angry by Medium Medium
・Chenko by Red Box
・Penelope Tree by Felt
・When Lightening Starts by The Three O'Clock
・Veil Like Calm by Eyeless In Gaza


キャリー・ブラッドショウ (AnnaSophia Robb) 17歳、女子高生
セバスチャン・キッド (Austin Butler) キャリーの彼
マギー・ランダース (Katie Findlay) キャリーの友達、ウォルトと恋愛
ウォルト・レイノルズ (Brendan Dooling) キャリーの友達
ドリット・ブラッドショウ (Stefania Owen) キャリーの妹
ドナ・ラドンナ (Chloe Bridges) ライバル
ラリッサ・ラフリン (Freema Agyeman) ファッション誌
トム・ブラッドショウ (Matt Letscher) キャリーの父
ジル・チェン (Ellen Wong) "マウス"、キャリーの親友

ハーラン・シルバー (Scott Cohen) 弁護士、トムの友人
モニカ・ペニー (Adriana DeMeo) 元AV女優
セス・グラスマン (Kyle Harris) マウスの彼氏、プリンストン大
--- (Jessica Leccia) Woman in Bar
セリア (Amy Wilson) スーパーで知り合う
--- (Meggie Cansler) Fabulous Clubgoer
キャンディ・ダーリング (Rick Lovett)
--- (Jesse Newman) Stand In
--- (Mj Rodriguez) Fabulous Clubgoer
アバント・ガーデ (Samantha Suzanne Sweed)
--- (Nenad Zezelj) Party Guest


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