マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜
The Carrie Diaries

原作: キャンディス・ブシュネル Candace Bushnell





February 4, 2013
第4話 ハロウィンの夜 Fright Night

監督/Jennifer Getzinger 脚本/Henry Alonso Myers
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「高校で一番の恐怖」・・・失恋相手と鉢合わせすること。
人は閉鎖的な空間で8時間しか平静を保てないというが・・。
現在「私を振った男の出現」という名の映画があらゆる場所で
上演中だ。

キャリーは弁護士である父の極秘のクライアントファイルの中
からセバスチャンの資料を見てしまい、前の学校の教師と関係
を持っていたことを知ってしまい、それを話すとセバスチャン
から振られてしまったのである。
何処に居ても彼と出くわす気になる。キャリーはウォルト
相談すると、自分もマギーと別れた際に彼女の陰に怯えたこと
は有ったが、いずれ乗り越えられると言われる。キャリーは
今夜のハロウィンパーティの件で、ウォルトもキャリーと同様
にマンハッタンへのあこがれがあった事も有って、ラリッサ
パーティーに同伴することで話が付いていたのである。
そのことにお礼を告げるウォルト。

そんな中セバスチャンが自分主催のパーティーを開いてみんな
を誘っている光景を見てしまう。セバスチャンはキャリーの
姿を見かけると声を掛ける。キャリーは何かパーティーでも
開くのかとして、出来れば一応の礼儀として声をかけて欲しか
ったというキャリー。しかしセバスチャンは気まずいだろうと
思った事を告げ謝罪する。

キャリーたちはセバスチャンが今夜貸し切りにする店に行き
マギー、マウス、ウォルトたちと話をする。マウスは最も
キャリーの怒りを代弁する人物でセバスチャンのしたことに
対する憤り感を露わにしていた。しかしウォルトは寧ろ
セバスチャンにも同情する気はないのかと問うと、キャリーが
極秘のファイルを見たせいで情報が知れ渡ってしまったのだ
と語る。しかしマギーは親友の仕事は、親友を振ったものを
悪者扱いすることだと語る。キャリーは悪いのは私だけど
せめて話合いたかったと語る。

しかしキャリーは今夜楽しいパーティーに行くのでしょと告げ
大好きなフットルースみたいなパーティーである事を語る。
ソーホーでようやくパーティーに出られるとして、あらゆる
面倒を忘れて楽しもうと考えていた。

その晩、キャリーはハロウィンパーティーの仮装としてダイアナ
妃の格好を、そしてウォルトはチャールズ皇太子の格好をして
出かけようとする。父親のトムは記念に撮影する中で、キャリー
今まで毎年この日はドリットの行動を監視する為にろくに楽し
めなかったのでようやく楽しめるのだと語る。
パパは毎年のようにチューバッカの仮装で子供にお菓子を配るの
かと問う。するとドリットも帰宅すると、父は衣装を着ている
ウチに記念写真を撮ろうというが、ドリットの衣装は"普段着"で
ある事を知る。ドリットはハロウィンなんて負け犬のイベント
だとして、私は部屋で過ごすと語る。しかしキャリーは出かける
前にドリットは絶対に外出するハズなので、クローゼットを
調べてと父親に告げてマンハッタンへと出かける。

キャリーとウォルトはラリッサのパーティーほ。
二人はちょっと自分たちが気負いすぎて着飾りすぎたと反省する。
しかしニューヨークのダウンタウンでのパーティーはまるで
お姫様気分だった。キャリーは目の前のイケメン男性・ベネット
・ウィルコックス
を見てまさに王子だと感じる。ベネットも
キャリーの衣装を見て、ダイアナ・スペンサー伯爵令嬢かと
告げ、隣に居るのはチャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ
ロスシー公爵で、ウェールズ大公で王位継承者だろうという。
自分はベネットだと自己紹介すると、キューブリック映画の
ファンだという。それを聞いたウォルトは、インタビュー誌の
コラム「ホット・ブワッツ」の担当者のベネットなのかと感動
し、マックスカンザスシティのクローシングの話は最高だった
と語る。それ以来ビースティボーイズになりたくなったと語る。
ラリッサは何処かの島の王妃の様な格好でやってくる。
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今回のエピソードはハロウィンでの出来事。
80年代のハロウィンは今と違うものがあるのかどうか。
そしてキャリーたちが住むコネチカットとソーホーでの
パーティーの間に何ら違いがあるのかどうか。

■キャリーとウォルト、キャリー編

この二人、マンハッタンやファッション業界、雑誌社への
憧れが強いのかな。
キャリーはセバスチャンとの別れを経験し、その現実逃避
という意味合いも有ってパーティーでは弾けようとする。
何よりも過去に於けるハロウィンでのパーティーの思い出の
多くはキャリーにとっては妹の尻ぬぐいという印象しかない。

僅か100km程度離れた土地だが、コネチカットとマンハッタン
の間には大きな壁があるようで、東京に憧れを持つ埼玉人
みたいな感覚があるのか。

キャリーとウォルトが体験したもの。
ラリッサとベネットという年上の社会人で、バリバリの
ニューヨーカーとの出会いによって、そんな彼らの文化に
身を流しきれないキャリーたちの姿が有る。
しかしウォルトは一人、ラリッサから手渡された合法ドラッグ
を飲むことによって色々と仮面をつけて挑んだハズの
パーティーに於いて逆に真実を明らかにしてしまうという
皮肉な感じにも思えた。

キャリーが持つニューヨークとは、他人への干渉がなく
プラシバシーを守って友人とか家族などのしがらみもない
状況の中で自分だけの世界を築けるというところに魅力を
感じている。しかし悲しいことにプライシーと言う名で
壁を作り他人の事に無関心で、どん欲に自分のの楽しさの
為に行動を起こすという一面もまた存在するところは
確かなようだ。

ニューヨークにはニューヨークの辛さがあり、事この手の
ファッション業界に於いては流行を常に意識していかねば
ならないので、そのプレッシャー・気苦労に耐えられるのか。

ラリッサがキャリーの純粋さを好きになるというのも分かる
気がする。

■キャリーとウォルト、ウォルト編

元々ゲイだと思っていたけど、2014年現在に於いてもゲイ
への告白が躊躇われるものとして存在している限り、
この時代に於いては告白するのも、そして認める事もまた
難しいものがありそうだ。
ウォルトも心の中では分かっていそうだけど、それを認める
のが怖いのも当然なのかも。

ベネットのような男性は大人だし自分たちの一歩前を進んで
いて輝いて見える。そんな彼からキスされ、激しい拒絶感
を示し、その後自分がゲイではないことを証明したくて
マギーの元に駆けつけHをする。何処かのAV企画で元AKBの
方が出演する、出会って2.5秒で合体みたいなAVが有ったけど
(笑)、ウォルトもまたいきなりマギーに対して迫るものが
有ったね。

■マウスとマギー

二人は暇なのでセバスチャンのパーティーに出席。
セバスチャンの行動を監視して報告するのも私たちの仕事
だと完全言いくるめられたマウス。
マジメなマウスとしては、行きたくないとしていて、更には
セバスチャンに対する憎しみが勝っていたけど、
いざセバスチャンと遭うと聞き上手で話しやすいものが
有った。マウスはそこでPAC-MANで遊びセバスチャンと
対戦していた。マウスがゲームをしながらまちなさいブリンキー
みたいな感じで語っていたけど、PAC-MANに出てくるモンスター
ってそれぞれキャラクター名が付いているんだよね。
それらのキャラクターには独特のアルゴリズムがあるのが
特徴だ。昔のテーブル筐体が出てくるなんて感動だ。

ゲームそして、マウスは家庭に於けるプレッシャーのかかる
自分の境遇を語る事で、一番セバスチャンを嫌っていた
ハズのマウスも好感度を持つようになった。アメリカ人女性は
大抵男性を見る時に尻の形を気にするね。

マギーは突然警察がやってきた為に未成年にアルコールを
出すパーティーだとして捕まりそうになったけど、マギーは
サイモンとは性的関係に有るようで、検挙すれば私とHした
ことをばらすと脅していた。高校生と性的関係になった
警察官は相当ヤバイことになりそうだしね。

■ドリッドと父

父が必死にチューバッカで子供たちを脅す姿が涙ぐましい。

ドリットは一人で映画「ポルターガイスト」を見て眠れなく
なってしまったようだ。メイクもファッションも相当ヤバイ
ことになっているドリットだけど、父の元で眠る彼女を
見るとまだまだ子供だね。

■使用されている曲

・Somebody's Watching Me by Mackintosh Braun
・Situation (US 12' Mix) by Yazoo
・Mind Gardens by The Salvation Army
・Now She's Gone by The Mighty Lemon Drops
・Impulse by Batrock & Lansky
・Snakes and Ladders by TV21
・It's Been A Perfect Day by Model Citizens
・Twisted Abduction by Jerry Goldsmith
・This Town Looks Good On You by Citygirl
・Somebody's Watching Me by Anna Waronker


キャリー・ブラッドショウ (AnnaSophia Robb) 17歳、女子高生
セバスチャン・キッド (Austin Butler) キャリーの彼
マギー・ランダース (Katie Findlay) キャリーの友達、ウォルトと恋愛
ウォルト・レイノルズ (Brendan Dooling) キャリーの友達
ドリット・ブラッドショウ (Stefania Owen) キャリーの妹
ドナ・ラドンナ (Chloe Bridges) ライバル
ラリッサ・ラフリン (Freema Agyeman) ファッション誌
トム・ブラッドショウ (Matt Letscher) キャリーの父
ジル・チェン (Ellen Wong) "マウス"、キャリーの親友

サイモン・バイーネス (Josh Salatin) 警察官
--- (Paul Douglas Anderson) Bully
--- (James Sautter) Bully
--- (Graydon Long) Man in Lion Costume
ベネット・ウィルコック (Jake Robinson) インタビュー誌
--- (Patrick Daniel Smith) Party Planner
--- (Andre Ozim) Date
--- (Jay Palmieri Jr.) Punk Passerby


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