マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜
The Carrie Diaries

原作: キャンディス・ブシュネル Candace Bushnell





February 18, 2013
第6話 夢の途中 Endgame

監督/David Paymer 脚本/Jessica O'Toole、Amy Rardin
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「ママは感謝祭が好きだった」。何から何まで感謝祭を完璧に
すること。母・グレースキャロル・キングの曲を口ずさみ
ながら料理を作る。キャリーはそんな母が行っていた完璧な
感謝祭を蘇らせたいと感じていた。それが執着と呼ばれても
一向に構わない。しかし一つのことに執着すると他が見えづら
くなる。

キャリーは先日知り合ったジョージと付き合い初めていた。
休みの日にジョージからセントラルパークを案内してもらう中
ベンチに腰掛けて二人はキスする。キャリーはそんな彼の熱い
思いからほてっていたが、アメリカ・ニュヨークの11月末の
気温は4度となっていた。キャリーはクランベリーソースや
アンブロシアサラダについて会話するが、ジョージはキスば
かりで話にならない。料理する子と付き合うのが初めてなの
だという。いつもは私もレンジでチンするだけだが、感謝祭
の日はお婆ちゃんの脇で料理するのを手伝うのだという。それ
ってスーシェフ(フランス語:アシスタント)だねと語ると、
キャリーは意味を取り違えてお婆ちゃんの名前はヘレンという
のだと語る。出来るだけママがいた頃と同じにしたいのだと
いうキャリー。パパ方の親戚がみんなやってくるのだとすると、
ジョージには従兄弟がいないのだという。父・ハーランは一人
っ子で母・キックの姉妹は元々子供を産む気がないのだという。
寧ろル・シルクジャックおじさんと過ごした思い出ばかりだ
と語る。

「高校では家族の休日ですら噂の種になる」。
マウスとキャリーは、マウスは両親とカントリークラブが感謝祭
を過ごすがそこにドナが来る事に懸念を示す。セバスチャン
もドナと一緒に過ごすのではないか。そもそもこの二人は本当
に真剣に付き合っているのかと疑う。しかしウォルトとマギー
がやってくるとセバスチャンはどうやら母親と過ごすみたいだ
として、本人が科学の時間に言っていたと語る。
マギーはキャリーに今はマンハッタンのイケてる彼氏がいる
のだから元彼なんて良いじゃないと語る。そんなマギーは
ウォルトへの愛で退屈なウォルト家で過ごす家族団らんの感謝祭
を乗り切るのだと語る。

キャリーは自分で感謝祭の七面鳥を作ると語るとマギーやマウス
はキャリーがどれだけ料理音痴なのかを話す。レンヂでチン
したナチョスでさえ真っ黒にしたと告げ、七面鳥はそれよりも
ハードルが高いのだという。

感謝祭の当日、キャリーは食材を大量に購入してくると、父・
トムから悪い知らせがあるという。フロリダは嵐で全便が欠航
なので祖父母、親戚は来られないと語る。感謝祭は無しという
ことねという妹のドリットだが、トムはいつもとは様子が違う
というだけだという。ハーランとジョージを感謝祭に招待した
のだという。料理はテイクアウトすれば良いとするが、キャリー
は自分で作ると言い張る。お婆ちゃんが来ないのに作れるのか
とすると、レシピ通りに作れば大丈夫だという。
キャリーの料理など絶対に食べないとドリットは語る。
目標はママの感謝祭を蘇らせることだとキャリーは宣言する。

キャリーはジョージが家に来るということを知って、室内に
あるハローキティコレクションを片付ける。クールな子だと
思われたいが、流石にドリットの事は隠せないと呟く。
キャリーはドリットに対して感謝祭の時くらいはきちんとして
と告げ、汚らしい服装は着替えなさいと語る。偉そうなことを
言うなというドリットは反論する。
キャリーは憧れのショーン・キャシディの額縁に入れた写真
をひとまず隠す。妹が本当の自分をさらけ出さないか心配
だった。

マギーはウォルトの為に本当の自分を隠していた。
サイモンはマギーの家にやってくると署長命令でテレビ観戦
だという。マギーが正装しているのを見て、まるでナンシー・
レーガン
だぞと語る。

10時58分。七面鳥のレシピを見ようとするが、なんと母親が
残したレシピがインクが滲んで見えなくなっている事を知る。
ドリットがやったことは明らかだった。しかもレシピ本も
何処かに見あたらず、ドリットに尋ねるが、料理を作るなんて
ジョーダンだったと言えば問題は片付くと語る。
キャリーはマウスに連絡すると、カントリークラブから早々に
抜けだし一緒に料理を作ってくれると語る。
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■ブラッドリー家

キャリーとしては母親が行っていた完璧な感謝祭を再現したい
と考える。ドリットはそんなキャリーの行動に対して何らか
の違和感が生じているようで次々とキャリーの邪魔をしては
彼女の事をいらつかせていく。

キャリーの部屋にハローキティがあるのが笑えた。
この時代からキティって人気有ったんだね。

キャリーは何とかして料理を作ろうとする。
マウスにも手伝ってもらい料理を作ろうとするが、彼女自身
もっと料理に長けているのかと思いきや、あんまり料理に
精通していない感じだね。

意外な展開は二ち有った。
第一は、祖父母が来ず、ジョージとハーランが来たこと。
第二は、そんな二人が帰宅した後にセバスチャンが来た
ことか。

■七面鳥、そしてスーパーボール

アメリカの感謝祭と言えば家族と過ごすもの。
女性はキッチンで七面鳥をオーブンに入れて料理し、男性陣
たちは食事が出来るまで、NFLを見たり、大抵はライバルの
大学間のアメフトを見たりする。
感謝祭にはアメリカの主婦でも滅多に料理を作らない共働き
の家庭でも、親戚家族が集まるために手料理を作るという
シーンも多い。何よりも七面鳥を丸ごとオーブンに入れて
それを食べるのだから凄い。内臓を取った後に色んなもの
を七面鳥の中に突っ込むけどその辺の突っ込んだ具材こそ
それぞれの家庭が持つ秘伝だったりするのかな。

あまりの大きさに七面鳥が入らないという始末。無理矢理
押し込んだ結果ボヤになっていたけどね。

■家族の象徴

上述した通り感謝祭は最も家族を意識させるものなのだろ
うね。古いしきたりと言えばそうだろうけど、改めて家族
の大切さというものを知る機会になる。ただアメリカ人
って普段そんなに料理を作らない人も多いので、こういう
時だけ七面鳥をオーブンで焼くと失敗するんだろうね。
私もオーブンを使うけど、オーブンを使うのはマカロニグラ
タンを作るときくらいだな。

家族が全員揃っていればそれなりに満足のいく感謝祭を
おくれるかも知れない。
しかし何らかの不幸によって家族が離婚していたり死別して
いたりするとまた別。逆にそんな家族の欠員に対して最も
寂しく感じる瞬間でもあるのだろうね。

ドリットがこれを敏感に感じていたし、ジョージは昔からの事なので
ほぼ諦めに近い。でも父親とはそれなりに関係を上手く
保っているので、セバスチャンよりはマシだろうか。
セバスチャンは母親がテニスのコーチとセントバーツ島に
遊びに行ってしまった。悲しいかな一人でテレビで
試合を見てピザを注文することになる。

■マギーとウォルト

ウォルトの両親と共に食事をとることになる。
マギーが盛り上げようとして「ターミネーター」ネタを
持ち出して、アーノルド・シュワルツェネッガーが
サラ・コナーかと聞いた際に否定すれば良いだけのことだ
として盛り上げようとしていた。
ダートマスとプリンストンの試合のことを父親から言われ、
父はウォルトに母校に進学して欲しい様子。ウォルトは
ニューヨーク大で広告の勉強をしたいと願っていたが、
父の期待を考えると言えないようだ。
マギーは大学行きは考えておらず、ジョーイは大学にいった
という事を口にしていたので兄なのかな。自分には大学に
いくという選択肢がないとのことで、ウォルトに付いていけば
良いのではないかとか奨学金で通う様言われていた。

ドリット

キャリーに対して数々の意地悪をしていた。
ジョージとはなかなか気が合う彼女。ジョージはカウンセリ
ングを受けているので今回は至るタイミングでその経験を
発揮していた。
ドリットは母親との感謝祭の記憶がなくキャリーだけが
母親の感謝祭の記憶を良く覚えていて不満を述べているのかと
思っていたけど、母のいたころを思い出すのが辛い様だ。
そして辛さといえば、料理を作ることに関して、自分ばかり
が犠牲になって母親役を演じているキャリーは父親に対する
不満を述べていた。まぁ分からないでもないけどね。


■使用されている曲

・I Feel the Earth Move by Carole King
・Space Age Love Song by A Flock of Seagulls
・Heartless by The Twisters

■検索用キーワード

・バックマン・ターナー・オーヴァードライヴのボーカルになりた
かった(by ブライアン)
・グレービーソース スイートポテト クンパオチキン
・アンブロシアサラダ
・コーンチップス 豆のディップ 七面鳥より美味しい
・ルシルクで七面鳥の脚を投げた ライザ・ミネリに当たった
・母は胸と鼻を整形した。脳みそも変えたみたいだ
・ペトリオッツのファン アンチカウボーイズ by キッド&トム
・ダートマン対プリンストン


キャリー・ブラッドショウ (AnnaSophia Robb) 17歳、女子高生
セバスチャン・キッド (Austin Butler) キャリーの彼
マギー・ランダース (Katie Findlay) キャリーの友達、ウォルトと恋愛
ウォルト・レイノルズ (Brendan Dooling) キャリーの友達
ドリット・ブラッドショウ (Stefania Owen) キャリーの妹
ドナ・ラドンナ (Chloe Bridges) ライバル
ラリッサ・ラフリン (Freema Agyeman) ファッション誌
トム・ブラッドショウ (Matt Letscher) キャリーの父
ジル・チェン (Ellen Wong) "マウス"、キャリーの親友

ハーラン・シルバー (Scott Cohen) 弁護士、トムの友人
キック・シルバー (Kate Jennings Grant) 社交界の大物
ジョージ・シルバー (Richard Kohnke) キックの息子

サイモン・バイアネス (Josh Salatin) 警察官、マギーが浮気していた
Mr.レイノルズ (Jonathan Walker) ウォルトの父
Mrs.レイノルズ (Laurie Williams) ウォルトの母
ブライアン・ランダース (Brandon Espinoza) 警察官
グレース・ブラッドショウ (Jessica Garvey) キャリーの母
ローサ (Iliana Guibert) セバスチャンの家の家政婦
若い頃のキャリー (Samantha Meininger)
ケネス (Keith Perry) ウォルトの祖父
ジャネット (Julie Gudz)
--- (Olivia Hoff) Classmate
--- (Samuel F. Klein) High Fiver
--- (Jay Palmieri Jr.) High School Student
--- (Stefano Villabona) High School Student In Hallway



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