マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜
The Carrie Diaries

原作: キャンディス・ブシュネル Candace Bushnell





April 1, 2013
第12話 初めての経験 A First Time for Everything

監督/Patrick R. Norris 脚本/Henry Alonso Myers
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「思い通りにならないことは多い・・・例えばサイコロの目。
運が良ければ進む方向を選べる」

キャリーとセバスチャンは二人でゲームで楽しんでいた。
二人はゲームしながら盛り上がっていると、セバスチャンは
愛していることを口にすると、キャリーは思わず"セックスが
したい"と返答してしまう。

翌日喫茶店でキャリーはマウスに昨夜の失態を話す。
一体何を考えていたのか、自分でもその行動が分からないこと
を告げる。心の中では愛していると思っているのに、口から
出たのは嫌らしい言葉だったと。言語神経が制御不能になって
いるのだという。しかしマウスは大抵の男性はヤレると思えば
興奮するハズで、大丈夫ではないかということ。しかし折角
愛していると言われたのに私の一言で吹っ飛んでしまったと語る。
完璧な瞬間を想像していたのに・・とキャリーは嘆き、今夜
二人きりの時に自分も愛していることを告げるという。

そんな中喫茶店にはウエストがやってくる。マウスはアイツに
つきまとわれているとし、気がある素振りをして私を惑わせて
成績を落とし、ハーバード大に入るのを阻止しようとしている
のだという。アイツは課外活動はしていないし、どの部でも
部長はしていないのでリーダーとしての資質には欠けるという。
その点私は8つの部で部長をしている事を語る。

ブラッドショウ家電話が鳴ると、トムとドリットは我先に電話
を奪おうとする。トムが先に電話に出ると私にも電話がかかっ
てくるのだという。トムはデブからの電話だったが仕事の電話
だとし、家にはキャッチホンが入って居るのだから電話が来れば
分かるだろうという。ドリットはモールに行くとして家を出て
言ってしまう。
トムに対してデブは私との電話を仕事のせいにされるのも
平気だという。僕たちは付き合っているのだろうというトム
に対してデブは「車でちょっとイチャついて何度かコーヒーを
飲んだだけ」の関係だとすると、トムはがっかりした声を出す
がデブの冗談だとしてからかっただけだと語る。僕はマジメに
受け取るのでからかい甲斐があるだろうと語る。デブは金曜日
にウチでナイトキャップなんてどうかという。夜寝ながら酒を
飲むものだという。しかしトムは金曜日の夜は娘・ドリット
の学校のイベントがあるのだと語る。土曜日はデブの息子・
ディラン
の用事があり、日曜日はトムの家では家族でディナー
をする約束をしていた。来週の金曜日はどうかとすると、
互いにその日に決定することを決める。デブはトムに対して
「準備をしてきて欲しい」と語る。

ドリットはミラーの元にいくと、借りていた本(ジョージ・
オーウェル署・1984年)を返す。とても不気味な本だったとし
昨年が1984年だったことも有って変な感じだと語る。
レーガン政権だって全て統制したがっているのだとして、本に
書かれているディストピアの世界感と同じようなものだと語る。
それを聞いたドリットはあなたは世界の見方を変えてくれる
人だという。しかしミラーは君の目にはとっくに分かっている
ハズであり、君の目は痛みを知る深いまなざしだという。
濃いメークとそういう格好をしているのは、自分を隠している
もので、外の世界の恐いものから身を守ろうとしているのだ
ろうと語る。あなたと入れば恐いものはないとし、この格好は
元々はパパへの反抗だったが、今では慣れてしまってまるで
効果が無いという。反抗の良い方法は反抗していることを
気が付かせないことだと語る。

ラリッサはキャリーと共にウェディングドレスの特集として
タイツとベールの組み合わせについて話合っていた。
マドンナが行うヴァージンツアーに敬意を表して特集記事を
書くことになった事を告げるラリッサ。ヴァージンなんて
絶滅種なのにというラリッサに対して最初は誰でもヴァージン
だと語る。ツアーはシアトルから始まるが、前夜祭はこの街
プラザホテルのオークルームで行われるので、ショーに関わる
有名人たちのコメントを集める仕事を行うというものだった。
アンディには舞台裏について書いてもらうとし、コンセプト
や衣装、照明、振り付けなどのことを聞いて記事にするという。
マテリアルガールを作るマテリアルを書くということですね
という
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■それぞれの週末

今回はそれぞれのキャラクターに起きた金曜日の出来事に
ついて描かれるものだった。
その殆どが性に関する関係だったけど、マドンナのヴァージ
ンツアーが始まる状況を考えると、月の満ち引きの関係の
如く、欲情した人物が多かったのか。

■セックスに成功したもの

・ドリットとミラー

いずれ関係を持つとは思っていたし、長いこと自分の殻
に閉じこもっていたドリットにとって自分の狭い価値観
から連れ出してくれる人というものを探していたのかも
知れない。自分だけではどうにもならない状況というのは
あることだとは思うけど、都合の良い時に都合の良い人
に出会えた感じ。ミラーは誠実で、傷ついているドリットの
心の隙間に入り込むような事はしたくはないとしていたけど
ドリットが決断したことのようだ。ただ関係を持ったのか
どうかは分からない。ドリットの部屋には連れて行った
けどね。
そしてドリットがこうなる前にドナと会話する機会が有り
そこでもドリットにとっては色々と参考になる様な言葉
を受け取った様だ。

・マウスとウエスト

どうしてもウエストがニヤニヤしすぎているので気になる
ところなのだけど、不誠実さはなく、彼女のことを近づく
目的も単純に好きだという理由以外に悪意は無さそうだった。
マウスとしては自分の感情をコントロールして、欲しがり
ません大学に合格するまでは・・・って感じの信念を
貫いていたけど、結局関係を持ってしまった。否定して否定
してやっぱり陥落した〜って感じの展開だけど、欲望に
身を任せる時の激しい描写というのはアメリカのドラマでは
老若男女同じような形でキスして我慢出来ないとする
勢いがあるようね。

・トムとデブ

前回であった子持ちのシングルマザー。
トムの誠実さを好きなようで、二度に渡ってトムをからかう。
ハーランにナイトキャップに於ける"準備"のことを尋ねると
コンドームのことだと言われてやる気満々。
ただ来週末まで会えないということでちょっぴりお預け感
も有ったけど、キャリーはドリットも都合良く出かけてくれ
たので遭うことになった。
しかしHの後深夜トイレにいくと少年に会う。少年はもう
なれているという感じに冷めた対応を見せたことで、
その件で二人はケンカ。もうダメかと思ったけど、トムが
翌日偶然再会した際に謝罪をしたことで関係はまだ続く
みたいだ。

■セックスに失敗したもの

・セバスチャンとキャリー

完璧な時、完璧なタイミングで愛を唱えたいとする
夢見がちなキャリーの姿。
仕事の関係でマドンナの前夜祭のパーティーに行く事になる
が、セバスチャンがVIPエリアに入れなかったり、突然
将来を左右する署名記事の依頼が来たことで、繰り返し
セバスチャンをパーティー会場で一人にする。
最高の夜だったとするキャリーに対して君だけの夜だった
というセバスチャン。色々とキャリーが完璧なシチュエーション
に拘っていたけど、確かにちょっと複雑で面倒臭い状況
が訪れた感じだったね。
恋人ならば夢を追え運して欲しいとする気持ちも分からない
でもないけど、相手にその気にさせておいて結局自分の
為に時間を費やしたという感じは否めないかな。

■マギーとウォルトが出ない

意外とマギーが出ないエピソードって多いな。
今の所男性の影もないし、立場上難しいのかな。

■使用されている曲

・Like a Virgin by Madonna
・Lucky Star by Madonna
・Material Girl by Madonna
・Borderline by Madonna
・Like a Virgin by Fay Wolf
・Promises, Promises by Naked Eyes


■検索用キーワード




キャリー・ブラッドショウ (AnnaSophia Robb) 17歳、女子高生
セバスチャン・キッド (Austin Butler) キャリーの彼
マギー・ランダース (Katie Findlay) キャリーの友達、ウォルトと恋愛
ウォルト・レイノルズ (Brendan Dooling) キャリーの友達
ドリット・ブラッドショウ (Stefania Owen) キャリーの妹
ドナ・ラドンナ (Chloe Bridges) ライバル
ラリッサ・ラフリン (Freema Agyeman) ファッション誌
トム・ブラッドショウ (Matt Letscher) キャリーの父
ジル・チェン (Ellen Wong) "マウス"、キャリーの親友
ハーラン・シルバー (Scott Cohen) 弁護士、トムの友人

ジニー・キッド (Noelle Beck) セバスチャンの母
トーマス・ウエスト (RJ Brown) 運動部、成績優秀
デブ (Nadia Dajani) トムが知り合う
ミラー (Evan Crooks) ドリットと恋人
ベネット・ウィルコック (Jake Robinson) ファッション誌
--- (Alexandra Miller) Jen
--- (Whitney Vance) Jen
--- (Happy Anderson) Bear Man
Mr.スペリー (Ian Blackman) 教師
ビリー・ステインバーグ (Joe Carroll) 作詞家
--- (Gil Deeble) Conductor
--- (Melanie Hinkle) Student
--- (Chris Jehnert) Manhattan Socialite
ディラン (Dylan Clark Marshall) デブの息子
--- (Rebecca Sundstrom) Model
--- (Stefano Villabona) 80's Party Guest
--- (Marco Palou) High School Photographer
--- (Stephen Sapienza) Core Interview Staff



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