マンハッタンに恋をして 〜キャリーの日記〜
The Carrie Diaries

原作: キャンディス・ブシュネル Candace Bushnell





April 1, 2013
第13話 昨日にサヨナラ Kiss Yesterday Goodbye

監督/Andy Wolk 脚本/Amy Harris
--------------------------------------------------------
キャリーとセバスチャンは一緒にパーティーに出席するが、
キャリーはセバスチャンを放っておいて出世のために仕事を
してしまう。一人にしたことに罪悪感を持つが、セバスチャン
はそんなに複雑に考える必要はないとするが、私はそういう
女だとして、キャリーは感情のまま別れを口にする。

「目覚めた直後の何も覚えて居ない瞬間、至福の白紙状態、
穏やかな時間だ。しかしそう長くは続かない。」
ぞっとする別れの痛みを思い出す。彼といるだけでどれだけ
幸せだったのか。しかしもうあの幸せはない。

キャリーがセバスチャンと別れたことを聞いてマウスとマギー
はいつもの喫茶店でキャリーの愚痴を聞く。そしてキャリー
に話を合わせて、元々キャリーはセバスチャンの愚痴ばかり
言っていたし、セバスチャンは要求が多くキュートじゃなかっ
たとするが・・・マウスもマギーもやっぱりそれはウソだと
告げ、セバスチャンとキャリーはとても似合っていた関係だ
と語る。しかしまさかプロムの直前に別れるなんて・・と
嘆くキャリーは既にドレスも買ってしまったのだという。マギー
はマウスにバスケ部の選手を紹介してもらったらどうかと
告げると、マウスはウエストとは行かない事を告げる。両親
には付き合っていることは内緒にしてあるのだという。
自分の家は人種差別があり中国人しかダメなのだという。新王朝
の末裔しかダメだのだという。付き合い相手は親の許可が要るのだ
という。該当するのは父が知り合いのユージーンという男性で
運命とは真逆の人物だという。それならばいっそのこと三人娘
としてプロムに参加しないかと問う。

サイモンは三人のいる喫茶店にやってくる。
サイモンの隣にはなんとフィアンセだとするノエルの姿が有った。
それを聞いたマギーは衝撃を受けるが、互いに挨拶を交わす。
マギーはプロムにはウォルトも連れて行かないかと告げる。

トムは夜からジムにいくとしてキャリーに言って出て行こう
とする。パパの体からコロンの臭い・ドニッカーノワールを
付けているのかと問う。最近のパパは楽しそうだとすると、
瞑想のクラスで参加したら貯まったものを出すのが大事だという
ことが分かったのだという。思いっきり出してくるという。
トムはデブの家でディナーの時間に体の関係を持っていた。
まるでやりたい盛りの10代みたいだねとデブとトムは語る。
いつまでこの関係を続けられるのか。そろそろ付き合っていること
を娘さんたちに話さないかと問うが、母親が死んでまだ一年
しか経過していない事を告げ、あの子達は母親の思い出の中
で今は暮らしているところがあるのでもう少し時間が必要だと
いう。

キャリーはラリッサのオフィスにいくと夏の間ラリッサは
京都の芸者修行にいくという。伝統というものを知っておくべき
であり、男を引きつける技を磨いてくるという。キャリーは
寂しい事を口にするが、映画「イヴの総て」を見た事はない
のかと問うと、7月に戻った時には私のオフィスを奪って貴方が
デンとしていなさいと語る。そして編集部のスパイの仕事を
して置いて欲しいと頼む。しかし夏の間インターンでは給料も
手に入らないが良いのかとするが、キャリーは構わないという。
ちょうど受付係が辞めたので私がその座に座ることが出来るの
だという。ラリッサはそれならば私がいない間に私が使って
いたロフトで過ごしたらどうかという。危険な場所だがウォルト
と同居すれば良いのではないかというもの。しかしキャリーは
セバスチャンとの関係もあり、夏の間ずっと地元を離れるのには
抵抗がある事を語る。

キャリーは帰宅するとドリットはミラーと仲良くしていた。
なんとそこにはセバスチャンの姿も有ったのである。
セバスチャンとミラーは互いにこの姉妹を好きになるとはな
と告げる。二人は同じ学校にいたことがあるがセバスチャンが
退学になったのだという。ミラーの方が一年上の年齢とのこと。
とても良い人で幸せそうだという。
セバスチャンはキャリーに遭いたかった事を告げ、俺が悪かった
のだという。別れても良いなんて思っていなかった事を告げ、
自分の不満をぶつけてしまったと互いに反省会になる。
どちらも自分の方が悪かったとすることを主張し合うが、互いに
愛し合っていることには違いないと語る。キャリーはそこで
ようやく「私の方があなたを愛しているとし、心の底から愛して
いる事を語る。

ドリットは自室でミラーと部屋で関係を持とうとする。
さっさと済ませたいというドリット。初体験し言われているよう
に痛いものなのか、それとも心境が変わるのか知りたいのだと
いう。したらもっと好きになることは確かだが、ミラーはその
時は完璧にしたいと告げる。

マギーとウォルトに対してキャリーはセバスチャンとプロム
を行っても良いかと問う。ウォルトはマギーをプロムに誘いたい
ことを告げる。マウスはユージーンと行くという。マギーは
キャリーとセバスチャンの仲が戻ってくれて良かったと告げ、彼は
理解があるし、守ってくれて居るとして、私もそんな男性と
出会いたいという。それを聞いたキャリーはセバスチャンは何を
守ってくれているのかと問う。マギーは思わず口が滑ったと
思い支離滅裂になるが、観念して話す事になる。
貴方のパパがデートしているのを見ただという。セバスチャンと
居たときにたまたま目にしてしまったのだという。
--------------------------------------------------------

■複雑な女・キャリー

今回はなんと言ってもキャリーとマギー、そしてセバスチャン
の関係で揺れる話だった。
セバスチヤャンとキャリーが別れたことは当時のあの感情的
対応だったことも有ってすぐに元通りの関係に戻れるであろう
ことは想定していたけど、意外と早くそのチャンスが巡って
きた。キャリーの元にセバスチャンがやってきたこと。
そこで一言互いに謝罪の言葉出た時には自分を卑下して相手を
持ち上げようとする思いやりの心が有ったのに、その後
また一波乱起きてしまった。
アメリカ人にとって親友間に於ける秘密は相当言った言わない
の関係でもめることが多いよね。
先に言わず親友以外の人から耳に入れば、それもまた信頼を
揺るがす大変な事態へと発展する。

■オ・モ・イ・ヤ・リ・・・思いやり

キャリーの父・トムが別の女性といたということをマギーと
セバスチャンは目にしていて知っていた。トムがあんな車中
で馬鹿みたいにキスしていること自体信じられなかったけど。
キャリーが傷つくことを知って言わなかったことがキャリー
にとっては許せないこととして認識されてしまった。
セバスチャンもこうなることを予期していたし、どれだけ
キャリーが母親のことを愛しているか知っていたからなんだ
けどね。キャリーのセバスチャンへの対応は、お前の家族なん
かと一緒にするな的悪意にも感じられたし、キャリーの嫌
な一面が満面に描かれたエピソードだった。

■ドリットとミラー

15歳のドリットの方がキャリーよりも先に体験してしまう
という皮肉。キャリーはセバスチャンの前で二度もセックス
がしたいと言っていたのに・・・。
ドリットはミラーが演出してくれた初体験プランに上手い事
乗せられた格好だったけど、このまんまこの関係が上手く
行くのかな。「セックスしたらもっと好きになる。」言葉
通りになってくれることを祈るけど、多感な時なので浮気
心もあるのかも。ただドリットがついに感情を発露させ、
母親の死でさえも涙しなかった事に対して、幸せの涙が
出た事は一つの良い傾向かもしれないね。

■迷走するマギー

このキャラクターは本当に可愛そうというか、同情すると
いうよりもなんか憎めないところがある。
誰からも愛されていないのではないかと悩んでいるのは
セバスチャンも一緒。ただマギーの方が若干将来に於ける
選択肢は少ない気がする。

キャリーに秘密の件で散々みそくそ言われたけど、キャリー
はウャルトがゲイだということを知っていても言うことは
なかった。ウォルトのことを優先して考えるべきなのか。
それともマギーには言うべきだったのか難しい選択ではある
けどね。

■どうでも良いエピ

・トムとデブ

子供に内緒でジム通いと称してセックス三昧。
幸いなことにドリットは幸せオーラで父のことは別に良い
としていたし、キャリーもまたその女性には会いたいとは
思わないけど、父の幸せの為だということで静観する構え。

・マウスは伝統に縛られる

マウスは中国系で両親はマウスは新王朝の末裔なので同等
の立場の中国人でないと交際は認めないタイプ。
ということで両親が認めるユージーンだけが付き会える
訳だけど、彼はドリットと同級生のメガネっ子少年だった。
ただドリットが年上とセックスしたのに対して、本来
ユージーンも逆の立場ならばセックス出来ても良いはず
なのに、なんか男児っていつまでも子供っぽいところは有る
ね。高校生にならないとやはりその辺の男女の成長の差と
いうものを感じる。

・ラリッサは京都へ

ラリッサが京都に行く間に彼女が住んでいたロフトを使える
様だ。しかしウォルトにしてもキャリーにしても給料は
もらっていないのにどうやって過ごすんだろう。まぁ
バブル期のマンハッタンならば金を使わなくても女性は
特に飲み食いは出来きそうだけどね。

■使用されている曲

・Siouxsie and the BansheesのCities In Dust
・Suddenly Last Summer


■検索用キーワード




キャリー・ブラッドショウ (AnnaSophia Robb) 17歳、女子高生
セバスチャン・キッド (Austin Butler) キャリーの彼
マギー・ランダース (Katie Findlay) キャリーの友達、ウォルトと恋愛
ウォルト・レイノルズ (Brendan Dooling) キャリーの友達
ドリット・ブラッドショウ (Stefania Owen) キャリーの妹
ドナ・ラドンナ (Chloe Bridges) ライバル
ラリッサ・ラフリン (Freema Agyeman) ファッション誌
トム・ブラッドショウ (Matt Letscher) キャリーの父
ジル・チェン (Ellen Wong) "マウス"、キャリーの親友

ハーラン・シルバー (Scott Cohen) 弁護士、トムの友人

ジニー・キッド (Noelle Beck) セバスチャンの母
トーマス・ウエスト (RJ Brown) 運動部、成績優秀
デブ (Nadia Dajani) トムが知り合う
ミラー (Evan Crooks) ドリットと恋人
ベネット・ウィルコック (Jake Robinson) ファッション誌
サイモン・バーンズ (Josh Salatin) 警察官
ノエル (Sarah Clements) サイモンのフィアンセ
ユージーン・チェン (Michael Gregory Fung)
--- (Danielle Kronenberg) Girl at party
--- (Fenton Li) Mouse's Dad
--- (Stephen Sapienza) Core Interview Staff



inserted by FC2 system