名探偵モンク Monk

Jul. 12, 2002
第1話 狙われた市長候補 Mr.MONK and the CANDIDATE: Part 1

脚本／Andy Breckman 監督／Eric Laneuville, Dean Parisot
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モンクはサンフランシスコ市警察からの捜査協力の要請で
サンタクララのアパートで起きた殺人事件の現場に来ていた。
被害者はニコール・バスケス(25歳)で包丁で殺害されたもの
だった。4年前に妻・トルーディを亡くして以降、モンクは
精神疾患に陥り、元々はサンフランシスコ市警察に勤務して
いたが、上司からは精神科医からの復帰のゴーサインが出る
までは休職扱いにされていたのである。元看護師をしていて
モンクのアシスタントをしているシャローナと一緒に現場に
来て現場検証を行う。

モンクは家を出てきた際にオーブンを止めたか、ガス栓は
切ったのかを気にしていた。シャローナは私が確認してきた事
を告げ、事件の捜査に集中するよう告げる。
警察官からはこの件は単なるこそ泥が帰宅した被害者と鉢合わ
せして殺害したモノでは無いのか?と問うと、モンクはそれを
否定し、空き巣ではないことはハッキリしていて、普通の泥棒
とは違うという。全て計算尽くの犯行だという。
その理由として、現場に残る血染めのゲソ痕は、ビニール袋
をしていること。犯人はここに留まり被害者が帰宅するのを
一時間近く待っていること。その間にタバコを吸っている為に
カーテンには臭いがしみこんでいること。恐らくメンソール
だろうと。被害者はカルヴァン主義者なのでタバコは吸わない
だろうという。更に犯人は殺した後にもすぐには逃げずに
何かを捜していたようだという。パソコンで何かを調べたのか
何かを削除したのか。その理由にパソコンのキーボードには
被害者の指紋も付着していない事から犯人が拭き取ったから
だという。そして身長が高い人物だという理由付けとして、
イスが一番低いところに設定されているところだった。
被害者は155cmと小柄なので、イスを低くしているのは不自然
だということだった。
鑑識が来る前にモンクは自宅のガス栓が気になるので帰ると
告げる。シャローナは何か有れば連絡して欲しいと語り
その場を後にする。
警察官たちはあれが生きた伝説、エイドリアン・モンクなのか
と告げる。

翌日、モンクは洗面し服を着替えてる。
クローガー医師のカウンセリングの日だった。
クローガーから色々と聞かれる中、仕事に復帰できそうか?
と尋ねられる。モンクは質問されながらも部屋で不自然に
乱れているソファーのクッションなどが気になっていた。
現在サンタクララで仕事をしているとし、友達が警部補を
しているので呼ばれた事を告げる。仕事は昔に戻れた気分に
なれるので最高だとし、刑事として復帰できると告げる。後は
先生がどう判断するかだという。夜は眠れているのか?そして
夢は見るのかと問われると、妻とは結婚して7年も一緒だった
ので夢は見ることを告げる。モンクはクッションのことが
気になり、医師に対して、僕の態度をテストする為にわざと
クッションを直さずにいるのだろうと告げ、モンクはついに
我慢出来ずにクッションを直しに席を立つのだった。

一方ペンキを持った作業員が改装中のアパートの一室に来る
と部屋の鍵を閉めてもってきたライフル銃を取り出す。
窓から下を眺めると、そこにはワレン市長候補が選挙演説して
いた。ワレンの妻・ミランダは作り笑いで顔が引きつる中、
選挙参謀のロイドがやってくると、私が関われば旦那さんを
約束の地に導く事が出来るとし、それはモーゼのようだと語る。
ワレンは演説を終えると見に来た候補者達に市役所前まで
一緒に行進しないかと誘う。そんな中、突然銃撃がはじまり
現場はパニックに陥る。警備員の一人・ジェイソンが銃弾に
倒れて亡くなってしまう。

ワレンは事件が起きたことについてマスコミの前では決して
脅しには屈しないと宣言し、警察の対応に非難の声明を出して
いない事に胸をなで下ろすリーランド警部。
しかしこっちもコメントを発表して警察のやる気があることを
示した方が良いという。
しかしそんな中、警部の下には護衛が死んだことを告げ、すぐ
に解決するよう市長から依頼が来る。更にモンクという使える
部下を使うよう指示が出た事を知ると、シャローナは今度こそ
戻れそうねと告げる。
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4年前に妻を駐車場の爆破事件で失ったモンクはその時以来、
強迫神経所に悩まされていた。しかし優秀な能力を持つ彼の
力を捜査官たちは認めており、必要としていた。
高所やバイ菌、不規則性や牛乳が苦手なモンクだが、アシス
タントのシャローナは元看護師をしていた事も有り、彼を
上手く支えつつ捜査解決に導いていく。
サンタクララで女性が殺害され、そして市長候補のワレンが
襲撃される中で、モンクは果たして事件を解決に導くことが
出来るのか。

BS日テレで放送してくれるようなので今一度鑑賞中。
昔NHKBSで放送していた際には途切れ途切れで見ているのだけ
どそんなに拘ってみていなかったので、これを機会にエピソード
ガイド作成がてら記事に書いてみようかと思い記して起きます。

このドラマ、当時見たときには凄くモンクの鋭さに驚いたもの
だけど今時見るとごく普通に普及している着眼点を持っている
感じはする。それだけこの手の事件捜査系のドラマが多いって
ところなのだろうけどね。
しかしまぁどの刑事も事件性はともかくとして陰謀説はない
のではないかとか、事件ではなく事故ではないのかなど、
凄く適当に処理しているところが有るな。

舞台がサンフランシスコというだけ有って、千葉県・長崎県
バリの坂の多い土地だなと思わせるところだった。
アメリカの刑事ドラマはこの舞台で展開することが多くて、
この坂をカーチェイスするというのが80年代の映画・ドラマは
見所なところも多い。

色んな所でモンクの能力が見え隠れする。
一番の凄い点は見たものを一瞬にして脳に記憶してしまう
スキルなのかなという感じ。
選挙演説に於ける戦略をボードにピンで示している流れが有る
のだけど、それをモンクが形状記憶のようにして直してしまう
ところで上手い形で能力を示した。
上司の刑事に対しても奥さんとの関係がうまくいっていない
事を引き合いに出し、その裏付けとしてネクタイの結び方や
ヒゲのそり残しの跡を指摘していた。

またドラマではまるでモンクの行動はワレン市長候補の邪魔を
しているようなモンクの行動が滑稽に写る。
二階席で葬儀を膨張していたモンクが鍵を落としてしまい、
ピンと釣り糸を使って引き上げようとする際に遺体に引っかか
ってタイミングよく遺体が手を挙げるシーンなどは笑える
ところだった。
またミランダがボランティアで子供たちに絵本を読み聞かせ
している際の子供たちの行動はモンクにとっては怪物そのもの
だっただろう。

モンクをしらないものからは、映画「レインマン」扱いされていた
けど、上手く扱えばシャーロックホームズばりの活躍を見せる。
上手く舵取りをしているシャローナのデートをぶちこわしてし
まったモンクだけど、果たして許してもらえるのかな。

犯人像に関しては190cm以上、イギリスの傭兵が使っている
Weatherby社製のライフルが使われていたこと。
二つの事件はいずれも190cm以上のものの仕業で、人口から
すると190cm以上の比率は0.5%で、二つの事件に190cm以上の
人物が関与しているとなると別人である可能性は限りなく
ゼロに近いとして同一人物としての捜査が始まった。

選挙に関係している人物である事は間違いないが果たして
犯人は誰なのか。シャローナは自作自演で票を獲得するため
の画策行為ではないかとの疑いの目を持っている様だが・・・