名探偵モンク
Monk

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Jul. 26, 2002
第4話 復讐殺人 Mr.MONK meets DALE the WHALE

脚本/Andy Breckman 監督/Kevin InchRob Thompson
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119に助けを求める通報の電話が入る。
ここはビントン通りで、自分はキャサリン・ラビオリだとし、
下の階にデイル・バイダーベックの姿が有り襲ってきたのだと
いう。現在隙をついて二階に逃げてきたがもう駄目だと告げる。
コールセンターのものたちは電話を切らず警察の到着を待って
欲しいと告げるが、電話は切られて彼女は殺害される。

モンクは日曜日の朝、シャローナの自宅に呼ばれて、ベンジー
も含めて三人でゲームをしながら寛ごうとしていた。
推理ゲームをしようとするが、モンクは既に答えを知っている
として、プラム教授が紐で絞め殺すのだという。去年やった
ゲームなので覚えている事を告げると、シャローナは呆れて
これだからモンクとゲームするのは嫌なんだと語る。
ベンジーはモンクの事を学校に連れて行きたい事を語る。

そんな中、シャローナの電話にリーランド警部から電話が鳴り
事件が起きたので手伝って欲しいとのこと。シャローナは
忙しい振りをしつつ、なんとかそちらに向かうという。

現地に着くとリーランド警部とランドール警部補が待っていた。
被害者はバットを使って殺害され、殺害時刻は夕べの10時7分だという。
通報中に殺害されており、既に犯人も分かっているが謎が多すぎる
案件なのだという。シャローナは捜査する前に契約書にサイン
して欲しいとしてリーランドに報酬の件でサインを求める。

庭にはデカイ足跡があり、横のドアから家に侵入したのだと
いう。無理にドアをこじ開けた跡はないので鍵は元々開いて
いたのではないかという。庭には石が散乱していて、犯人から
の何かの暗号化も知れないとのこと。
しかしモンクはすぐに石が散乱しているのは予備の鍵を庭の
岩の中に隠していた為のものだろうと告げる。
犯行現場のあった室内を調べていく。モンクは現場が荒らされて
いるのを見て、綺麗にしたい衝動に駆られるが、警部たちは
一切触れるなと告げる。一階が煙くさいのを知ると、煙探知機が
壊されているという。犬の散歩に近くを歩いていた10歳の少女・
スーがその探知機を椅子にのって壊している姿を目撃して
いるのだという。暴れている間に被害者は二階に上り助けを求める
為に119に電話してきたとのこと。しかしモンクは一階の電話の
受話器が外れていないのを見て違和感を覚える。何故犯人は
二階に被害者を逃がした際に受話器を外しておかなかったのか。
指紋は一切見つかっておらず、料理中に襲われて寝室に逃げ込んだ
であろうことを告げる。しかしキッチンを見ると包丁が容易
に手の届く場所にあるのにそれを使った形跡もなかった。
被害者はバッドで頭部を殴られ死亡しており、被害者の写真を
見せると、モンクはその女性を知っていた。キャサリン・ラビオリ
判事だった。そして警部によると、判事は通報した際に犯人の
名前を言っているが、実行できない男が実行したのが謎なのだ
という。
相手はデイル・バンダーベックで、資産家としても有名だが
300kg以上有り、ベッドの上で寝たきりのまま室内からは何年
も出ていないのだという。クジラのデイルと呼ばれており
誰もが知っている権力者だった。
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状況証拠からして容疑者は被害者のことを憎んでいたデイル
で間違いないと見るが、あくまで状況証拠に過ぎず、いざ
本人の元を尋ねると、彼は300kg以上の巨漢でずっと医師の
監視の下、自宅の豪華ペントハウスでのベッド生活をして
いる事が分かる。家中に監視カメラを設置する中で、
シャローナは看護師として、デイルの自宅に侵入して何かを
探そうとするが・・・

モンクのことをよく知っているデイルという男。
モンクの亡くなった妻・トゥルーディとの間でも、彼女の
書いた記事を巡って過去裁判沙汰を起こしており、意図的
に裁判を引き延ばして、モンクたちから財産を統べてて奪い
取った
経歴の有る男のようだ。

そんな彼は被害者の判事から独禁法違反で2億1千万ドル
の敗訴を受けており、それが理由・動機となっているので
はないかと疑っていくもの。

正直ちょっとモンクが先入観有り気着眼点を持ち、絶対に
デイルによね犯行だと決めつけていたところは違和感が
有った。それ程厳格な判事ならば他にも怨まれていても
おかしくないだろうし、実は怪しい医者が別の流れで
判事から訴えられていて、その罪を単に医師が怨んで
その罪をデイルに押しつけようとしているのではないかと
思う所も有ったかも。

モンクの奇っ怪な行動は冒頭から前回で、それがこのドラマ
の面白さでもある。犯行現場をいじってしまうのはまだしも
モンクと会話しながらスパゲティを食べている男が口の周り
にトマトソースを付けたままでいることに、色々とアクション
を起こして気がつかせようとする辺りはかなり笑えたのだけど、
なんで直接声に出して言おうとしないのだろうか?

また目撃者の少女たちがレモネードを買ってくれないと
目撃証言をしないと言われて、相当渋々と飲んでいたけど、
ちょびちょびとレモネードを足したりしながら話す辺りは
ちょっぴり違和感を感じながらもモンクいじりは面白かった
ところ。

肝心の事件に関しては、時系列をずらした犯行だったという
ことで、そのカラクリを見破るところは凄かったけど、
肥満体験スーツに身を包んでいたとする辺りの流れには
流石にちょっと違和感が有ったかも。

ただ疑問に思う着眼点は多く設定されていて、冒頭で初めて
現場検証した際から既に幾つかの疑問を投げかけていた
のだけど、何のために料理をしていたのかという疑問の
流れは一番良く出来ていたかな。

厳密に言えば不自然なところも多く、119をしてから色々と
工作したとする流れは時間からして難しいだろうなと思う所も
有るし、その辺はどうしようもない。
計画性の立証に関しても、弁護団からすれば、証拠を示す
ものは出ていないとしてデイルは無罪になる可能性も高いね。

エイドリアン・モンク (Tony Shalhoub) コンサルタント
シャローナ・フレミング (Bitty Schram) モンクのアシスタント
ランドール・ディッシャー (Jason Gray-Stanford) 警部補
リーランド・ストットルマイヤー (Ted Levine) 警部
ベンジー・フレミング (Kane Ritchotte) シャローナの息子
トルーディ・モンク (Stellina Rusich) 4年前駐車場で爆死

デイル・バイダーベック (Adam Arkin) "鯨"
チャールズ・クローガー (Stanley Kamel) 精神科医
クリスチャン・ベッツァー (Juan Chioran) 医者
ルイーザ (Lucy Filippone) 家政婦
スー・エレン (Jennifer Pisana) 目撃者
--- (James Downing) Police Dispatcher
ハックマン (Hrant Alianak) 判事
--- (Quancetia Hamilton) 2nd dispatcher
--- (Amber Marshall) Second girl
カーディル (David Sparrow) 巡査部長、120kg
--- (Faye Rauw) Woman on monitor
キャサリン・ラビニオ (Liise Keeling) 判事、被害者
--- (Jenny Dean) Voice of Judge Lavinio (voice)
--- (Paul-Emile Frappier) Man in reception

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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