名探偵モンク
Monk

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Aug. 9, 2002
第6話(5) 幻のサンタクロース Mr.MONK Goes to the Asylum

脚本/Tom Scharpling、David Breckman 監督/Nick Marck
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モンクはこの日、買い物をして帰宅する。
しかしいつもおいてある筈の場所にキャセロール皿がない事
に気がつきすぐにシャローナに電話して場所を確認する。
なぜかシャローナが語る場所にはポップコーンメーカーが有り
シャローナはすぐにそこがニック&ジョシュ・ハスケル家だと
いう事を知る。元々はモンクの妻・トルーディと住んでいた
家なのである。シャローナはすぐに家から出てと叫ぶが、
不審者がいることを通報され
モンクは警察に逮捕される。

メッドフォード病院へと連れて行かれると、そこで48時間の
経過観察の為に入院措置が執られる。本来告訴されるところだ
ったが、警察関係者だったということも有って特別な計らいが
されていた。モンクの主治医のクローガーとシャローナは
名医だと言われるモリス・ランカスターにモンクを委ねる。

シャローナはオリバーという看護師に対してモンクには色々と
決まり事があるのだとして一つ一つ説明していく。私がモンク
を守ってあげなければならないとするシャローナにモンクは
ここは病院だから大丈夫だとして、彼女を逆に落ち着かせる。

モリスはすぐにモンクと面接し、とりあえず薬を処方するが
モンクは薬は必要がないという。モリスはモンクに座って
話そうというと、モンクは椅子が二脚ある事を知って、これは
試験でしょ?と問う。それを否定するモリス。
壁には大きなカジキの剥製が有ったのを知り問うと、97年に
釣ったものだという。モンクはすかさず先週は釣れたのか?と
問い、あなたは南米あたりに行った筈だという。モリスはなぜ
知っているのかと問うと、腕には予防注射の跡、目を通して
いない書類が山積み、葉巻の税関の日時、指には釣りダコが
出来ている事を指摘する。モリスは
モンクの分析力に感心する
と、僕はあなたの心の分析をするのだと語る。

モンクが行った行動について。
トルーディの昔の家で一体何をしようとしていたのか。
奥さんに夕食を作ろうとしていたのではないか?とし、あなた
はトマトアレルギーを持っているのにカチャトーレを作ろう
としていた事を指摘。それって奥さんの好物だったものでしょ
と問う。昨日の8月12日は特別な日だったのではないかと
問うとモンクはそれを認め、彼女と初めて出会った記念日だと
語る。モリスはそんな大事な日ならば祝うのは当然だが、
これからは一人で祝い方法を見つけないとだめだという。
この施設にいる限りはモンクに分析力を小道具のようには
使わないでと語る。

モンクはトイレが共同でしかも
ジョンというルームメイトと
相部屋であることにショックを受ける。ジョンに色々と
話しかけると彼は自分も警察官の仕事をしていたという。ソノバ
郡で7年間掲示の仕事をしていて殺人課に勤務していた事を
語る。モンクと同様に自分も昨日からここに入居し始めたと
いう彼だが、モンクはそれにしては洗濯物が多いことを指摘
する。
ジョンは施設内を案内するとしてモンクを連れ出す。
カフェテリア、音楽室、医務室、モンキールーム・・・
そしてある一画では壁を壊していた。建築法によって改装しな
ければならなかったのだという。
壁には初代ドリス・メドフォード院長から歴代の病院長の写真
が掲げられていた。

更に拘束室や医薬品保管室を案内する。
するとジョンはここで3、4年前にコンラッド・グールド副院長
が殺害される事件が有ったという。犯人はラフランティという
薬物中毒患者で胸を銃で撃って逃げたのだという。
翌日森でデメロールを大量に注射・摂取して死亡しているのが
発見されたとの事だった。解決済みの事件かに思われたが、
ジョンは未解決事件だと告げる。凶器が見つかっておらず、
彼とはルームメイトだったが、仏教徒であり人どころか虫一匹
殺せるような人物ではなかった
との事だった。

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モンクは亡き妻・トゥルーディとの記念日に、彼女と昔住んで
いた家に無意識に足を踏み入れてしまった事から、現在の住民
によって通報され、経過観察の為にテレビなどでも有名な精神
科医として著名なモリス・ランカスターが院長をしている
メッドフォード病院へと48時間の入院をさせられる。
その病院内で患者の一人から殺人事件が起きていたことを
聞かされるが、次々と奇っ怪なことが起き、モンクは自分の
頭がおかしくなったのではないかと疑いを持って行く。

シャローナがいない中での単独の捜査。
モンク自身が精神的に不安定な状況であるということから、
例え事実を語っても信じてもらえず、逆にモンクが妄想症を
患っていると吹き込まれて行ってしまうもの。

冒頭でモリスの釣りネタを解き暴く流れはよかったし、モンク
が妄想だと悩ませるように仕組んでいく流れはよかったと思う。
最初に椅子が並んでいるのを見てテストなのか?と疑うモンクの
姿もちょっぴりクスりと笑えるものがあった。

ただ煙突の中に銃が有ってそれを引っかけて取ろうとする
とか、サンタが現存しているという妄想症の患者を利用しなく
とも良いのではないかという感じがする。

あの部屋からだけ煙突が見えるという設定もちょっと苦しい
ものが有ったけどね。

リハビリ施設と精神病院ってまた違って、リハビリ施設ならば
外部との連絡を絶てると思うのだけど、モンクのような人に
電話をかけさせない設定にするには相当無理がありそうな感じ。

ジョンという男性もとても鋭い一面があるのだけど、この人
は他人の経歴を真似たりする願望があるようで、色んな職業を
しているというような話しぶりをしていて、彼の作り話を
聞いていると、確かにこういう人いるよなと思わせた。

シャローナが子供が使っていた蛍光塗料を使ってモンクに
メッセージを送るところなど、なかなかおもしろくできていたし
もう少しこの段階で警察官にも報告してもよかったのではないか
という気がする。

エイドリアン・モンク (Tony Shalhoub) コンサルタント
シャローナ・フレミング (Bitty Schram) モンクのアシスタント
ランドール・ディッシャー (Jason Gray-Stanford) 警部補
リーランド・ストットルマイヤー (Ted Levine) 警部
ベンジー・フレミング (Kane Ritchotte) シャローナの息子
トルーディ・モンク (Stellina Rusich) 4年前駐車場で爆死

モリス・ランカスター (Dennis Boutsikaris) 精神科医
ジェーン (Eve Gordon) 感情をコンロール出来ない患者
チャールズ・クロガー (Stanley Kamel) モンクの主治医
ジョン・ワースター (Kevin Nealon) モンクの相部屋
マニー (Ken Cheeseman) サンタがいるの信じる患者
オリバー (Desmond Campbell) 看護師
チェット・エイブラムズ (Eric Hempsall) 図書館
ビル・ラフランキー (Kelly Fiddick) 薬物中毒、殺人犯にされる
コンラッド・グールド (Kris Ryan) 副院長、3年前殺害される
--- (Matthew Olver) 2nd Psych tech
--- (Ray Kahnert) Schizophrenic man
--- (Robert Thomas) Hardhat
--- (Zoe Heath) Torch

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