ミッシング
Missing

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第7話 忘れえぬ痛み Measure of a Man

脚本/Dana Greenblatt、Gregory Poirier 監督/Phil Abraham
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ベッカがCIAのヘリを盗んでモスクワに有るヘリオス社の車両
基地に向かったことを受けて、オルテガの指示でベッカの身柄
は拘束され、CIAの極秘施設へと連れて行かれる。
ダックスはベッカのしている事に対して擁護しようとするも
オルテガは女性同士で話すとし、ここでは客観的に見られる
人物が必要だという。ベッカはマイケルの乗った列車を追跡
して欲しいと訴える。
ベッカはオルテガから尋問を受けるがこんな時間が有るのであ
ればヘリオス社の事を追うべきだとし、犯人と目的は分かって
いるのでしょと訴える。しかしオルテガは有る仮説をベッカに
話す。ビクトル・アジモフは株券を取り戻す為に息子のマイケル
を取引材料にしてポールにそれを取り戻させたこと。しかし
スイスの銀行では三人の指紋が必要だったということ。
そもそものその株券を盗み出したのは、ベッカたちなのでは
ないか
というものだった。
過去に於ける
ソングバード作戦とは何のことなのか?と問われる。
ベッカは指揮したのはマーティンなので彼から話を聞けば良い
という。この件は無関係だとするが、共通点は多い事をベッカ
に告げる。

1999年ウィーン。マクシム少年の母は、元夫が犯罪組織に荷担
している重要な情報を知っていた。夫とはグレゴール・ナボル
スキー
で、母親は夫の暴力に耐えかねて息子を捨てて家を飛び
出したが、
子供と安全にアメリカで暮らせるようにするならば
元夫の犯罪の件で証言しても良い
と語っていること。妻が
家を出たのは2年前の事で、それまでは息子マクシムとはとても
仲良く暮らしていた。その子を母親に渡さないと証言して
もらえないという。ベッカはポールと共にこの任務を担当し
ようとしていた。しかし夫婦で任務を遂行することは有る意味
危険なことでもある。しかしベッカは私たちは親だから逆に
マクシムの信頼を取りやすいのではないか?と告げる。
しかしポールは息子のマイケルの傍にベッカには居て欲しいと
考えていた。マイケルは現在イジメに遭っていたのである。
先生や虐めた子の親とは遭ってきたというポールに対して
ベッカはまるでその事実を知らなかった。傍に居てあげて欲しい
とするポールだが、ベッカはマイケルならば大丈夫だと告げる。

一方列車に飛び乗ったマイケルオクサナ
オクサナは追っ手が来ることも考えて銃の扱い方をマイケルに
教える。その最中二人はキスするがオクサナの唇が冷たくなっ
ている事が分かる。
インスリンの必要な事を示唆していたが、
残りは一本しかなかった。

一方ロッシとダックスは、列車を調べに向かう中で、語り合う。
ダックスたちがベッカを取り調べている行動は的外れで有る事。
ダックスはロッシに対してインターポールからの権限が欲しい
事を条件に協力し合おうと語る。
アジモフの背後には更に大きな
組織が居て欧州で暗躍している
こと。
各国の諜報機関を辞めた
人物たちがこの組織にそれぞれ関わって
おり、それらを束ねて
いる容疑者ゼロがいるということ。思いも寄らない人物で有る
事は間違いなく、ポールではないかと踏んでいることを語る。

取調中のオルテガとベッカ。
ソングバード作戦の失敗の原因はベッカとポールの裏切りが
原因だったのではないか?
と告げる。しかしベッカはその考え
が間違いだと証明出来たらマイケル探しに全力で力を貸して
くれるか?と問う。証明出来なければあなたを
グワンタナモ
収容所
に送るという。

マイケルは意識が遠のきそうなオクサナを見て、列車の運転手
の元に行ってくると言うが、列車の外を見ると殺し屋が搭乗
していて屋根伝いにこちらに来るのを目にする。

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■イマイチ面白みに欠ける内容

ベッカの陰謀説なんかここらで出すと面白いと思わせたかった
のだろうか?
CIAの無能さがオルテガというキャラを通して十二分に伝わって
くるものが有るけど、やっている事が時間稼ぎにしか思え
ずイライラしてくる。

■列車を自動車で追いかけるマヌケさ

当然ヘリで現場へと向かうのかと思ったけど、なんと悠長なこ
とに自動車で列車を追いかける。いつら貨物車とはいえ、
そんな気の長いことを現代のドラマの中で描こうとするなと
小一時間な感じ。
その間に案の定、マイケルも逃げてしまう。

■1999年のウィーンのソングバード作戦

犯罪組織を解明するために元組織のボスの妻と取引する。
子供と安全に渡米して暮らせるようにするのが条件だと。
親の気持ちは分かっても子供の気持ちは分からなかった様で、
子供の取った行動のインパクトと、最後に展開が反転するような
状況がドラマとしての見所だったのかな。

捨てられたと感じた子供は、母親のことを許せなかったのか。
それとも組織のボスである父親から色々と吹き込まれて、戦士
としての教育を受けていたのか。

■イタリアでの狙撃事件に於ける意図的な行動

狙撃手が一度ベッカを狙うシーンが有ったけど、銃弾は逸れてた。
それは過去にベッカが見逃してくれたとする一種のお礼
だったのか。

■バイオレットの行動は恣意的だった

前回バイオレットがミスしたせいで、ポールの小屋が爆発して
吹き飛んでしまった。単なる凡ミスかと思ったけど、実際には
彼女も組織に息のかかる構成員の一人だったらしい。
オルテガを殺害する辺り、ダックスにとっては動きやすく
なったのかも。まぁベッカに罪は着せられてしまうのでCIAから
の協力は得られなくなるのかもしれないが、今後はベッカの事
をダックスがどれだけ信用するのかにかかっているのかな。

■マイケル

列車では銃で殺し屋を殺害することは出来なかったけど、
結局愛する人を守るために殺してしまった様子。
助けを求めるためにもまずは電話でも探した方が良いんじゃな
いかという気がする。

ベッカ・ウィンストン(Ashley Judd) 元CIA捜査官
ポール・ウィンストン (Sean Bean) CIA捜査官
ダックス・ミラー(Cliff Curtis) CIAバリ支局
アントニオ・ラシター (Joaquim de Almeida)
ジャンカルロ・ロッシ (Adriano Giannini) インターポール捜査官
マイケル・ウィンストン (Nick Eversman) 失踪した息子
マーティン・ニューマン (Keith Carradine) マイケルを連れて来
ジェイミー・オルテガ (Gina McKee) ダックスの上司の女性
バイオレット・ヒース (Laura Donnelly) CIA職員・黒髪
フィッツパトリック (Jason Wong) CIA職員・アジア系
メアリー (Aunjanue Ellis) ベッカの友人、花屋

オクサナ (Tereza Voriskova) マイケルと共に人質?
ビクトル・アジモフ (Karel Roden) ボス

マクシム (Laurence Belcher)
--- (Jaymes Butler) C.I.A Hub Agent
--- (Kristina Krepela) Mother

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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