ミッシング
Missing

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第10話 愛する者のために Rain on the Evil and on the Good

脚本/Gregory Poirier 監督/James Strong
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マーティンはウランの取引のためにトルコへとやってくる。
彼は
イスタンブールに居る間にベッカが来なければ、マイケル
たちを殺害しようと告げる。

トルコ・ブルガリアの検問所にダックススーザンは来ていた。
ポールが密輸によって逮捕されたとの連絡を受けたからだった。
ポールの車には、U235のウランが見つかって居たのである。
全てはマーティンが仕掛けた罠だったが、ダックスたちは
犯罪組織がタンクでウランを運んでいたとすれば、これくらい
では済まないハズだという。

ベッカはダックスと密に連絡を取り合っていた。
ダックスからバイオレットが内通者だった事をきくと、彼が
ロッシを撃ったときにそれは分かっていたという。オルテガ
射殺したのも私ではないと語る。ダックスによるとまだマイケル
の居場所は分かっていないとの事。ベッカは靴職人の場所を
教えるので何か手がかりがないか調べて欲しいと語る。
そんな中、パリ支局からの連絡で、タンク車から検出された
ウラン量からすると、放射能は5千万人の人を殺す量が搭載され
ていたであろう事を観測していた。

マイケルとオクサナはマーティンが用意した邸宅から海峡を
眺めていた。
ボスポラスの海峡だという。マイケルはオクサナ
に対してマーティンの様子が何か変だと語るが、オクサナは
マイケルが異変に気がついたり、マーティンがしている悪事を
話せば殺すと脅されていたので何も言えなかった。散歩さえ
許そうとしてくれないのは変だとするが、オクサナは安全を
確保するために仕方が無いのだろうと語る。

靴職人部屋を探すも何も見つからなかった。
ダックスはベッカと接触すると今後について話し合う。
ポールの釈放を地元警察に頼んでいるがブルガリアとは明確な
協定がないのだとし、難航していると語る。まだマイケルは
トルコに居るという事以外分かっていないという。

ダックスはポールが収監されている刑務所へとやってくる。
ワイロを使いなんとか看守の何人かは味方につけたという。
ダックスはポールに会うと正面にベッカのトラックが向かいに
来るので脱走するよう告げる。今から君は僕を気絶させ、
その隙に逃げた事にするのだという。ダックスはポールに対し
て、どうして家族と離れる道を選べたのか?と問うと、家族を
愛し守る為ならば当然の事だという。ポールはダックスを
気絶させると、彼から手渡された銃を使い、看守の足を
撃って逃走を図る。

再びダックスと逃走すると、これから拘束中のバイオレット
に会ってマーティンの居場所を聞き出そうという。しかしバイオ
レットを乗せた護送車はバイオレットによってあっさり制圧
されて逃げてしまう。それを知ったダックスたちはすぐに
バイオレットを捜索。バイオレットは国境の方角に逃げたとい
う。

マイケルはマーティンの邸宅を調べていく。
一方ボーダンとマーティンは24時間以内にここから脱出できる
ようにしておくよう命じていた。

バイオレットの捜索をする中、ベッカは
1997年チェチェンの
紛争地帯でポールと共に行った諜報活動
を思い出す。
ポールとベッカの任務は戦犯・ガブリルを大佐の元へと連れて
いくことだった。俺たちはただ戦犯を引き渡すだけだとするが
ベッカは人としての一線を越えたら人は後戻りは出来ないもの
だと語る。

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いよいよ最終話。
ブルガリアからトルコへと国境を渡り、息子を無事取り返す
事は出来るのか。

マーティンがマイケルを殺害せずにいるとする事実が一体
何を意味するのか。

今回のベッカは息子を取り戻すためには何でもするとばかりに
チェチェン紛争当時に感じていた拷問に対する姿勢を通して
興味深く描いて見せた。
なんで突然そんな昔の映像が挿入されるのかと思ったけど、
上手い事その悲惨な事件・拷問に対するベッカの信念
が描けており、その後の展開に於けるベッカの思いが伝わって
くる。ただ最終話というと、こういう映像の挿入の仕方は
しないものじゃないのかなという感じがするので、ドラマと
してのスピード感が若干落ちた事は否めない。

家庭に入り一度は諜報員時代の猟奇的な思想を打ち消して
いたけど、結局マーティンによってその封印して来た奥義を
紐解、信念を打ち破ってまで息子に対する気持ちを描く。
子供のために何でもするというベッカの姿勢を見れば、家族
の為にそうせざるを得なかったポールの気持ちというものにも
深く共鳴出来るところに繋がっているのではないか。

正直マーティン捜索に関しては相当回りくどい方法で描かれて
いた気がする。

地元警察との連携が図れないが為に捜査しづらい状況も有った
し、地元の警察を無視したやり口に相当外交問題に発展しそうな
感じもするけど、結果的にはCIAは辞めている人物として処理
されるので問題はないのか。

最後マーティンを走って屋根伝いに逃走させるという辺りの
展開の酷さを見た感じがする。年齢的にこういうシーンは相当
厳しそうだ。

ベッカ・ウィンストン(Ashley Judd) 元CIA捜査官
ポール・ウィンストン (Sean Bean) CIA捜査官
ダックス・ミラー(Cliff Curtis) CIAバリ支局
アントニオ・ラシター (Joaquim de Almeida)
ジャンカルロ・ロッシ (Adriano Giannini) インターポール捜査官
マイケル・ウィンストン (Nick Eversman) 失踪した息子
マーティン・ニューマン (Keith Carradine) マイケルを連れて来る
ジェイミー・オルテガ (Gina McKee) ダックスの上司の女性
バイオレット・ヒース (Laura Donnelly) CIA職員・黒髪
フィッツパトリック (Jason Wong) CIA職員・アジア系
メアリー (Aunjanue Ellis) ベッカの友人、花屋

オクサナ (Tereza Voriskova) マイケルと共に人質?
ビクトル・アジモフ (Karel Roden) ボス
ラビア (Jessica Boone) CIA職員
スーザン・グランザム (Laura Haddock) インターポール
ボーダン (Klaus Tange) マーティンの部下
マクシム (Nikola Navratil) アジモフの息子
ガブリル (Fedja Stukan) 戦犯
--- (Jaymes Butler) C.I.A Hub Agent
--- (Jan Pavel Filipensky)
--- (Miroslav Taborsky)

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