ニキータ / NIKITA

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Sep. 30, 2010
第4話 過去からの亡霊 Rough Trade

脚本/Juan Carlos Coto 監督/Nick Copus
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爆発物処理訓練を行う"ディヴィジョン"の訓練生たち。
ニキータはアレックスに対して、
これから三日間、"ディヴィ
ジョン"の動きを監視して欲しい
という。自分がこれから騒ぎ
を起こすので、"ディヴィジョン"が動き出したら知らせて欲し
いとのこと。ずっと前にすべきだった事を今するのだという
ニキータ。

ニキータは公園に居るソフィーリサの元に行く。
ニキータの姿を見た瞬間、リサは銃を出そうとするが、それを
止める。貴方が夫のビクターを殺してから銃を所持し始めたの
だという。ニキータは
国土安全保障省で働いていたビクターは
とても良い人だった事を告げ、当時
レッドサークルと呼ばれる
組織を潰そうとしていた事を語る。
アパレル業界に奴隷労働者
を送る連中で6年前から活発に活動している
のだとし、現在
ソイツらの動きを追っているのだという。ニキータは自分が
所属していた組織が貴方を利用してビクターに接近させようと
していたのは事実だとしながらも、あの時はただ従うしかなか
ったのだと弁明する。これからその連中を潰すつもりだが、私が
動くと必ずあなたたち親子に害が及ぶはずなので、組織を潰す
まで湖畔の別荘に身を伏せていて欲しいと頼む。

マンハッタン・ファッション地区
トーニャ・ワイルズは人気のデザイナーだった。
ニキータは世界的に展開している
ミッドランドのバイヤーとして
彼女に近づくと、トーニャに対して奴隷労働者を使って服を
作っている事を指摘する。貴方に雇われるハズだった密入国者
の63名が港湾当局によって窒息死して発見された事を指摘し、
貴方が工場で働かせている場所を言うよう強要する。

一方"ディヴィジョン"ではマイケルが爆破物処理訓練を行う。
現場に出たときに一番大事なのは、切迫した状況の中で平常心
で居られる事
だという。そこで車に仕掛けられた爆弾を30秒以内
に装置を切る練習をするという。最初にアレックスが指名される
とアレックスは言われるまま、車体の下に入り爆弾を処理しよう
とする。しかし
アレックスは13歳の時、両親を殺害され、家に
火をつけられた際に、ベッドの下に身を潜めていた時の事を
思いだしパニック
を起こす。完全にPTSDの状態だった。両親を
殺害して部屋に入って来たのはハイヒールの人物だったことだけ
は分かっていた。
トムは急いでアレックスを引きずり出すと落ち着かせる。
アマンダの元にアレックスを連れて行くよう命じる。

一方バーコフはマイケルらを呼ぶと、ニキータが
ロクサーヌ・
バーンズ
と名乗ってトーニャの腕を折ったと報告する。トーニャ
はかつて税関の聴取を受けているが全員が黙秘した為に、特に
罪に問われることはなかったのだという。
レッドサークル絡みの事件はニキータが最初に担当した
事件だとして、パーシーとマイケルは語る。6年前の殺しを何故
今になって追っているのか。マイケルは恐らく蒸し返すつもり
なのだろうと語る。

6年前、ニキータは"ディヴィジョン"に来て一年が経過した時
だった。ニキータの指導教官だったマイケルは彼女に外の世界
に行く為のキードキーを見せ、これからファーストミッション
を行う事を聞かされる。


マイケルたちが行動を起こした事を知ってアレックスはコンピュ
ータルームからニキータに報告しようとするが、すぐに
アマンダの元に行くよう言われて、報告する事は出来なかった。

ニキータはトーニャから聞いた搾取工場の前に来ていた。
しかしアレックスからの連絡が全く無い状況の中、仕方なく
行動を起こす。

ニキータは6年前の事を思い出す。
マイケルからはミッションに関する説明を何もされず、ビクター
の家のシッターとして近づくことを求められる。ビクターは
ブッシュ大統領が新設した省庁で働いている人物で、ニキータ
はリサに取り入り娘の
ソフィーのベビーシッターとして潜り込む
のだった。

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ニキータが6年前に"ディヴィジョン"の一員として初めて関わった
ミッションについて、後始末をするために活動を開始する。
ニキータは当時右も左も分からないまま、ただ従うしかなかった
が、いざ計画を遂行していくと、ベビーシッターをしていた旦那
ビクターの事を殺害するミッションである事を知り愕然とする。

ニキータとアレックスの関係、そしてマイケルとパーシーの
関係が微妙に今後の展開を期待させるものとして存在している
感じ。ニキータは過去に自分が行ったミッションに於いて、
"ディヴィジョン"が犯した不正を正していくために今後とも
行動していくというのだろうか。

気になるのはニキータはどの段階からこの組織を抜け出したのか
という事なのかも。

ただいくら何でも"ディヴィジョン"が育てた工作員たちも、
組織がやろうとしている事に疑問を呈するはずであり、容易に
命令通りに遂行する人物ばかりだろうかという気がしてならない。
普通の感覚ならば、余程弱みを握られていない限りは、
ニキータが行ったようなミッションをこなす人物も居ないはず
で、逃げ出してしまえば良いのだろうしね。

ビクターが生きていたとする辺りのサプライズ感はドラマとして
は面白く描かれたし、その事をマイケルが知らなかったという
点もドラマとしては興味深く描かれている。マイケルの知らない
事が沢山有りそうで、表面的には組織の一員を演じている彼も
いつかはニキータと共に活動してくれるのではないかとする期待
感も生まれてくる。

今回もまたマイケルがニキータを助けるという役割を担っていた。
香港までわざわざ赴くというのがかなりの違和感が有ったけどね。

6年前の映像とは言え、ニキータのあのもっさりとしたカツラだけ
は何とかして欲しかった気がする。

パーシーが意図していた事も全く分からないでも無く、スパイ
だった人物の隠蔽の為に殺したとする辺りまでは良かったけど、
生かして置いたという事で、随分と胡散臭いものが有るね。
この組織、いつ頃から怪しくなったんだろうか。元々は政府の
こういう処理をする組織として構成されたという設定なのだろう
けど。

ニキータ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル (Shane West) 政府組織"ディヴィジョン"
アレックス (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) 組織の上層部
アマンダ (Melinda Clarke) 組織の指導員
パーシー (Xander Berkeley) 組織のIT関係
トム (Ashton Holmes) 組織、初任務
ジェイデン (Tiffany Hines) 組織、アレックスに喧嘩を売る

ビクター・ハン (Russell Wong) 国土安全保障省・スパイ
リサ・ハン (Laura Regan) 妻
トーニャ・ワイルズ (Susanne Sutchy) マンハッタン・ファッション店
チェン・ロー (Ho Chow) クラブ107・レッドサークルのボス
ローン (Rob Stewart) "ディヴィジョン"の監視
--- (Tadhg McMahon) British News Anchor
ソフィー・ハン (Emma Young) 娘
若い頃のアレックス (Eliana Jones) 炎の中ベッドの下に隠れる?
--- (Michael Scratch) Division Guard
--- (Richard Tse) Sweatshop Boss
--- (William Yong) Hong Kong Airport Cop
--- (June Ng) Chinese Seamstress

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