ニキータ / NIKITA http://nikita-tv.jp/introduction/

Oct. 28, 2010
第7話 閉ざされた未来 The Recruit

脚本／Eagle Egilsson 監督／Amanda Segel
--------------------------------------------------------
訓練生たちはマイケルによって集められる。
今まで訓練生達は襲撃チームの一員として一度も実践経験を
したものがないことを告げ、今日は接近戦のシミュレーション
の訓練を行うと言う。チームアルファには、トム、イングリッ
ト、ルークが入り、チームオメガには、ロビー、アレックス、
サラが入れという。決断をすぐに下せるかどうか、誰が味方で
誰か敵なのかを見極めろという。

-- アレックスが潜入の2ヶ月前 --
"勇気と穏やかな心を与えたまえ、味方の力になれる様、敵の
気勢を削げますよう・・・"。そんな文言をニキータはアレックス
に対してマイクに向かって語らせる。音声合成プログラム用に
あなたの声のサンプルを集めているのだというニキータ。

味方は助けて敵は殺せ、それが判断出来るので有れば良いが、
ディヴィジョンでは訓練を通してアナタの価値観は変わってし
まうかもしれない事を告げる。私がそうだったとし、ディヴィ
ジョンの構成員たちは志願したものたちではなく、辛い境遇の
人生を送ってきた人たちばかりでアレックスと同じような人
たちばかりである事を告げる。味方はすぐに作れるが、失うのが
辛いのだと語るニキータ。潜入したら敵と味方を探り、卒業ま
でに一人は亡くなってしまうものだという。

アレックスは接近戦訓練を行う。
敵・味方がホログラムで出てくるものをレーザーガンを使って
撃つものだった。アレックスの事をサラは一度は助けるが、その
後彼女のミスでチームオメガが全員シミュレート上では亡くな
ってしまう。訓練生の中でも最長の人物であるロビーは、そんな
サラに怒りをぶつけ、足を引っ張るからここから出られない
のだとするが、トムが上手く仲裁し、興奮したロビーを落ち着か
せる。お前が出来るという事は誰もが知っていることで、サラ
がミスしようが実力は理解されていると。
アレックスはサラに助けてくれた事を感謝するが、サラは寧ろ
自分のせいで訓練をダメにした事を謝罪する。
しかしディヴィジョンではそんなサラに初の任務が与えられる
ことになる。

マイケルとバーコフは射撃訓練にいく。
話題はニキータが中心だった。神業の持ち主で、まるで彼女は
マイケルベイ監督の映画の主人公だという。死んでしまった事
に関して寂しいのか?と問うが、マイケルはまだ死んだかどうか
は確認されていないと語る。しかしニキータが二週間以上
行動を起こしていないのは確かだった。
否定は悲しみの第一段階であり、次の段階は容認だとするバー
コフは、僕は受け入れたと語る。

アレックスはニキータに、ディヴィジョンで変な人選が有る
とメッセージを送る。落第ギリギリの訓練生が今回任務に選ば
れたのだという。するとニキータは自殺任務かも知れない事を
語り、かつて自分が居た時にも同じ事をさせられた人が居ると
告げる。

サラはアマンダに指示され、タミー・スミスとしてビデオカメラ
の前に立つ。用意された台本を読まされると、地球を守る為の
戦争であり、母なる大地を守る為に戦うと語る。
アマンダからは今回の任務はエコフロントと呼ばれる環境テロ
リスト集団に潜入捜査する事を聞かされる。表向き合法を装い
非営利団体として活動しているが実体は過激な組織だという。
企業や工場、高級住宅地を攻撃しており、サラを内部に送る
ことを告げる。彼らはテックスプロ石油本社前でデモを行おう
としており、彼らと接触せよという。
そんな中サラたちの前にパーシーがやってくると、これはとても
重要な任務だと告げ、失敗しないように準備を怠るなと告げられ
る。高性能爆薬が仕掛けられていて、クライアントは被害を
最小限に留めたがっているという。死者はエコフロントだけだ
とするが、パーシーたちはサラをその首謀者に見立てて、任務
中に殺そうとしていたのである。

サラはアレックスが任務に就くことを聞いて、力になりたい
として話を聞こうとする。しかし極秘の任務でパーシーはとても
期待しているので裏切れない事を語る。私に課せられたのは
情報収集だけみたいだというサラ。アレックスはサラが所持して
いるパンフレットを目にすると、ニキータに連絡し、緑と白の
ロゴで木の周りを鳥が飛んでいる会社に潜入しようとしている
事を告げる。ニキータは環境保護団体を検索するとすぐにそれが
エコフロントだと分かる。今週末にテックスプロ石油の本社まで
でデモする事がホームページに書かれていた。
--------------------------------------------------------

訓練生の一人でお世辞にも工作員としてのスキルがあるとは
思えない女性・サラが突然初任務に抜擢される。
アレックスはそのことをニキータに知らせると、もしかすると
自殺要員ではないかと言われる。

前回はアレックスの査定だったけど、今回はサラとロビーが
査定を受け任務に就くという話だった。

アレックスは以前に娼婦の役で利用されそうになった事が
有るけど、任務に就く全員が銃を撃ったりスパイ活動する
役割ではないという事が描かれた。
その辺の現実をもう少しディヴィジョンも訓練生にも知らせて
おくべきではないのかという感じ。
ディヴィジョンとしては洗脳に近い訓練を行うべきところだ
けど、これまでの展開を見る限りではただ戦闘訓練やスパイ
技術だけをたたき込んでいるだけで、精神論がまるでカバー
されていないところは、かなり違和感が有るな。
これだと簡単に第二のニキータが出てもおかしくないし、
自分のしている事に疑問を持つ人物がいても不思議ではない。
そういう意味では、今回のロビーの行動は想定出来る所が
有ったのかも。

ニキータはまた一人の訓練生を助けた。
味方に付けるのかなと思ったけど、ご丁寧に助けて別の身分を
与えるというもの。そんな事をしている場合なのか?みたいな
感じにも思えるし、脇がちょっとあまそうだ。

ロビーは幼い頃から札付きの悪だったみたいだけど、人生に
再チャンスを与えられて希望にあふれていた人物。
しかしその可能性が無いと分かって、組織内で暴走したけど、
出来ればその怒りをパーシーに向けて欲しいところだ。
どうしようも無い下士官を殺したところで何の意味もない。

子供と離ればなれになってしまったとするサラ。
悪徳弁護士によって子供が養子に売りに出されてしまったみ
たいだけど、サラの場合身寄りのない人物って訳でも無さそ
うだった。

遠くから子供の様子を眺めるシーンは、最近見たドラマでは
「アルカトラズ」で見た気がする。
「リゾーリ&アイルズ」でのモーラも養子に出されていた人物
でアイリッシュギャングの父親が成長を密かに見守っていた
とする役柄だったね。

それにしても前回ニキータの前から居なくなったオーウェン
はどうしてしまったのか。


■使用された曲

・'Fever Ray'の"Keep The Streets Empty For Me"
・'Digital Daggers'の"No Easy Way"