ニキータ / NIKITA

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Nov. 4, 2010
第8話 試練の時 Phoenix

脚本/ Jim Barnes 監督/David Barrett
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ワシントンD.C
メガネをかけたアナ・ハートコートは買い物から帰ると、
愛犬
のヨッシー
に触れる。そんな彼女に二人の人物が近づく。
フードを被った男(トム)と、ヘルメットを被ってバイクで近づく
人物(ニキータ)。ニキータがアナのアパートを訪れる頃には
彼女は殺害されていた。

トムはマイケルに今回の任務の事を報告する。
部屋を荒らしてバックの金を抜き取り強盗に見せかけてきた事。
マイケルからは任務の詳細は聞かされず、
安全保障上の脅威を
取り除いた
のだと言われ、
トムの訓練は終了だと言われる。
今後はエージェントとして訓練生を卒業だと。

ニキータはアレックスに対して一歩遅かったことを報告する。
強盗に見せかけていたこと。ディヴィジョンは私がこの件を
嗅ぎつけている事を知らないのでそれを利用して行動を取ると
いう。

アレックスはトムに逢う。トムは彼女にサヨナラを言いに来た
という。卒業しエージェントとなったこと。しかし今回の任務
を担当し感動は何も無かったと告げる。アレックスはトムが
アナを殺害した事を知っていたのを隠しつつ、何て声を掛けて
いいのか分からない事を口にする。

アナ・ハーコート(25歳)
政府の実習生(インターン)で、ベセ
スダ
出身。
ジョージ・ワシントン大学を2009年に卒業し、バルト
語やスラブ語を取得している人物だった。
ニキータは彼女が何故殺されなければならなかったのかを調べて
いた。デジカメの写真を見ると、実習生の割に多くの要人と
逢っている事を知る。

ニキータは司法省の身元調査員として、アナが付き合っていた
バーテンダーの男性・オリバーと接触する。オリバーは付き合っ
ていたと言っても僅か5ヶ月で彼女の家族にさえ逢っていない
のであまり知らないという。店を出た11時頃二人は出会った事。
しかし仕事の関係で別れる事になったのだとし、彼女と最後に
逢ったのは一週間前だという。
別れの理由を聞いても、あなた
に言っても分からないことだと言われ凄く動揺していた
のだという。
彼女を尾行したら男性と共にダウンタウンの
キャピタルヒル近く
に有る
高級会員制クラブ"リーガルハウス"に入っていったとの
こと。自分としては本当の事を話して欲しかったとオリバーは
語る。

リーガルハウスに潜入するニキータ。
すると人がやってきた為に一階の電話機の受話器を上げて二階
で会話を聞くことに。そこにやってきたのは、ジャック・ケリガン
上院議員
パーシー、そしてローンだった。全ての証拠を消して
くれというケリガンからの要請でディヴィジョンは動いていた
格好だった。変わりに5500万ドルの闇予算付きの新しい情報
活動法案を通すことが条件だった。ケリガンは法案の委員会の
委員長をしていたのである。現状では票決に達するには5票
足りないとして、ここで議員達を集めて会合を開くことにする。
そんな中、ローンは何者かがこの会話を聞いていることを察知
して二階に居るニキータを調べに来る。ニキータもその動き
にいち早く気がついて逃げる。ニキータは
議員がアナと付き合
っていて何らかの不都合を感じた為に消した
のだと感じていた。

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ニキータはディヴィジョンの企みをなんとか阻止しようとして
行動を起こすも一足遅く女性・アナを死なせてしまう。
しかしアナについて調べていくウチに彼女はロシアのスパイ
である事が判明し、ニキータはタサロフの姿を見ると、かつて
ディヴィジョンに所属していた頃に殺害しようとしていた
民間傭兵組織"ゴーゴリ"の構成員であることを知る。

トムが訳も分からず任務を遂行し、女性を殺害したという
ことで自分のしている事が正しい事だったのか、苦悶する
様子が興味深く描かれた。

これまでのこのドラマの中でも面白いエピソードの一つで、
複雑な現状というものを端的に知らせるものが有ったと
思う。例えディヴィジョンを倒したとしても、そこに変わる
組織が新たに台頭するという事実は、何とも言えない事実を
提示した感じ。
今後共にゴーゴリの存在はディヴィジョンと平行して描かれて
いき、もしかすると時に利害関係に於いて持ちつ持たれつの
関係になって互いに利用していく所も有るのかなと。

流れとしては一筋縄ではいかない状況で興味深く描かれていた。
女性のスパイは情に流されやすく、ニキータもかつての
任務の時にタサロフを殺害できなかったのは8歳の子供がいた
としていたし、今回のロシアのスパイであるアナもまた愛のため
に複雑な心境を臭わせていた。女性は弱くて扱いやすい男性
に惹かれるみたいな感じだったけど、潜入捜査しているウチに
感情を奪われてしまうという設定はありがちと言えばありがち
なんだけどね。

彼女は少しでも僕とのことを本気で考えていたのかという
問いかけに、あなただけが真実であり、誰だって仮面を
つけているが時には仮面を付けすぎると自分を忘れることが
有るという。運が良ければ本当の自分のあるべき姿を教えて
くれる人の存在がいるとのことで、上手い事自分自身の事を
語りつつも、オリバーに対するフォローにも繋がっていたの
かなと。

ドラマとしてはその後ゴーゴリが関わる理由付けとしては弱か
ったのだけど、その辺は報復とかルールというマフィアの
論理を持ち出していた感じ。

クリーナーであるローンとの駆け引きも面白かったし、
国務省に潜入した際のニキータとディヴィジョンの追いかけっこ
はなかなか見応えが有った。しかしまぁディヴィジョンが
ズカズと国務省に入り込んでくる姿に、違和感が有ったけど
ね。警察組織か何かと勘違いしてしまっている感じだね。


■使用された曲


ニキータ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル (Shane West) 政府組織"ディヴィジョン"
アレックス (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) 組織の上層部
アマンダ (Melinda Clarke) 組織の指導員
パーシー (Xander Berkeley) 組織のIT関係
トム (Ashton Holmes) 組織、初任務
ジェイデン (Tiffany Hines) 組織、アレックスに喧嘩を売る
ローン (Rob Stewart) "ディヴィジョン"、片付け屋

アリ・タサロフ (Peter Outerbridge) 元KGB、民間傭兵"ゴーゴリ"
ジャック・ケリガン (Spencer Garrett) 上院議員
オリバー (Marco Grazzini) バーテンダー、アナと付き合い
アナ・ハーコート (Rayisa Kondracki) 25歳、政府実習生、実はスパ
Mr.ハーコート / ウラジミール (Stephen Bogaert) "ゴーゴリ"
Mrs.ハーコート / イリーナ (Kirsten Bishop)"ゴーゴリ"
ハンソン (Patrick Garrow) "ディヴィジョン"医務室
チップ (Brendan McMurtry-Howlett) 国務省職員
--- (Bill Coulter) Reporter
--- (John Detoro) Cop
--- (Joe Matheson) Senator
--- (Jan Filips) Senator
--- (Jason McPherson) Division Agent
--- (Clinton Lee Pontes) ND Agent

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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