西海岸捜査ファイル 〜グレイスランド〜 Graceland

Jun. 6, 2013
第1話 秘密の共同生活 Pilot

監督／Russell Lee Fine 脚本／Jeff Eastin
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南カリフォルニアの麻薬王の家宅捜査に於いて海沿いの邸宅が
押収される。そこは麻薬取り締まり局(DEA)とFBI捜査官、
税関職員の合同の潜入捜査官たちの住居とされていた。
これは事実に基づく物語である。

バージニア州クアンティコ・FBIアカデミーの卒業式。
サム・キャンベルは壇上に立つと、卒業生たちに餞の言葉を
かける。今日50名のFBI捜査官が誕生し、全員が優秀な人材で
あること。今までは訓練所での練習だったが、これからは
外の世界の戦場で戦うことになること。それは現実でありとても
危険なところだという。それを生き延びる術は、既に自身の
中にしっかりと身についているものだということ。成功者だと
思い込んでいるかも知れないが、人生は何が起きるか分からない
ものであり、誰もがミスし、人は完璧ではない事を語る。
その日が来たと分かった時には知恵の勇気を振り絞って欲しい
とし、運良く助かることを願うと語る。卒業おめでとうという
言葉でいよいよ現場へとみんな配置されていくことになる。

麻薬取り締まり局(DEA)のドニー・バンクスは取引の際に、
自身に麻薬を注入する際にミスしたことをきっかけに取引相手
から撃たれる。

オコナーFBI特別捜査官とシルボ捜査官は面会すると、ドニー
が撃たれたことでグレイスランドに空き部屋が出来た事を告げ、
代わりに捜査官を入れて欲しいという。FBIアカデミーで主席で
卒業したマイク・ウォーレンがそれに該当する人物だという。
シルボはオコナーの推薦なのかと問うが、私ではなくワシントン
の方からの要請だという。しかしカリフォルニアに勤務する
限りスペイン語は必須だとするが、今マイクに勉強させている
最中だという。

その頃マイクはワシントンに勤務が決定したことで、友人らと
飲み明かしていた。
しかし飲み始めた頃に突然サム・キャンベルがマイクの元を
訪れ彼をクアンティコ・トレイルのある場所に連れて行く。
キャンベルはマイクに対して赴任先が急遽変わった事を告げ、
赴任先は南カリフォルニアのグレイスランドだと語る。
グレイスランドとは2003年に麻薬王を逮捕したときに押収した邸宅の
名前であり、その邸宅にはFBI、DEA、税関の潜入官たちを住まわせている場所
だという。昨夜その中の一人が撃たれたのでその位置に君が
入るのだという。法務顧問部からの面例であり、これはチャンス
だという。ただ書類は無記名でありトップの誰かが命令を下した
ものだという。そして何よりもポール・ブリッグスが君の指導教官
になると言うと、マイクは伝説の捜査官だとして興奮する。

南カリフォルニア・グレイスランド。
朝からジョニーはポールを呼んでサーフィンに行こうとするが、
ポールは32時間勤務をした後だとして寝かせろという。
シルボが邸宅にやってくると、ローレンとジョニーに対して
ドニーに荷物を片付けろと告げ、これから新人が来ることを告げる。
ポールが指導係になる事を告げ、これから来るマイクはアカデミー
での実技の得点が1700手かだった人物だという。ジョニーに
対して飛行場に迎えに行ってくれと語る。写真も無いのにどう
やって探せというのかと文句を告げる。

マイクは南カリフォルニアの飛行機の中に居た。
隣にいた婦人から声を掛けられるマイクはスペイン語を練習中
だった。それを知って親近感を持つ婦人は、マイクに何の仕事
をしているのかと尋ねると、彼は教師だと答える。しかし次の
瞬間客室乗務員が現れると、機長からの伝言で、ターミナルC
の手荷物受取所で待っていると伝えられる。

マイクは到着し2時間その場所で待つとジョニーがようやく
現れる。ジョニーからはスペイン語を覚えたかと問われ、
オレはミランダ警告ならば12カ国語で話すことが出来るという。
この街は人種のるつぼだという。
身分は適当に偽っているのだという。タエボーは講師で、チャ
ーリーは資産家の娘、オレはパイロットだという。彼女もそれ
を信じているとのこと。

ようやく邸宅に到着する。
マイクは何故グレイスランドと呼ばれているのか尋ねると、
ここの元所有者の麻薬王はエルビスのファンであり、彼の邸宅
がグレイスランドと呼ばれていたからだと語る。
ジョニーはここに住んでいる人の事を教える。
ポールとチャーリーはFBI捜査官、ローレンとドニーとペイジ
はDEA、ジェイクスは移民税関執行官ICEだという。
この邸宅のルールとして訪問者は必ず一階に通し、二階は関係者
以外は絶対に立ち入り禁止だという。冷蔵庫に貼られている
当番票を見せると、"ドニー"と書かれているところがマイクの
役割りだと語る。ドニーは生きているが自分たちにも彼が今
何処に居るのか分からないとし、任務中に負傷した事を語る。
ドニーの相棒がローレンだった事を告げ、彼らは今、ロシア系
マフィアの"ザコーニャ"に潜入中だという。メキシコとアジアの
組織の仲介ヤクをしようとしていること。ドニーは麻薬カルテル
に潜入する中、ヘロインの試し打ちをした際、注射器を落とした
為に撃たれたのだという。ポールの元に連れて行くが彼は
寝て居た。ジョニーは取りあえずドニーの部屋にマイクを案内
する。しかしローレンはそこは私の相棒の部屋だとして、一切
荷物を動かすなと忠告される。ジョニーは最初は動かさない方が
良いとして、暫くすれば慣れるだろうと語る。
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Dlifeの先行放送で放送していたドラマ。
2話として描かれているけど、アメリカではpilot版として
一話の括りで描かれていた様だ。

初回を見た限りでは大して面白くなかったという印象だった。
まだ一話の段階では合流しただけの状況なので、今後の活躍
次第というところなのだろう。

ドラマとしては何故共同生活させているのかイマイチよく分から
ないし、こんな豪邸に住まわせているのかという理由として
も相当弱い。
西海岸故にビーチとラテンのノリ、人種のるつぼということで
生活スタイルをドラマに持ち込みたいというのも分かるけど、
それを意識し過ぎてファッショナブルな感覚を持たせすぎている
印象が妙に浮いた感じがしてくる。

「クローザー」「NCIS:LA」などに見るLAPDやNCISなどを見る限り、
予算削減の波によって、相当経費節減を求められているドラマが
多い中で、一気にアメリカン群像劇によくあるパターンの
金持ち設定なり、ブラッドパック的つながり感を持つような内容
として描かれているところに違和感がある。

連携が必要だということも分かるけど、FBI捜査官、麻薬取締局
捜査官(DEA)、移民関税執行局捜査官(ICE)が同じ括りとして
扱われるというのも不自然かも。今の所は、まだpilot版なので
この辺は微調整が行われて、基本はマイクやポール、ジョニーが
演じているFBI捜査官がメインとして扱われるのかも知れないけど
その辺はまだ何とも言えない。

マイクは今年卒業したFBIアカデミーの中でも一番の優秀な捜査官
の様で、そんな彼を指導するポールは伝説化している程の捜査官
であり、多少現在は過去の事件をきっかけとしてやや腐りかけている
部分も有るのだろうけど、それでもマイクと色々と捜査していく
ウチに捜査官に於けるHow Toを指導していくことになるのだろう。
マイクと接していくウチに自分自身も取り戻していくという所
なのか。映画「ルーキー」に見るイーストウッドとチャーリー・
シーンみたいな関係だね。

チャーリーからの話では数年前にポールの身に何かが起きて休職後
にあんな感じになったということで、その辺の事情も追々描かれて
いくのだろうけど、グレイスランドに秘密はないとする主張とは
別に個々人の抱える傷というものが対象的に描かれていくのかも
知れないね。

以前の捜査作戦を伝説化して、笑いのネタにするところとか、
現行の作戦に利用していくという辺りもありがちといえばありがち。

マイク演じるAaron Tveitは、「ゴッシップガール」でトリップ・
ヴァンダービルト役として出演。
ポール演じるDaniel Sunjataは、「Smash」で、ドラマターグ
役・ピーターを演じた俳優さん。「レスキュー・ミー NYの英雄たち」
たちでのフランコ役の方が印象的かも。「グレイズ・アナトミー」
ではシーズン7のみインターン役としてシーズンレギュラー出演。
チャーリー役のVanessa Ferlitoは、「CSI:NY」でシーズン当初
レギュラー出演していたが、シーズン2の最終話で衝撃的ラスト
を迎えたエイデン・バーン捜査官役。