刑事ナッシュ・ブリッジス Nash Bridges (1996-2001) シーズン2 製作総指揮：ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ

第1話 代理殺人 INTERNAL AFFAIRS

脚本／Brad Kern 監督／Greg Beeman
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ナッシュとジョーはステビンスのタレコミ情報を得てシド・
ベネディクト容疑者の家へと事情を聞きに行く。
先日サンダーズ判事が殺害され、その現場でシドの姿を見かけた
とする目撃情報が出てきたのである。
シドのアパートを訪ねるが、出てきたのはビーナスというシド
の彼女で、シドはリノに行っているので居ないという。
ナッシュはビーナスから、シドは二日前にはリノに行っている
のか?と尋ねると、ここ二週間は会っていないというビーナス。
しかしビーナスの視線を見ているとナッシュはこの部屋の中に
シドがいるであろう事を疑う。戸棚を空けるとシドが出てきて
ナッシュたちの前から逃げる。シドは窓から屋上へと逃げ込むと
屋根を伝って次々と隣の家へと逃げていく。ナッシュは追いか
け追い詰めると大人しく投降するよう告げる。するとシドは
オレをやったらあいつも道連れだという。シドが銃を引き抜いた
為にナッシュは彼を撃ち殺す。

しかしナッシュはシドがサンダース判事を殺害するには動機が
無いという。誰かの差し金なのか。
ハーベイは、ジョーに襲い掛かったビーナスを逮捕していく。

ナッシュは帰宅すると、高校生の娘のキャシディから社会科の
課題で積極的にコミュニティと接触している人についてレポート
を書かなければならないという。そこで刑事の仕事を取り扱い
たいと告げる。しかし父の密着ではなく、エバン・コルテスの
密着取材をしたいと頼む。それを聞いてナッシュはショックを
受けるが、キャシディの意見を尊重する。

翌日ナッシュは警察署にキャシディを連れて行く。
エバンは現在パインストリートで暗躍している車の窃盗犯
リック・シャブナを追跡中。VRSと呼ばれるシステムを使って
ようやく彼の姿を尾行するまでに至り、現在ヤーバブエナ
マリーナに泊めてあるポルシェを狙っているとの事。ハーベイ
と張り込みして捕まえる事を聞くと、ナッシュは娘を同行させて
も良いか?と尋ねる。

シドの調査書を手にするジョー。
判事を撃ったのはシドが所持していた銃と一致。更に現場に
落ちていた毛髪と繊維も一致したことで、シドが殺害犯である
事に間違いは無かった。雇われ仕事である可能性が高く、ビーナス
から話を聞くことに。しかしビーナスは愛する人を殺されたのに
話す義理は無いとし、取引しないこと。自分には手持ちのカード
で釈放する事が出来ると告げる。
ビーナスはトームズ警部補に電話すると、全ての事情はシドから
聞いているとし、自分を釈放しなければ知っていることを全て
バラすと告げる。
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ナッシュは容疑者を追跡するが、その彼は1990年に銃の不法所持
で検挙した際にナッシュの左肩を撃った男・シドだった。
そんな彼を追跡中に正当防衛によって射殺したナッシュは、
内務調査から復習ではないかと疑いの目を持たれる。そして
ついには停職処分になっていく。

シーズン2の初回は警察内部の汚職事件を扱ったものだった。

容疑者には判事を殺害する理由が無いにもかかわらず、何故
殺害に及んだのか。

今時の捜査ならばすぐに判明してしまいそうな事件だけど、
ナッシュが現場で容疑者を殺害してしまった瞬間を、本人以外
に見ている人が居ないという時点で辛い状況に追い込まれる。

「CSI:NY」シーズン3でも同様にマックがハマった罠だった。

内務調査をしているトームズが犯人だったが、その部下の女性
刑事・プリチャードの役割がまた皮肉にもトームズを仕留める
役目。トームズの死がシドの死を踏襲するような流れだった所
は興味深い。

今回はナッシュの娘・キャシディがナッシュの部下・エバンに
好意を寄せて近付く所も面白い流れだった。
流石にナッシュの娘に手を出すのは色んな意味で怖い。
このドラマのキャシディ演じるJodi Lyn O'Keefeは金髪だけど、
黒髪で出演した「プリズン・ブレイク」のグレッチェン役は
凄い迫力だったよな。