刑事ナッシュ・ブリッジス Nash Bridges (1996-2001) シーズン2 製作総指揮：ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ

第2話 テロリスト大脱走 THE GREAT ESCAPE

脚本／Carlton Cuse、Michael Norell 監督／Greg Beeman
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人気の少ない早朝、囚人を乗せた護送車が裁判所に向かう途中に
襲撃される。

SFPDではハーベイがマーサ・スチュワートの夢を見たと盛り上
がる中、ナッシュの元に娘・キャシディがやってくる。また
しても母のリサが引っ越しすると言い出したという。今度は
本気みたいだと告げると、ナッシュは自分が何とかすると言って
娘を宥める。

護送車が襲われた事がSFPDにも連絡が入り現場へ向かう。
護送車から脱走したのは5人、ビンセント・マルロイ、デズモン
ド・コール、ラシアス・モンクリーク、トレイシー・アルノー。
刑務官によるとサンクエンティン刑務所から市内の裁判所に向か
う途中だったという。ナッシュは脱走者リストを見て懐かしい
男の名が有ることに気がつく。7年前に国税局の役人を殺害した
ビンセントが居たのである。ビンセントの妻子に証人保護プロ
グラムを適用して、裁判で証言させていたのである。

しかし護送車が襲われた近くの店に、ノースビーチ殺害事件の
犯人・トレイシーが食事を取っているのを見つける。彼は
グルメシェフのオーナーを殺害した罪で捕まった人物。ビンセ
ントを逃がしたのは誰か?と問うがなかなか話そうとしない
トレイシーに、ナッシュはご馳走を振る舞い話を聞くことになる。

その頃逃走したビンセントは、仲間ではないラシアスも一緒に
逃がしてあげていた。彼は刑務所の中で自分に敬意を払って
くれた人物だという。ラシアスは自分の母親は武器商人だと
し、必要ならば連絡をくれと語る。ビンセントは自分の携帯電話
の番号をラシアスに渡すと、彼を車から降ろす。

トレイシーは食事をご馳走するとあっさりとビンセントについて
話をする。彼を逃がしたのは新連邦主義を掲げる実践指揮官の
デズモンド・コールという男性で、反政府革命軍を率いている
という。普段の連絡役には、コールの女・ソフィア・キッドウ
ェルを使って刑務所に何度も連絡を取り合っていたとのこと。

ナッシュらはソフィアに話を聞きに行くと、彼女は洗剤クリー
ナーの販売員をしていた。ナッシュらを見てすぐにセールスを
始める彼女。ジョーが洗剤を買うことを条件に話を聞くことに
なる。彼は政府を乗っ取ると言っていたという。そしてトリス
タン・ボールディンを捕まえるとも言っていたとのこと。トリ
スタンは、妻を寝取った男だという。

本屋に勤めるボールディンを訪れると、そこにビンセントの部下
二名がやってきて突然店内で乱射する。ナッシュとジョーは
二人で彼らを退治する。ボールディンによると、恐らくビンセン
トは娘のライリーを取り戻しに来たのであろうという。

その頃逃走した5名のウチ、オークランド警察が2名を逮捕して
いた。残りはラシアスとビンセントだけだった。
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ナッシュが7年前に逮捕したビンセントが、護送中に仲間が助け
にきて脱獄する。
ビンセントの目的は、証人保護プログラムで姿を消した娘の
ウィリーだった。娘を捜し出すために彼はナッシュの娘を
誘拐する。

ナッシュの妻・リサがこの街からボルチモアに引っ越しすると
言い出す中、ナッシュとリサの娘・キャシディは、この街に
残りたいとしてナッシュと住みたいという。しかしナッシュは
今のキャシディには親が必要だとして、日夜仕事をしている
ナッシュはそれを受け入れない。

やっぱりナッシュほど有名な刑事になってしまうと、家族にも
危険が及ぶという事で、リサが離れて住みたいと考えるのも
無理がないのかも。
キャシディの気の強さは、拉致された後に脱出しようとした事
からも明らかだけど、これだけ危険な目に遭うと、この町から
出たいと考える様にはならないのかな。

ビンセントは凶悪犯だけど、案外娘思いの一面があって、
キャシディに対しても気を遣う姿があった。

しかしよくよく考えるとビンセントは政治的な言葉を使って
大義名分を語っていたけど、やっている事は単なる自らの
復讐っていうことで、組織の人間もよくビンセントの為に
付いてきたなと思う。

跳ね橋では逃げられてしまうけど、電話口で跳ね橋の音を聞いて
場所を特定する辺りは、地理に知り尽くしているナッシュなら
ではの事かな。