刑事ナッシュ・ブリッジス Nash Bridges (1996-2001) シーズン2 製作総指揮：ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ

第7話 殺人ウィルス TILL DEATH DO US PART

脚本／Carlton Cuse 監督／Greg Beeman
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ウィルス開発研究所の致死率100%を誇るウィルスの施設内に
何者かがウィルスとワクチンを盗み出したという。ジョーは
そんな所に調査のためとはいえ入りたくないとするが、ナッシュ
は強引に彼を引き込む。施設内でこの部屋にはいるためのカード
キーを持つ人物は40人くらい。その中でペネソルと呼ばれる
麻薬にも使われる薬物が盗まれ、容疑者はU473ウィルスのカート
を倒していったという。ペネソルはフェンタニールの様な
鎮痛剤として用いられ、現在町中でもドラッグとして出回って
いるものだという。ウィルスはエボラ出血熱と似てて居て、
3日間の潜伏したのち、症状が現れるとのこと。もしも容疑者
が感染していてその症状が現れてしまうと、空気感染でサンフラ
ンシスコ中に感染してしまうという。そんな中、ジョーは
着ていた防護服を破ってしまい、菌に感染した可能性が出てく
る。発病するまでの猶予は三日。ワクチンを完成するには
少なくとも5日かかると言われ、もしもジョーが感染していたら
3日の命だった。発症すれば36時間以内に確実死ぬという。

市長や関係者はこの非常事態にFBIも導入。
FBIを指揮するのはデビッド・カッツだった。かつてナッシュ
らと合同捜査した際には、三ヶ月掛けて張り込みした結果、
彼の失態で容疑者を取り逃がしていた事があった。
カッツは自分がこの事件の指揮を執ることを告げ、一つのチーム
として行動を取ることを告げる。

そんな中、ニックからナッシュに電話が鳴る。
話を聞くとニックは土曜日に結婚するという。相手の名はシャ
ーロット。よく考えて決めたのか?とナッシュが尋ねると、今
彼女に指輪を与えなければ逃げられてしまう気がするという。
ナッシュに介添人になって欲しいと頼む。そして今度からそう
いう重要な事も前もって相談してくれるよう求める。
ナッシュはシャーロットに逢うと、彼女は毎日のようにナッシュ
の話を聞いていたとして、彼のことを可愛いと告げる。

ナッシュはその足で、娘・キャシディと元妻・リサに会いに行く。
ナッシュは明日ニックの結婚式があるので二人にも出席して
欲しいという。そしてナッシュはリサに式でのケータリングを
頼む。しかしリサは今度ベーキングコンテストが有るので、
そこで得意のウィルスキーキャラメル味のケーキを出品すると
いう。優勝すると50万ドル。その為に忙しい事を告げる。

ナッシュたちの特捜班は、今まで使っていた施設の立ち入り検査
の為に、フェリーが当面のオフィスになる事を言われる。
老朽化に加え、地震に耐えられない施設だった為に、もうあの
施設には戻れないかも知れない事を聞かされる。

そんな中、FBIのフレッドがウィルス研究施設の防犯カメラの
解析結果を持ってやってくる。盗みに入ったのはジェレット・
ラブ。10ヶ月前に出所したばかりの男だと知る。ナッシュは
最近この界隈で特殊なドラッグを販売しているジーン・クワン
の事を調べることになる。
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ウィルス研究所でドラッグが盗まれると共に、殺人ウィルスが
市場に出てしまった可能性が浮上する。もしも犯人が感染
していたら、たちまちウィルスは拡散してサンフランシスコ中
を死の海と化してしまう。最悪なことにワクチンまでもが
盗まれてしまい、感染の可能性があるジョーの命も危険に
サラされていく。

ドラマとしては色んな要素が混在しすぎている感じがする。
ウィルス恐怖が有るにもかかわらず、ケーキのエピソードだった
り、父親の結婚話だったり、特捜班の移転の話だったり、FBI
との協力の話だったり・・・
どうも緊迫感を欠いて内容を相殺しすぎている感じがする。

ドラマ版のジェームズ・ボンドばりに、ナッシュが出会う人
全てとヨロシクやっていく様な展開だけど、接近した理由が
捜査のためだと判明し、振られるというのは定番中の定番かな。

色んな麻薬ディーラーが仲介していて、何が何だかよく分から
ないものが有ったけど、犯人が既に特定されていることも有って
事件自体は難しいものではなかったのかも。

途中で中国系のディーラーがラリって屋上に上っていたけど、
一瞬ウィルスを打たれたのかと思って心配した。
カッツが変わりに落ちてしまう所は、予想できたかも。

ニックが最後に結婚した事実を忘れてしまい切ない展開だった
けど、認知症の相手と結婚しようとするなんてあり得ることな
のか?