刑事ナッシュ・ブリッジス
Nash Bridges (1996-2001) シーズン2

製作総指揮:ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ



第8話 伝説の殺人鬼 ZODIAC

脚本/Reed Steiner 監督/Tucker Gates
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10年で19人を殺害した猟奇的殺人犯・ゾディアックが20年近い
歳月を経て再び犯行を開始する。

タクシーに乗る男はワシントンとチェリー通りへと向かう。
しかしそこでタクシーの運転手は殺害されて発見される。
被害者は白人で至近距離から9mm弾を撃たれる。しかし売上金
には手をつけず、被害者のシャツが脱がされていた。現場に来た
ナッシュは前にも見たことがあるという。

現場では被害者の指紋が全く検出されていない。
ナッシュは不思議がるジョーに対して、指に糊やマニキュアを
塗っているから指紋が付かないのだという。1969年に起きた
事件のコピーだというナッシュは、ゾディアック本人ならば
こんなに主張するような事はしないという。

そんな中、ナッシュらに犯人から手紙が届く。
ゾディアック対策本部長宛というもの。中にはそろそろまた
狩りのシーズンである事が書かれていた。1978年にナッシュが
刑事になって初めて担当した事件だという。手紙には何らかの
暗号が入っていた。次の事件の予告だろうとし、すぐにFBIに
渡して暗号解読させるよう求める。
目撃者が一人いるが、その女性は目が見えない女性だった。
音で色んなことが分かるとするが・・・

ジョーはその頃、麻薬のドラッグディーラーの捜査班たちと
接触する。ジョー自らが逮捕するために立てた作戦で、ジョー
が自転車便の職員に扮して荷物を運び、その中にドラッグが
入っていないかを調べていくというもの。

目撃者の女性から、
リッチモンド周辺に容疑者は車を停めて
いたであろう事が判明する。あの辺りは確か駐車禁止のはず。
ナッシュはハーベイに昨夜の駐禁を取り締まった刑事から
記録を取り寄せろと指示する。

ナッシュは当時ゾディアック事件を担当していた
デール・カター
の元を尋ねる。ナッシュに一から刑事としてのHOW TOを教えた
人物。当時の事を思いだしてもらうために捜査協力を求める。
まさに事件の調査書を見ると、ゾディアック本人による犯行に
見えるが、ナッシュは昔の自分の手口をなぞる必要はないとして
これはコピーキャットによる犯行だと告げる。

ナッシュは一時帰宅すると、ナッシュ邸に父・
ニックが居る
事に気がつく。ジョーのせいで老人ホームを追い出されたと
いうニック。
アール・ゴールドマンの90歳の誕生日に、エボニー
アイボニーなどストリップダンサーを招待したら、そのまま
アールは亡くなってしまったというのである。また何処か
施設を探さねばならないとナッシュは頭を抱える。

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20年前にアメリカ市民を恐怖に陥れたゾディアック事件が
再び同じ手口の犯行が起き始める。
当時ナッシュは刑事になったばかりでその事件を捜査した
経験があった。ナッシュはその時に上司だったデールに捜査
協力を求める。

今回でAJが最後なのか。
最後の見せ場とばかりに、ヌンチャクで襲ってくるフレーカー
に一撃を食らわせる所はなかなか格好良かった。
20年間で昇進できなければハワイに戻ると決めていたとの事で
昇進できなかった彼は、ハワイに戻るみたい。

今回はなんと言っても、20年前に捕まえられなかったゾディア
ックを追いつめるというもの。しかし当然ながら本人ではなく
コピーキャットを追いかけるもので、最後に犯人本人から電話が
鳴るというのはお約束だった。
しかし一応、かつての上司・デールは捜査上のミスや20年前に
やり残した事を片付けることが出来たという意味で、安らかに
引退できるというものだろうか。

引退という意味ではニックが犯人からの暗号を解いて見せて
事件解決に貢献していくところなど、ベテランの刑事が活躍
を見せる話だった。

驚くのはプロファイル捜査を見せていく点かも。
IQは高く、ブルーカラーの職業についている事。ドライバー
とか管理人とか配達人など・・・蔑まれている立場であると
被害者意識が有り、人見知りが激しく、自分に傲慢な自己を
犯人に投影しているとの事。

上手いのはマスコミにも知られていない情報から容疑者を
絞り込んでいく点だった。もやい結びだったり、死体がうつぶせ
である点は、現場検証の写真を見ている人物ではないと分から
ないもの。結局警察に出入りしている清掃会社の中に容疑者が
潜んでいた。

ニックとは再び同居していくということで、一体どういう事に
なるのか。

ナッシュ・ブリッジス (Don Johnson) 特別捜査班 S.I.U.
エバン・コーテス (Jaime Gomez) 刑事
ジョー・ドミンゲス (Cheech Marin) 私立探偵
キャシディ・ブリッジス (Jodi Lyn O'Keefe) 娘
ケリー・ウェルド (Serena Scott Thomas) ナッシュの元妻
リサ・ブリッジス (Annette O'Toole) ナッシュの元妻
ハーベイ・リーク (Jeff Perry) 刑事
A.Jシマムラ (Cary-Hiroyuki Tagawa) 刑事・上司
リチャード・ベティーナ (Daniel Roebuck) 刑事
ブリン・カーソン (Mary Mara) 刑事
イブ (Paula Marshall) 刑事 s2#7アラスカ署へ

ステイシー・ブリッジス (Angela Dohrmann) 妹
リード (Steve C. Porter) 刑事
ミセス・ナシター (Valerie Perrine) 夫は故バーニー。
ニック・ブリッジス (James Gammon) ナッシュの父


デール・カター (Dakin Matthews) 元ナッシュの上司
ゲリー・グラハム (Ray McKinnon) "ゾディアック"の偽
ベス (Aurora Draper) キャシディの友人
--- (Robert Elross) 夜警
--- (Margo Hall) 目が見えない目撃者
ジェイク・メッシーナ (Chi McClendon) キャシディが好きな男
--- (Brian Keith Russell) タクシー運転手、被害者
--- (Jane Sanguinetti) ノブ・ヒル 婦長
リチャード・フランカー (Nick Scoggin) かつての容疑者
--- (Janine Shiota) レセプショニスト
ダイアン (Elizabeth Payne) ニッキー・Pダイナーのウェイトレス
アシュレイ (Fiona Jackson) 会社の受付?SM女


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