刑事ナッシュ・ブリッジス Nash Bridges (1996-2001) シーズン2 製作総指揮：ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ

第16話 ハイテク強盗の罠 THE WEB

脚本／Carlton Cuse
監督／Frederick King Keller
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ナッシュらはコンピュータを盗む犯人のアンディ・フレームを
追いかけるもすばしっこい人物な為に逃がしてしまう。しかし
近くに駐車してあったBMWの所有者がアンディの物だと分かり
早速自宅アパートへ先回りする。
ナッシュらはアンディを自宅で捕まえると、何故高性能なコン
ピューターを盗んでいるのかと問いつめる。そんな中、テレビ
電話がかかってくる。するとアンディの妻・ミミが誘拐され
誘拐犯からT600コンピュータを盗んだのか?と問われる。次の
仕事は1時間後だと言われる。
なんとアンディは妻を誘拐され、誘拐犯から強迫を受けていた
のである。
すぐにアパートに鑑識が入ると、何らかの繊維を発見する。
ナッシュたちはアンディを自宅から警察署へと輸送し、署内
にアンディの部屋と同じセットを用意。そこでテレビ電話を
行わせる。
再び犯人からビデオ電話が鳴ると、電話BOXに封筒を置いておい
たので、それを入手し指示に従えと言う。ハーベイは逆探知
するも、相手はコンピュータの知識に長けていて、追跡できない
様になっていた。

一方ブリンはナッシュから休暇を取るよう指示され、仕方なく
退社する。しかしグレゴリーの勤める店に強盗が入り、彼女は
たまたまその店に居合わせていた。犯人は何とブリンが過去に
付き合ったことのあるパコだった。
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ナッシュはハッカーの男性を逮捕すると、彼は妻を誘拐され
犯人から強要されていた事が分かる。逆探知は不可能な中で
犯人を見つけることが出来るのか。

ハーベイがコンピュータに精通している人物とは思わなかった。
今までそんな素振りも見せていなかった気がするけど、テクニ
カルな部分を担当する技師の一人だったのね。

容疑者を突き止める方法として、現場に落ちていた繊維片が
大きく事件解決に役立ったこと。また犯人がこちらからの
データを高速でDOWNLOADした事によって、その該当者を捜して
いくことになる。

結果的に繊維片はシンガポールで衣服用に卸しているものだと
いうことで、シンガポール領事館が疑われ、そこで働いている
アメリカ人のリストを入手して容疑者を絞り込んでいく。
外交特権のある領事館での顛末なのでかなり難しいことになる
かと思ったけど、そこはナッシュって感じの扱い。

犯人はT3回線を使っていたと言うことで、領事館の財務ソフト
ウェアのコンサルタントをしていたラッセル・ドレイクが
浮上する。昔はアメリカのファイル共有ソフトNapster
なんかを使うと回線の速度が自己申告することになり、T3とか
ISDNとか表示されていたのを思い出すな。

因みにT3回線は通信速度約44Mbpsのディジタル専用線サービス。
T1=通信速度約1.5Mbps、T2=通信速度約6Mbps、T4=通信速度
約274Mbpsだという事だ。
このドラマが撮られていた時代性を考えると、T3は相当手に余る
速度ではないか。それよりもテレビ電話を使うためには、
最低限そのくらいの速度は必要か。

最後はシステムを上手く奪い返して、犯人を袋小路に追いつめ
た。

一方ブリンはパコという人物を捕まえることになる。
なんと過去に付き合っていたというのだから驚き。
相手は銃を捨てて丸腰の状態で逃げているのに、犯人に銃弾
を浴びせても大丈夫なのかという感じがしたけど、ブリンは
優しさを乗り越え強さを身につけているみたい。犯人はお前は
背中から撃てるような奴ではないとしていたけど、きっちり
ブリンは発砲して当ててしまった。

ナッシュとホイットニーの関係も進展。
ホイットニーはナッシュを好きになったことで、ニック担当
の看護師から下りるとするけど、ナッシュはそれを止める。
果たしてこの関係を継続することが出来るのか。

因みに今回の犯人の仲間は、ジェド、ガビー、エルビス、ジェフ
ピーターという名前だった。