刑事ナッシュ・ブリッジス Nash Bridges (1996-2001) シーズン2 製作総指揮：ドン・ジョンソン、カールトン・キューズ

第19話 明日なき暴走 RAMPAGE

脚本／Jed Seidel
監督／Scott Brazil
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ウィルソンスーパーマーケットに拳銃武装した強盗が入る。
白人男で20代のジェームズ・フォード。レジ係をしている20歳
のロレイン・ロビンスに対してジェームズはレジの金を集めて
袋に入れる様命令する。
一方近所でサングラスを購入していたジョーとナッシュは警察
無線で強盗事件が発生しているのを知りすぐに現場に直行する。
すると犯人はグリーンのプリマスで逃走するところで、ナッシュ
は犯人を追いかけカーチェイスになる。しかしナッシュらの目
の前にバスが停まり行く手を阻まれてしまう。しかしバスに
貼られた広告には、なんと娘のキャシディがフレディと共に
ヌードで掲載されているのを目撃してしまう。

現場で事情を聞いていると、そこにナッシュの元同僚だった
フィル・ロビンスがやってくる。現在グレンパーク分署の風紀
課で働いているという彼は、娘のロレインが人質として犯人に
拉致された事を報告。ナッシュに直接捜査に加わって欲しい
と頼む。
そんな中、ブリンから犯人が逃走に使った車が発見されたと
報告が入る。
犯人は湾岸戦争に於いて兵士として派遣され、不名誉除隊して
いる男で、武装強盗をこれまでにも5回も繰り返していると
いう。数週間前に釈放されたばかりだった。フィルはそんな
相手に激怒する。

一方ロレインとジェームズ、実は恋人同士だった。
一緒にモテルに居た二人は今夜メキシコに出発しようと告げる。
しかしジェームズには行く前に仕事が有ると告げる。

その頃キャシディの広告を初めて知った母・リサは娘の元に
詰め寄り激怒する。娘は公共サービスのポスターにフレディと
共に出ることは予め話したとするが、まさかヌードで掲載され
るとは思わなかったとして激怒する。しかもキャシディの部屋
から避妊具を見つけたというリサ。娘は勝手に部屋に入った
として激怒し、家から飛び出してしまう。
リサの元にナッシュから電話が鳴り、広告の件で話し合いたい
事を告げる。

ナッシュらはジェームズの住まいを調べると、そこで初めて
ロレインとジェームズが共に写る写真を見て恋人関係である
事を知る。
フィルにその事実を伝えに行くと、次女のアマンダはジェーム
ズの事を知っているようだった。先ほどモーテルに居た姉
から電話が有ったという。
スーパーマーケットに銀行強盗に入ったのは10時37分。
アマンダに電話してきたのは11時。時間から勘案し、半径10
ブロック以内の所にあるモーテルを調べることになる。
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スーパーを襲った強盗事件。
ナッシュの元同僚刑事・フィルの娘が強盗に連れ去られたと
するが、実は強盗のジェームズとは恋人関係にあった。

フィルが娘を取り戻すために冷静さを欠いて、とんでもない
事をしでかすのではないかとちょっとヒヤヒヤするような
流れだった。
ナッシュもフィルも娘のとんでもない行動に手を焼く展開で、
男親の苦悩が描かれたのかもしれない。

驚いたのはフィルの娘・ロレインを演じたのがBoti Blissだ
った事かも。一瞬ユマ・サーマンだっけ?と勘違いしていた
けど、「CSI:Miami」のヴァレーラ役のボティさんだった。

http://www.hotflick.net/celebs/boti_bliss.html (新しいwindow)

ドラマを見ていて信じられないのは、なんでロレインは犯罪
者に付いていこうとしていたのかという点だ。
恋人とはいえ強盗に手を貸そうとしたりするだろうか。
親が警察官故にその反射的心理が働いて悪さしたいという
気持ちが有るのかも知れないが、恋人が人を殺した時点で
自分の愚かさに気がつくという辺りが、ちょっと不自然に
思う。

事件自体は大したことがなかったけど、冒頭のカーチェイス
シーンとかやっぱりアメリカのスタントマンたちの優秀さを
感じるものが有った。
追跡を断念する所に、キャシディのヌードポスターが見つかる
所など、如何にもシャレが利いていてアメリカンっぽい味付け。



ナッシュとリサはキャシディの身勝手な行動に頭を抱えるも
結局理解を示していく所は、娘に対する親の弱さみたいな
ものを感じたね。まぁ自分たちの青春時代を思い返してみると
大抵はこの手のネタで娘を責めることは出来なくなるのかも
知れない。