NCIS:LA 極秘潜入捜査班 NCIS: Los Angeles http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis_la/

Mar. 16, 2010
第18話 密輸 Blood Brothers

脚本／ Tim Clemente 監督／Karen Gaviola
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制服を着た海軍兵士のウェンデルは夜の街を歩くと、"スライド"
と呼ばれる人物を知らないか?と尋ねて回る。すると突然彼に
対して車の中から発砲し、蜂の巣にしていくギャング団の姿が
有った。

サムはオフィスにやってくると、突然武器が置いて有ることに
気がつき手に取る。カレンはかつてのヌンチャク事件を忘れた
のか?とし、暴走するなと告げる。その武器はヘティの青龍
偃月刀(せいりゅうそんげっとう)と呼ばれる武芸十八般の一つ
だという。点心料理のことか?というサムに、18種の武器を使う
中国武術だと語る。ヘティは鞭と流星錘が得意だという。
カレンはモンゴル軍兵士が襲ってくるのに備えているのだろうと
からかうが・・

そんな中エリックは突然笛を鳴らすと、総員甲板に集まれと集合
をかける。笛なんて与えたのか?というサムたちに、ヘティは
サルにチェーンソーを与えるものでしょという。今度鳴らしたら
唇ごと奪い取るというサム。

エリックから事件の概要が語られる。
海兵隊一等軍曹・ウェンデル・ダブスが昨夜殺された事。
18ヶ月前、兵站部勤務をしていて、その前にはイラクに二度
派兵されているという。彼は昨夜カラシニコフという銃器で
撃たれて居る事を告げ、世界中では比較的紛争地帯では出回って
いるが、アメリカに流通するのは珍しいとのこと。
エリックは当日スーパーの防犯カメラの映像を見せると、盗難車
に乗った集団がウェンディを蜂の巣にする映像が映っていた。
車は現在カレイドスコープにかけて検索しているとし、現場には
弾倉を落としていっているのだという。銃と弾倉をどのように
して手に入れたのか。相手はウェンディが海兵隊の軍服を着ている
ので間違って襲ったとは考えづらく、標的とされたのだろうと
いう。最近軍隊内でもギャング活動が問題になっていて、長官
も敏感になっている事。ダブスの軍務記録からギャングとの繋がり
が無いか調べろという。ロス市警は麻薬の縄張り争いが激化して
いるのでそれに巻き込まれたのではないかとしているが、制服の
男を狙うのは考えられない事だという。ネイトは上官と軍医を
調べる様告げ、ケンジーは現場を調べると言う。サムとカレンは
遺族に話を聞きに行くとのことだった。

ウェンディの父は息子のことをとても優秀だったことを語る。
新兵訓練所で優秀な成績だった時の写真を見せる。敵は
ファルージャとアブグレイブなどのテロリストだと告げると、
カレンたちは友達とのもめ事はなかったかと尋ねる。父は息子
は理想的な子だったと語る。
そんな中突然JJと呼ばれる黒人ギャング団が家にやってくると、
リトルマックDは何処に居るのか?ととう。ヤツに伝えるよう告げ
捜しているとのこと。カレンはカメラで彼らの事を撮影する。
父に尋ねるとリトルマックDとは次男のジェームズの事だとし、
ジェームズはウェンディの事をとても慕っていたのだという。
しかし兄が戦地にいくと共にジェームズは悪い連中とつきあい
始めたのだとし、ソレを知ってウェンディは戦地から内地勤務
の仕事に就くようになったのだという。父は糖尿病の診断を受けた
が自分は一人で大丈夫だと語るが、ウェンディは心配してくれたの
だという。しかしそんな長男の方が先に死ぬとは皮肉だと語る。

そんな中、ダブス家に突然車の中から銃弾を討つものが居た。
なんとか無事銃弾は避ける。相手はシャンパンゴールドの改造車
の男だった。エリックにすぐに交通カメラで容疑者の追跡を
求めると共に先ほど撮影した写真をメールで送り照合させる。

冷蔵庫に貼られていたジェームズの明細書に目を通す。
彼はサンティアゴ整備会社に勤務していた。
父によると重機の整備会社でパワーシャベルやブルドーザーの
整備・管理をしているという。空港の近くに有る会社との事。
サラらは父に対して避難して欲しいとするが、絶対にここを
動かないという。

スナップ写真からエリックは容疑者の身元を割り出す。
ラシャド・ホランダー(スライド)で2007年陸軍を不名誉除隊に
なっていた。ギャング活動のために除隊になっていること。
ジェームズは比較的軽い犯罪だが、スライドの場合は反社会的
犯罪傾向が強まっているという。82番街ブラックとの関わりも
あるとし、勢力は拡大しているとの事だった。

サムとカレンはジェームズが勤めている会社の経営者ロニー・
ミラーに従姉妹だとして接触する。ジェームズは金曜日から来て
こないとのこと。ジェームズはウェンディの紹介で就職した
事を告げ、ウェンディのお陰で軍との大型契約がまとまったの
だという。イラクやアフガニスタンの戦地から戻ってくる車
を整備している会社だという。ジェームズは作業員というよりも
深夜の警備員をしているとの事だった。
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海兵隊が突然夜道を歩いていると殺害される。
目撃された車は盗難車で、殺された凶器はカラシニコフと呼ばれ
る紛争地で使われている銃だと判明。銃の流通経路を調べると
共に、弟のジェームズから話を聞こうとすると、ギャングが
関与している事が判明する。

目の前で兄が殺害されているのに何も出来ないとする状況が
あまりにも惨いモノが有った。戦場では当たり前なんだろうけど
ね。

軍隊内でもギャングの存在が悩みの種になっているとのこと
だけど、今回の犯人・スライドにしても陸軍に所属していた過去
が有り訓練を受けた兵士が犯罪者に転落する可能性を考えると、
アメリカ社会も恐い物があるな。
元々アメリカに反旗を翻したタリバンだってアメリカが対ソ連
を念頭にして資金提供なり、技術支援をした背景が有るしね。

イラクやアフガニスタンから空輸で税関を通らずに重機では
なく銃器が運ばれて来ていると思われたけど、実際には麻薬を
巡るメキシコ系、コロンビア系の縄張り争いが発端で、
密輸されていたのは麻薬だった。
銃自体はタイニーの叔父さんが南米から密輸したというもので
6丁買ったとの事だけど、アメリカって武器も豊富にあるし、
わざわざ密輸してまで買うことのものなのか?って気がする。

囮捜査は必要無かったけど、サムが複数人を相手に倒す所は
無双化していて凄かったし、カレンもそんなサムの力を信用
している姿が有った。

ヘティとの絡みでは、サムが危険なギャングに潜入するという
事でカレンに守ってと告げる中、自分には小さな守護天使が
付いているとしたやりとりが良かった。

最後にヘティが付いたアフガニスタンのウソは一体何だった
んだろうね。バーミアン渓谷でパシュトゥン人と1979年のクリス
マスを過ごしたと言っていたけど、ソ連侵攻のことをカレンに
突っ込まれていた。

■使用された曲

・Richard Wolf, John Czornyj & Pablo R. Escobarの"Throw It Up"