NCIS:LA 極秘潜入捜査班 NCIS: Los Angeles シーズン2 http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis_la/

Sep. 21, 2010
第2話 逸話 Black Widow

脚本／Dave Kalstein 監督／Kate Woods
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キプロス。監視カメラ付きのホテルのバーラウンジで、黒人
の捜査官・ダン・ウィリアムズは四方に注意しながら、ある
人物と待ち合わせする。バーカウンターで待っているが待ち人
はこず、その場に居た女性に声を掛けられ仕方なく部屋に戻る。
エレベーターに乗り込むとダンは銃を用意して警戒する中、
PDAでデータを送信。そして部屋に戻り荷物をまとめようとし
ていたところで、男に背後から注射器で刺されて死亡する。
なんとダンを殺害したものたちはチームで活動していた。

ディークスはケンジーの為に美術品の知識をたたき込む。
アンナ・クラインという幼い頃からの親友がL.Aに来ることに
なっているのでランチをするというケンジー。父親の配属先が
同じで仲良しだった友達で、彼女は既婚者で4歳の子供がいる
という。ケンジーは身分を隠して、美術館の学芸員という事に
しているのだという。カレンやサムはケンジーが学芸員なんて
とバカにする中、ディークスは歯医者としてなりすましていた
ことがあるという。
そんな会話を聞いていたヘティは、この仕事をしているものは
後悔しながらも仕方なく仕事をしているのであれ、身を隠すか
作り話を押しつけることも有るが、時にウソをついたままに
しておくことが良いこともあるのだという。

そんな中、エリックは口笛でみんなを作戦ルームに呼ぶ。
エリックはキプロスで起きたNCIS捜査官・ダン・ウィリアムズ
が殺害された事を告げ、殺害された当時の店の監視カメラの
映像をみんなに見せる。店内ではダンに接近する女性、アラブ風
の男性、ウェイトレス、ゴルフ客などが不審な行動を取って
いる事を指摘し、カメラに顔を写らないように行動を取って
いるという。殺される直前にダンはPDAからNCISのクラウドにファ
イルを転送しているが破損したファイルなので現在復元を
試みているという。ダンは室内でサクシニルコリンを注入され
一瞬に死して殺されているとのことだった。
ダンを殺害したと思われる人物が20分前に偽造パスポートを
使ってロンドン経由でL.Aに入国したとの知らせが入り、空港の
税関で引き留めているという。偽名はジョン・ホワイト。
カレンは解放して彼の目的を調べようというがサムは危険だと
いう。カレンはリスクを犯さねば解決しない事を告げ、説得する。
ヘティによると、ダンが調べていたのはチェチェンの反乱軍
についてのもので、海軍にいる内通者から武器を購入している
疑いが有ったのだという。

L.A国際空港に向かうサムとカレン。
ジョンが空港から出てくるまでの間、車で待機する。
サムは先ほどケンジーとディークスが学芸員と歯医者に扮して
いたという作り話の件を引き合いに出し、作り話のコツは
背伸びしない事だという。そういえばサムはソムリエに一年間
扮していたことが有っただろうと告げ、金のピンバッヂもつけて
いるのを見たぞと皮肉る。俺にはちゃんとしたワインの知識が
有った事を告げ、カレンこそマジシャンに扮していただろうと
いう。マジシャンではなくイリュージョニストだと。白ウサギ
も飼っていただろうと突っ込まれる。

そんな中ジョンがタクシーに乗り込むのを見かけると尾行する。
しかしタクシーは空港周辺をぐるぐる巡回しているだけだった。
サムはおそらくジョンはタクシー運転手と知り合いであり、
会合しているのだという。するとサムたちの尾行に気がつき
タクシーは猛スピードで逃げる。
途中でタクシーからジョンは飛び降りると、ジョンのことをサム
が追いかけ、タクシーはカレンが追いかける。サムはなんとか
ジョンをとらえ、カレンは交差点でぶつかり停車したタクシー
に近づくが既に運転手は居なくなっていた。

調べていくと反乱軍はグロズヌイ首長国という名前のイスラム
過激派だとわかり、9年前にヴェイガーが創設したものだと分かる。
ヴェイガーに関してはモスクワで地下鉄を爆破未遂した際の7年
前の監視カメラの映像だけが残っていた。7年前にロシアの部隊
によって殺害されているハズとの事。グロズヌイ首長国の資産状況
を調べると資産は500万ドルしかなく、わざわざ捜査官を
殺害するのに暗殺チームを雇うのは違和感があるという。
もしかしたら反乱軍による犯行ではないのではないかとケンジーは
語る。

偽名を使って入国したのはジョン・クレイグだと判明。
イギリス人で元陸軍特殊部隊員。20年のキャリアがあり、なぜ
殺し屋に転身したのか?とサムとカレンはボートハウスで問い詰
める。しかしクレイグは起訴するか釈放するかしろと告げ
一切ひるむ様子がなかった。敵性戦闘員扱いで逮捕しても良い
のだぞとして、捜査協力しなければ非人道的な扱いの刑務所
に送ると脅す。取引条件はどうなのか?というジョンに対して
刑務所はチュニジアからフロリダにしてやるというサム。
暗殺目的で来た事を告げ、L.Aに住む人物がターゲットだという。
ただし雇い主などは一切聞かされておらず、チームで動いている
ので集合場所で初めて知らされるのだという。
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NCISの海外赴任の捜査官・ダン・ウィリアムズが殺害され、
その殺害を実行した犯人が空港に設置されている顔認証ソフトの
セキュリティに引っかかり、L.Aに入国しようとしていることが
分かる。果たして彼らがL.Aに入国しようとする目的は何なのか。

ウソ偽りの人生というのが今回のテーマ。
NCIS捜査官ならば誰もが別人を演じている訳で、私生活など無い
に近いものが有るのだろうけど、今回はどんな場面に於いても
自分以外の何者かに演じている人たちの存在によって、本当の
自分とは何かを問いかけていくもの。

いきなりオチを語るようだけど、ヘティが凄い数のIDをもって
いるところが凄かった。

ありがちなネタだけど、殺し屋同士は面識がないとするネタ
の中、カレンがすり替わって潜入するというもの。
とはいえ、チームは相当互いに顔が知れ渡って、ファミリー感
溢れているところが有ったので、バックアップの面々もまるで
顔が知らないというのはちょっと違和感も有ったのかも。

カレンの潜入に加えて、今回は狙われている女性が自らおとり捜査
にかって出るということで、なかなか興味深い展開にはなった
けど、カレンの潜入時には建物の外にかなり密着してその場に
捜査官が立ち会っていたし、おとり捜査の時にもムーアパークスの
フィールズマーケットの外には大勢の捜査官が待機していたし、
違和感は有ったかも。
カレンたちがプランBを強いられたのと同時に、敵のチームもまた
ジョン・クレイグ本人が来ないという時点で既にプランB的
計画が成り立っていたところがあるんだろうなと思わせる流れ
では有った。

チェチェン語で会話したり、犯人同士ペルシャ語で会話していたり
して、国際的な感じをにおわせるものが有った。
このときにプランBの話をしていたのか。
サムは盗聴した会話を本部の誰かに翻訳させていたのかもしれない
けど、即決即断を求められる場合、言語の問題は今後もNCISとして
は頭を抱える問題とされるものが有るのかも。

狙われている女性がとても美人な方だったけど、テロリストの
ヴェイカーの妻であり、ブラックシャドーと呼ばれるテロ活動によって
夫を亡くした女性の一人で、イスラムの一部ではその悲しみを利用
して人間爆弾に仕立てることを語っていた。

ダンが送ってきたデータは2004年1月7日に撮影された妊娠の超音波
写真で、子供の存在は、そんな洗脳に近い事をさせている女性の
心を母親への転身させたようだ。そんな女性が生きていたらヴェイカー
としては組織の情報が流出すると恐れていたようだけど、元々彼女
自身隠れて暮らしているような人物なので、他人に話したりする
ものだろうか?