NCIS:LA 極秘潜入捜査班
NCIS: Los Angeles シーズン2

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Sep. 28, 2010
第3話 国境 Borderline

脚本/R. Scott Gemmill 監督/Terrence O'Hara
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海兵隊員のリードは、メキシコ国境付近の巡回の為に、3人の
部下、ウォーカー一等兵、ヘイスティングス兵長、ミントーヤ
兵長を引き連れて車で走行する。何者かが見えるとして、
車を降りて近づく中、相手は発砲してくる。攻撃態勢に入るが
リードらが乗ってきた軍用車は爆発してリードは気絶してしま
う。

ケンジーは車で出社しようと走行する中でホームレスが道ばたに
いることを知る。なんとその男は潜入捜査中のディークス
った。ケンジーは不潔な格好をしている彼の臭いを気にするが
ホームレスとして潜入していたのだから仕方がないとして、
ケンジーに理解を求め、一緒に車に乗せていって欲しいと
告げるが、臭いがするのでトランクに入れるのも無理だとして
通り去ってしまう。

サムとカレンは格闘の訓練をしている中で、ヘティが最近妙に
節約志向であることを愚痴っていた。エコには賛成だが、
ヘティはやり過ぎだという。紙タオルを禁止し、紙コップも
禁止しているとし、水筒持参だと言っているという。
サムは地球のためだとするが、そのウチ付箋で尻を拭けと
言われるぞと語る。

そんな中二人は射撃訓練をしているネイトの姿を見て、久しぶ
りに彼の姿を目にする。ヘティに頼まれた任務をしているのか?
と問い何の任務をしているのかと尋ねるが、ネイトは今度
ビールを飲みながらその件は話すことを告げ、今はヘティに
報告があるとして行ってしまう。二人はネイトの射撃の腕が
上がっているのを見て、誰かに訓練を受けたなと告げる。

作戦ルームにみんなが集まると、ヘティとエリックから今朝の
事件について説明がある。車載カメラの映像と兵士につけられた
ヘッドカメラの映像から海兵隊が襲われている事を説明する。
一人は逃げたが三人は行方不明だという。この事件はサンディ
エゴ郊外のメキシコ国境付近で起きたものだという。税関国税
警備局から海兵隊に協力要請があり、巡回している最中に
襲われたものだと分かる。麻薬、銃、人身売買密売を行う
メキシコの犯罪組織に標的にされたのかもしれない事を告げる。
しかし依然として明確な目的は不明だと。
生き残ったのはリード伍長だけで、他の三人は行方不明だった。
ヴァンス局長自ら捜査要請が来ている事を告げ、ケンジーと
ディークスは事件現場に行って欲しいと告げ、サムとカレンは
リード伍長から事情を聞くという。ディークスは自分は都会派
の人間なので、砂漠での捜査はケンジーと元SEALのサムが
担当するのが良いのではないかという。俺はノルウェー系で
白く日焼けしやすいが、サムは熱帯向けだろうという。
サムは鋭い視線を投げかけどういうことだと詰めよると、
頭の毛が無いことで熱交換しやすいしアフリカ系だし・・・と。
サムは俺はブルックリン出身のアメリカ人だと告げると、
今度ディークスを殺すとして憤る姿が有った。

ケンジーとディークスは銃撃事件の有った現場に行くと、海兵
隊のオーリー少佐が居た。リードには至近距離から発砲された
のだとしてリードは現在病院にいるという。しかし銃撃戦の
時の事はまるで覚えていないとのこと。ケンジーらは近くに
有ったミントーヤ兵長の遺体を発見すると、胸のポケットから
「戦いを挑む」と書かれたメッセージが有ることが分かる。

オーリー少佐はメキシコ系の組織との関連性を疑うが、ケンジー
SUVの車のタイヤ痕がメキシコ側とは正反対方面に付着している
ことに目をつける。また人を引きずった跡があることが分かる
と、ディークスに対してバイクに乗ってと語る。
エリックに対して射撃事件の現場の上空の映像・一ヶ月分を
取り寄せるよう告げ、必ず準備していたハズだという。

そんな中リードが退院し、ネイトと共にボートハウスにいると
いう事をサムとカレンはヘティから聞かされる。カレンは
ネイトは一体何の任務に就いているのか?とし、様子が変だと
すると、単なる時差ぼけだという。あなたには関係のない共和国
で仕事をした事を告げ、射撃に関してはヘティがコツを教えた
のだという。
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巡回している海兵隊員4名が突然襲われる事件が発生する。
現役のアメリカの兵士が襲われたということで、中東諸国か
と思われたが、実際にはアメリカのカリフォルニアで起きた
ことで、メキシコ国境の巡回中に襲われていたことが分かる。
一名は助かるが残りの三名の姿が無くなっており、早急に
行方を捜すことを求められる。

ネタ以外の部分で興味深かったのはネイトが一時的に戻ってきた
のと同時に、本格的に現在の職場から離れていくということが
描かれたことか。
どこに行くのか、そしてネイト自身に何が起きているのか
最後まで描かれなかったけど、カレンはネイトがアフガニスタン
に行くという事を悟り、ザルネガル公園に居る屋台のシャバ
という男性は、色々と用立ててくれるということをアドバイス
していた。ユーリクの友達だと言えと語っていたことから、
カレンが赴任していた事が伺えるけど、ネイトは現場の兵士の
為にカウンセリングしにいくということなのだろうか。

あと節約志向のヘティの行き過ぎた行動を見ると、プライベート・
プラクティス
のシーズン2の1話のデルとナオミの行動を思い出さ
せた。

さて肝心の事件は、海兵隊員を圧倒する相手という事も有って
かなりリスクの高いエピソードだなと感じさせた。
特に被害現場にディークスとケンジーを送って、カレンとサムが
生き残った海兵隊周りの聞き込み調査を受け持つことに関して
ディークスは「俺は都会派だから、ケンジーと砂漠に行くのは
SEAL(サム)の方が良いだろう」として、ちょっぴり人種差別的
発言でその場を凍り付かせたけど、確かにちょっとディークス
では力不足じゃないかと思うところも有ったし、ケンジーは
軍人の娘ということで、サバイバルには長けているという設定
だけど、やはり任務的には、サムとカリンが砂漠を担当すべき
じゃないのかという感じには思えた。

同じ海軍の兵士がメキシコの組織と組んでいるのか、それとも
リード伍長の自作自演なのかという展開が用意される。
4人の海軍チームの内、ヘイスティングスが女性兵士だった事も
有ったので、彼女のことを特別視しているリードの姿を見ると
後述した自作自演説にもある程度説得力は有ったけど、
彼女が妊娠しているとわかり、ネイトがNCISとして最後に分析
した結果では、本当にリードは悲しんでいるとして、彼が首謀者
ではない事を示唆していた。
その際にネイトはヘティとの会話に於いて「自分の行動」について
リードが何かにおびえていると言った際に、
「人間は間違った選択をしないかという心配よりも、何も選択しない
事の方が問題だ」として、この一件のことに言及するだけでなく
ネイトの選択に於いても同時に助言する姿が有った。

ディークスはちょっぴり下品な役柄だった。
冒頭からホームレスの格好をしてケンジーから引かれていたけど、
砂漠では水をガブガブ飲んで小便する姿が有り、ガラガラ蛇に
襲われそうになって銃弾を発砲するシーンが有ったけど、何度も
小便休憩をしていたみたいだし、カレンらと電話で連絡を取り合う
際には、"小便"野郎だと言われていた。

笑えたのはトーレスを逮捕した際に、トーレスはカレンやサムに
対して弁護士をつける権利・ミランダ法について主張するけど、
そんなのは知らないとするサムが権利のメリンダならば知っている
と切り返したのが面白かった。
トーレスのアジトへ潜入した際には、ヘティがやたらと心配する
姿が有ったけど、一瞬にしてサムが現場にいた男たちを熨していた
辺り、その無双っぷりを是非見てみたかった。

結果として、犯人はドナルドだった。
メキシコに織物工場を造っていて、トーレスにみかじめ料を払うこと
で従業員と工場の破壊を守っているという状況を嫌っていたようで、
海軍兵士を拉致して、メキシコの麻薬組織を壊滅させようとした
ようだ。アメリカには民兵が居るわけだし、世界中に民兵組織は
有るので資産家ならば正規に雇うというのは出来なかったのかな。

G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任
ネイト・ゲッツ (Peter Cambor) OSPの心理学者
ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官
サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身
ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長
エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター

レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部
ローズ・ショワルツ (Kathleen Rose Perkins) 検視官
マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き
マイク・レンコー (Brian Avers) NCIS

ドナルド・ウェックスリング (Alan Ruck) 資産家・織物会社
アレン・リード (Billy Magnussen) 海兵隊員・伍長
ギエルモ(メモ)・トーレス (Vincent Laresca) メキシコの麻薬組織
クイン (Graham Shiels) エバンスとクインとトンプソンの仲間
オーリー (Bruno Gunn) 海兵隊員、少佐
ジェリーJ (Dusty Sorg) JJ、情報屋
リアム・ウォーカー (Zachary Stockdale) 一等兵
トンプソン (Mark Kubr) エバンスとクインとトンプソンの仲間
ヘッチマン (Eddie J. Fernandez) Memo Henchman
シェリー・ヘースティングス (Ashanti Brown) 兵長、妊婦
エドワード・ミントーヤ (Walter Fauntleroy) 兵長、黒人、シェリーの子の父
--- (Adrienne Rusk) Investigator
ウェブ (Gunter Simon) エバンスらの仲間、援軍

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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