NCIS:LA 極秘潜入捜査班
NCIS: Los Angeles シーズン2

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Nov. 16, 2010
第9話 黒帳 Absolution
68歳ヘティの偽装結婚芝生でヨガ!LA美女

脚本/R. Scott Gemmill 監督/Steven DePaul
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スイス人古美術商レンナーは高級ワインを飲むと、出社する
為にボイルの運転する車に乗り込む。ハリウッドサインの上を
車で走る中、ボイルは突然走行中に狙撃され、レンナーは急いで
車から降りて逃げるが、3人組の男によって射殺される。

ネルは電位センサーを試しに使用する。心臓の鼓動による電界
の変化を読み取れる装置でエリックはそれを見てハイテクの聴診器
だろうという。しかしネルは鼓動は指紋や声紋同様人によって
鼓動には特徴があるのだとし、心臓の鼓動を離れた場所から
調べられるのだという。Mr.マイクのようなものかというが
ネルには理解出来ず・・
そんな中、エリックはセバスチャン・レンナーという男が
警察関連の事件で引っかかったという。ネルがアンバー情報を
流していたのではないのか?と問うが、ネルは心当たりがない
という。ヘティがやってくると私がその人物を捜していたのだ
という。彼はスイス人古美術商だとすると、エリックはハリウッド
サインの傍で遺体として発見された事を告げる。ヘティは急いで
NCISのメンバーを招集するよう告げる。

カレンは早朝のトレーニングをしているサムの元に来る。
サムはカレンに毎朝走る約束だろうとするが、お前が朝食の
約束に来なかったのだと指摘。オレはもう食事をしてきたので
走らない事を告げる。ヘティからの呼び出したとすると、
サムはカレンの車に乗り込むが、サムがトレーニングで出た
汗がレザーのシートに濡れるとして嫌な顔をする。それを知って
サムはお尻をすりすりする。

ディークスに呼び出されたケンジー。
ディークスは朝はヨガ教室に来ていた、周りは魅力的な女性たち
が集まっており、ケンジーはディークスが車の不調なので迎えに
来てくれと呼んだのかと思った事を告げる。私を出汁に使って
女性を軟派しようとしているのねと告げるとケンジーはディークス
に激怒するが、ディークスはケンジーにオレのことをその調子で
怒って欲しいと告げ、別れ話をして他の女性から同情を得るため
に近づこうと思っていたのである。公私混同も甚だしいと激怒する
ケンジーに対して、ディークスは彼女をサンシャインだと呼び
家に居られないのはバンドのツアーの為に仕方がないのだと語る。
しかしケンジーは許せないのは貴方が浮気しただけでなく、私の
弟と寝たことだと告げると、様子を見ていたヨガの生徒たちは
みんな蜘蛛の子を散らしたように立ち去ってしまう。

NCISに到着するとヘティから今回の事件に関して説明がある。
レンナーは表では古美術商をしていたというヘティ、エリックは
ハリウッドサイン近くにある防犯カメラの映像から、殺害され
ている事が分かる。まるで処刑のように殺害されていた。
そして犯人が何かを探している事が分かる。
ネルによると彼は武器の売買の仲介をしていて、ソ連崩壊時
の盗品として出回っている武器の密輸が専門だという。
ヘティは彼を殺した人物よりも、被害者が持っていた密輸相手
の書かれた「秘密の本」の発見が最優先である事を告げる。
その本を巡って世界中の諜報員が手を入れようとして躍起になっ
ている事を語る。ディークスたちは被害者の現場を調べ、
サムたちはレンナーの自宅を調べることになる。

その頃ヘティは介護施設へと足を運ぶ。
ローズマリー看護師は、ブランストン・コールの面倒を見ていた。
ヘティの姿を見て平日に奥さんが来るなんて珍しい事を告げる。

サムとカレンはレンナーの豪邸を調べる。
既に誰かが捜索をしていて部屋は荒らされていた。最高級ワイン
が開けられているのを見たサムは何かを祝っていたのか、それ
とも死期を悟って飲んでいたのか?と問う。室内にはパソコンが
ないことや、額縁の中にあるべきハズの何かが無くなっている
という。また彼の部屋には男性の写真が多いとして、エリック
に頼んで写真の相手を調べてもらう。
しかしそんな中、二匹の番犬が現れ、サムとカレンは急いで外に
逃げる。

警察が押収したレンナーの私物を回収してくるエリック。
携帯とパソコンは見つからなかった。とりあえず彼の電話の
通話記録とインターネットでのアカウントを調べるという。
レンナーと一緒に写る写真の相手はサンダー・リーという
インテリアデザイナーのもので、デザインセンターで店を出して
居る事が分かる。
そんな中ヘティが建物内に居ない事を知る。

ヘティはコールに逢うと、レンナーが殺害されたことを語る。
貴方が昔彼と取引したのでしょと告げるが覚えていないという
コール。彼は貴方をこの国に入国させる見返りに渡したのが
「秘密の本」だという。レンナーが誰に殺されたのか分かって
いるのではないかと問い、貴方がここに居る事がバレたら
貴方の命も危ないという。コールはヘティの事をシルヴィア
と呼ぶ中、ヘティはレンナーが誰に殺されたのかを聞かない
コールに不審さを覚える。もしかして犯人が誰なのかを知って
いるのではないかと問うと、もしかして記憶も戻っているので
はないのかと問う。しかしコールは突然ヘテイの囚人で居る
のは沢山だとして大声を出した為に施設の職員がなだめに来る。
コールはヘティの事を"ガーデンノームめ"と語る。

デザインセンターにいくと、リーが店頭にいないのを不審に感じる。
店の奥から人の声が来ていて、リーは合成麻薬を使って3人組の
犯人から自白を引き出そうとしていた。マティアスダーズ・
ダルバート、そしてフレデリック・ハービンだった。サムたち
はダースを殺害するとカレンは逃げる二人を追いかける。
カレンはハービンの事を発砲するが、マティアスの事は逃げられて
しまう。サムはその頃、なんとかリーの命を救うために心臓マッサ
ージをするのだった。
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レンナーというスイス人古美術商がハリウッドサインのある
高台で殺害される。彼は武器の仲介業もしていて、旧ソ連崩壊
時に盗品として流出した武器を扱っていたことが分かるが、
それ以外にもある物が彼の手に流れ渡っていることが分かる。
そこには諜報員の情報やアメリカ政府が対外工作をした記録
なども記されているもので、もしも公になれば各国との外交に
も壊滅的な状況に陥るという「秘密の本」だという事が分かる。
それを巡って世界中の諜報活動員たちがL.Aに集結することになる。

2話またぎのエピソードで、月曜日の10話にこの話の続きがある
様だ。
ヘティ自身のことにも触れているネタで、ヘティがロシアからの
亡命した諜報員・コールと婚姻関係に有り、それを隠れ蓑にして
施設で守っているという事実が明らかにされた。過去には色々と
因縁があったような感じで、コールのことを現在のように歩行
困難・視力が見えない状況にした人物もまたヘティであるという
事実と同時に、ヘティが彼のことを固執している原因の中に、彼へ
愛情が含まれているのどうかという感じのネタとして描かれた。

テレ東のラテ欄を見るとヘティは68歳とのことだけど、どう見ても
70歳代後半くらいの女性に見える。でも実際のヘティ演じている
リンダ・ハントさんは現在68歳のようで、驚くべき事に実生活では
同性愛者でもある。

ヘティいじりのネタなのでそれなりに興味深い流れが描かれている。
彼女の情報網や顔の広さを考えると恐れられているとする設定は
決して間違っていないのだろうけど(今回もエリックが外出する
ヘティに何処に行くのかと尋ねたら、マングースみたいな目で
にらまれたと語っていたのを見て笑えた)、敏腕な工作員だったとする
設定はやや違和感が有り、今回捜査するカレンらと思わず銃を
向けあうシーンになりかけたけど、ガンアクションはもとかく
彼女が走っている姿というのは、想像するのがかなり難しいもの
があるな。

ヘティとコール、そしてコールの命を狙うマティアスとは一体
どんな関係にあったのか。ヘティとマティアスはウィーンの
フォルクスオーパーで放浪者を見ていたというし、ヘティがコール
を銃弾を放ったのは1989年11月22日・雨の中のサンフランシスコ
だったとすること。そしてヘティとコールの間には色々と
貸し借りのある関係のようで、コールがヘティに対してやり
残した仕事を片付ける様要求していくところなど、やはりマティアス
射殺というのがコールの求める答えなのかなという感じで、
10話が楽しみな流れだった。

情報を求めて世界各国の諜報員がL.Aに集結していたというけど、
情報自体は相当古いものが有り、何処まで価値があるのかという
感じだけど、アメリカの工作員が対外的に行ったことが書かれて
いるとするならば確かにそれはそれで問題はある。ただまぁ
白を切られたらそれを証明するだけのものがあるのかは謎だけどね。

コンビ愛というのも相変わらず面白かった。
その中でも際立つのはディークスとケンジー。
冒頭のディークスとケンジーの夫婦役のやりとりは面白く出来て
いた。更にNSAの職員だとするものと鉢合わせした際には、
相手がNSAだと名乗りケンジーがNCISだと語り、ディークスが
どさくさ紛れにMOUSE!と語っていたところが笑えた。
ケンジーが股間を狙うという辺りのネタも前回の射撃訓練からの
流れとして見ると面白いものがあるしね。
サムがトレーニングした汗かきのカレンを自分の車の
シートに座らせるのを拒むという流れも面白かった。

ネルはどちらかというと知識の宝庫という感じで、
ヘティがコール関連の資料として保管していたファイル名と
パスワードはそれぞれ「ディナーパーティ76」「腸卜(ちょうぼく)
者77981」だとして際に、すぐにローマ時代にいけにえの獣の腸を
調べて未来を占った人だとすらすらと知識が出てくる辺りは
流石という感じだった。

決して癒えない傷もあるとするマティアスは果たして単なる
コールの亡命・裏切りだけが関係しているのか。

マイクロドットに隠されているとする秘密の本も果たして存在
しているのか。

G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任
ネイト・ゲッツ (Peter Cambor) OSPの心理学者
ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官
サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身
ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長
エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター

レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部
マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き
ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官

マティアス (Jurgen Prochnow) ドイツ・BNDの諜報員、ヘティと因縁
セバスチャン・レンナー (Mark Pinter) スイス人古美術商
ブランストン・コール (Raymond J. Barry) ヘティの夫、
シュタージの諜報員
--- (Jaimarie Bjorge) Yoga Bunny
ボイル (Theo Breaux) レンナーの運転手
ハイアムズ (Scott Connors) 捜査官
フレデリック・ハービン (Dario Deak) ドイツ・BNDの諜報員
ローズマリー (Candace Edwards) Nurse
ダース・タルバート () ドイツ・BNDの諜報員
レイ () 施設の受付
サンダー・リー ()

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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