NCIS:LA 極秘潜入捜査班 NCIS: Los Angeles シーズン2 http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis_la/

Jan. 11, 2011
第12話 証跡 Overwatch
絶体絶命！長身コンビ死者よみがえる秋

脚本／Lindsay Sturman 監督／Karen Gaviola
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検視局では運ばれてきた遺体を調べる。
検死官のローズ・カーライルとインターンをしているエドガー。
ローズは遺体・ユーセフ・アフザルの体内に、USNと書かれた
海軍のタグが含まれている事を知る。何で海軍の遺体がここに
有るのか。ローズは確認のためにインターンのエドガーに
遺体を見ているよう頼み、ローズは電話で確認を取ろうと
部屋から出て行く。すると遺体として運ばれていたものが
突然起き出して、エドガーを射殺。更に遺体を運んできた人物
はユーセフの遺体を運んで逃げる。ローズは遺体のベッドに
隠れてなんとかやり過ごす。

カレンはNCISのトレーニング施設に隠して有った特性シロップ
をコーヒーに入れて飲む。ヘティがやってくると、それは特別
なシロップでリュウゼツランの蜜だと語る。ヘティはカレン
が提出したメンバーに対して評価書類が全員・カテゴリーに満点
を付けていることに難色を示す。カレンは全員最高のメンバー
だからとするが、それでは評価にならないとして、再度提出
する事を求める。カレンは突然、それならばここに有るボルダ
リングの登頂で勝負しようという。私が勝ったら書き直すという
事ねと問うと、ヘティは私の登山歴を知っているのか?と問い、
先日シェルパを打ち負かしたばかりだとし、しかも骨折した
状態でだという。それを聞いたカレンは勝負する前にカレンに
心理的駆け引きで負けてしまう。

サムやケンジー、ディークスもまたトレーニング施設にやって
くると、カレンが突然意味不明なことを口走るのを見て哲学的な
事を言っているのか?と問う。カレンはオレが疑っていることを
知ってヘティはマインドコントロールをしているのだという。
ディークスはデカイカップを持ってきて2リットルのコーヒーを
飲んでいた。カフェインを飲むならばこれしかないとすると、
ケンジーはあんたが20分置きにトイレに行くのも納得だと語る。

そんな中カレンの元にローズから電話が鳴り、検視局が襲われた
事を知る。実際にローズに遭って話を聞くと、彼女は今でも
興奮していた。インターンで殆ど名前しか知らないエドガー
が皮肉にも検死官質で殺されたこと。ローズはネイトと仲良く
していた為にこんな時に彼が居たら慰めてくれたとしてネイト
の写真を見せる。
カレンに対して検視中に遺体から残留物を見つけたことを
つげ、盗まれた遺体にはUSNというタグプレートのようなもの
が埋め込まれていた事を告げる。USNとは海軍の略称だと聞いて
いたこと。また検視局の車が盗まれている事を知る。
サムとカレンは恐らく機密絡みの事をしていたのではないか
という。

犯人のことを検視局内で撮影している防犯カメラの映像で
確認するディークスとケンジー。しかし解像度が低くて
犯人もカメラを意識して顔が写らないようにしていることが
分かる。ケンジーはディークスに対して死に方はいろいろだが
結局最後は火葬か土葬でしょと告げ、骨壺か棺に入るのだ
という。、ディークスは自分はどちらも嫌だとして、冷凍
カプセルに入って医療技術の進歩を待ち20年後に生き返らせて
もらうのだという。よみがえったらケンジーの娘と結婚する
というディークスに嫌な顔をする。

遺体が盗まれたユーセフは押し込み強盗に遭い、鈍器で頭を
殴られ死亡していた。
そんな中、犯人が逃走に使った検視局の車が近くで発見された
との連絡を受ける。

カレンとサムはケンジーとディークス(お調子者)で車を
調べてきて欲しいと告げる。ディークスはあだ名で呼ぶ
ならばもっと良い名前にして欲しいとつげ、ディーロック
とかディーユニットが良いとすると、サムはディークズだろう
と告げる。

ディークスは逃走した犯人が近くに車を乗り捨てたことに
違和感を唱えつつも計画性のない犯行だという。
ケンジーは車を調べようとする中、ディークスに対して何故
警察官になろうとしたのかを尋ねる。すると市民を守り人に
影響を与える仕事がしたかったのだと語る。そして女性は
制服に弱いのだろうと告げる。ディークスたちは盗まれた
車のドアを開けるとケンジーは爆弾のトラップが仕掛けられ
ている事を告げ、急いで退避すると車が爆発するのだった。
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検視局から遺体が盗まれる。
遺体はCALWEST病院のコンピュータ技術者で、前歴もなければ
監視対象にもなっていない人物だった。遺体を持ち去るのに
は理由が有る筈だとしていて、海軍の技術部に問い合わせると
タグは現在開発中のオーバーウォッチというもので、特殊部隊
の追跡システムであり、アフガンのクンドゥズでテストを
していた事を知る。しかしロサンゼルスには持ち込まれて
いないとされる中で、ロサンゼルスにそのタグのついた
人物が居るのではないかとして、監視ソフトを調べると
なんとロサンゼルスには100人以上のタグがついた人間が
存在することが分かる。

検視局から盗まれた遺体を捜索しているウチに、容疑者やテロ
リストなど、要警戒者をいつでも衛星で行動を監視できるという
画期的システム"オーバーウォッチ"が体内に埋め込まれている
人物だと知る。しかしそのシステムがテスト稼働していたのは
アフガニスタンだけであり、ロサンゼルスに有るはずはないという
もの。果たして何故ロサンゼルスにその人物が存在しているのか。

流れとしては二つのものが有った。
一つはアメリカのセキュリティレベルが緩くて危険だと継承を
唱えるもの。もう一つは放射性医薬品を盗み出す強盗の流れ。

元々NCIS:LAを見ているものたちにとっては、町中に防犯カメラ
が設置してあり、セキュリティも万全なのではないかと思うところ
も有るのだけど、最近はカメラも操作するものが居たり、セキュリティ
の盲点を突く人物がいるので、ハッカーとセキュリティに対する
研究・追求は果てしない追跡ごっこのような一面があるのだろう。
究極のセキュリティは人の行動のすべてを監視するということで、
政府がテロリストを追跡するという名目の下で、その為の実験を
行っているものが有る。

ただ今回のドラマとしては皮肉として、セキュリティも厳しすぎる
と人の命が狙われるということが描かれたもの。
昔指紋認証システムが世に出始めた頃、そのシステムを破る為に
人の指を切っていく強盗犯が出てきてしまうので、別のリスクが
出てきてしまうことへのジレンマとして唱えられたことが有った
けど、今回はまさのそのパターンだった。瞳の虹彩認証が必要な
放射性の医薬品の部屋から薬物を盗むために人を殺して、その
遺体を奪っていくという流れが有った。

一方で、"オーバーウォッチ"の件はまたミスリードの流れとして
利用された格好だった。アメリカでは国民をIDで管理しているし、
クレジットカード利用なども日本以上に進んでいる国だけど、
それでもセキュリティとしては足りないというところが、皮肉な
もの。そんなセキュリティの盲点を示したもので、悪用されると
また大変な物があるし、情報も収集が過ぎると扱いが難しくなる
ということが描かれた。同じ日に放送した「相棒12」の2話の
ネタじゃないけど、リーマン予想を解読しようとしたものたちは
大抵燃焼し尽くしてしまうところが有るみたいだけど、何事にも
オーバーロードはよくないって感じだね。

個人ネタとしては、またしてもケンジーとディークスが一緒に
いるところで爆弾が爆発。ドラマとしては都合良く、扉を開いて
から爆発するまでの時間が相当ラグが有った。
ケンジーが車に轢かれるという衝撃的シーンも有ったけど、
最近のケンジーは体を張る役目だね。
そしてディークスもまたベニスで格闘シーンを演じたのに肝心
のシーンが防犯カメラに写っていなかった。カメラの盲点・死角
という意味で最後にセキュリティの皮肉さ加減をおしゃれに描いた
ものだった。

サムとカレンは、光彩認証の際の顔をカレンが利用しようとして
ゴミ箱に手を突っ込もうとしたり、ガイガーカウンターを使って
ベニスの町で放射性医療品を見つける際に、既に爆弾として
転用されているのではないかと考えたサムが確認する為に開ける
シーンが印象的だったかな。

"オーバーウォッチ"が流出したという時点ですぐに開発メンバー
の所在を調べるのが先決だよなぁと誰もが思ったことだろう
エピソードだったけどね。


・Perfect Dime