NCIS:LA 極秘潜入捜査班
NCIS: Los Angeles シーズン2

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Jan. 18, 2011
第13話 機密 Archangel
怒りのエルボーチョップヤシの木似合うLA

脚本/Shane Brennan、R. Scott Gemmill 監督/Tony Wharmby
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二人の銃を持った男性がハリウッドサファリツアーのバスに乗
り込んで来ると、乗客の中にマット・ドリスコルは居るかと
探して回る。名乗りでないのであれば全員を殺害するといわれ
ると乗客だったサムは突然俺がマットだとして名乗り出る。
サムは銃口を向けられるが・・・

6時間前
カレンとヘティはロッククライミングで対戦していた。
ヘティが話していた登山歴はウソではなかったことが判明。
ヘティはカレンに対して、落ちたら頭が割れるだのとして、
心理的攻撃を仕掛けてくる。サムはそんな心理戦に負けるな
と声を掛ける中、ヘティの元にバンス局長から電話がなって
いるとエリックが呼びに来る。先に下りた方が負けだとして
いたことで、ヘティも容易は下りることは出来なかったが、
しかしエリックからは"大天使"と言えば分かると言っている
事を引き合いに出すと、ヘティも緊急だとわかり仕方なく
自分から下りていく。
カレンは登っていた壁から下りることが出来ずマットの上に
飛び降りようとするが、足をくじいてねんざしてしまうのだ
った。

ネルに対して大天使とは一体何なのかを尋ねると、国防総省
の機密漏洩コードのことだという。海軍情報局が何者かによる
ファイルの転送を発見したのだろうとのこと。ファイルには
アフガニスタンでの任務に関する極秘の情報が大量に入って
いたのだという。転送先はまだ分かっていない事を告げ、公開
されたら大問題だという。

エリックはIPアドレスからファイルの転送先はレイ・クロッセン
である事を告げる。サンタモニカに在住しているが、政府の
スキャンダルを暴露を専門とする人気ブロガーであり、世捨て
人のようで詳細はなかなかつかめない人物だという。エリック
に対して彼のブログのサーバーは止められるかと問うと簡単な
事だという。ディークスはもしかしてケーブルも無料化出来るか?
と問うが、失言だと思いすぐに訂正する。
ヘティはサムに対して重力に弱いパートナー"カレン"と一緒に
レイの家を捜索してくれと語る。

サムはサンタモニカに到着すると潮の香りを快く感じる。
自然界にとっての母なる海だというがカレンは魚臭いだけだと
いう。生物はみんな海から生まれてきたのだと告げると
カレンはニューエイジ思想かと問い、そのウチ水晶玉でも出す
気だろうと問う。サムはカレンは地球のサイクルを無視しすぎ
ており、体内リズムが乱れているから不眠になるのだという。
カレンは俺にリズム感が無いというのか?と問う。

レイの家に到着すると鍵は開いていて、浴槽の中で死亡して
いるのを発見する。水責めに有って殺害されたのだろうとの事。
カレンは被害者の写真を撮影すると、レイのパソコンを調べる。
エリックに対して、復号キーが無いと開けないファイルがある
事を告げ、エリックの方で暗号が解けないかと告げる。
サムは何故彼らが自分の国を裏切るのかまるで理解が出来なかった。

エリックによるとデータは解析した跡があるがまだファイル
は開かれていないこと。そしてデータ自体はコピーされている
という。レイ自身が復号キーを知らず開けようとしていた
のであろう事を告げるが、彼ら転送してきた人物は誰なのか。

局に戻るカレン。ヘティはこれからバンス局長が海軍長官に
報告に行き、長官は大統領に報告する筈だという。誰かの人事
が飛ぶことを告げ、ヘティは現場の人間に起こる影響を懸念
する。下の職員ほど尻を叩かれるものだという。

エリックはクロッセンのサーバーとパソコンからは特に痕跡が
見つからなかったが、彼のブログを調べる熱心に見ている
読者が700名居るという。ネルが条件に合う人物をフィルタ
にかけて精査した事を告げ、海軍のデータ管理はシャフトーン
防衛システムが管理している事を告げ、そこの会社の何者かが
転送しているのだという。しかし個人を特定するのは難しい事
を告げると、サムはレイからその会社の全端末に向けて
「直接会って話しがしたい」とメールしておびき出さそうと
告げる。相手は必ず秘密文章を公開したがっている筈だと語る。
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海軍の情報局が何者かによるファイルの不正の送信を発見。
防衛総省の機密情報が含まれており、アフガニスタンやイラク
での秘密作戦やそれに関わった諜報員たちの情報などが
含まれているということを知り、それらが流出すれば大変な
ことになるとして、送信先を特定し、そこから送信元を見つけ
だそうとする。送信先はサンタモニカに住む政府のスキャンダル
の暴露を専門とする人気ブロガーだと判明し、彼のパソコンの
中からそのファイルを発見するが、送信元は特定できず、そして
ファイルも複雑な復号キーが設定してあるので中身が何かが
分からなかった。ブロガーのレイ・クロッセンが殺害されていた
事を受けて、送信主の命も危ないのではないかとして、一刻も
早く特定しようとする。

今回はサムがメインのエピソード。
サムは今回の任務の冒頭で、情報を漏洩しているものに対して
自分の国なのに何故裏切るんだとしていたけど、徐々に単なる
裏切りではなく実際には熱い男である事が判明する。

一番のサプライズは前回のラストから話の流れが続いていて、
ヘティの登山スキルがあるということを実際に提示して
カレンと競争するシーンから始まったことかも。
もちろん本人が登っている訳ではないのだろうけど、上手いこと
似たような体格の人を使ってそれらしく見せていたなという
感じ。

ドラマとしては、FBI vs NCISみたいな感じにも思えるし、
実際には存在していないファイルに踊らされる辺り、どこかの
映画で見たような気もするし、そのネタはヘティの冷戦時代の
エピソードと対象的で、ここでも情報というものに踊らされて
いる人たちの流れが描かれた。

ヘティは当たり前のように存在している訳だけど、FBIの一職員
にしてみれば都市伝説に近い人なんだなと思うと笑える者がある。
今回はヘティの顔の広さというものと、今回捜索するファイル
に踊らされている職員たちと同様に噂が一人歩きしていて、
ヘティという人物の存在自体が今回のファイルと同様のものが
有って面白い作りだ。
ディークスは、ヘティは怪物チュパカブラのようで相当手強い
人だとするけど、ロッククライムする彼女の後ろ姿を見ると
ホント、チュパカブラみたいな感じで笑えるところが有った。

戦士・兵士がイラクやアフガンでの悲惨の状況を体験して、
実際にアメリカ政府のしている事への不信感を募らせていくという
展開は多いけど、今回の男性がしていることは、反逆ではなく
寧ろ戦死者へのトリビュートとして、戦死者の名前を公表しよう
としていたこと。
そんなファイルと知らずに世界中の傭兵たちが裏情報として
価値があるとばかりにL.Aに集結してしまうのだから、恐いこと
だね。

今回出てきたFBI捜査官は三人。
その中に一人、ケンジーと同様の美人捜査官・カーラの姿が有った。
彼女の主張をケンジーが潰す姿。
ディークスがその件を指摘した際に、ケンジーが女同士の喧嘩を
みたいのか?とした際のディークスのリアクションが笑える。
女性同士の絡みで喜ぶマヌケな男役というと、どうしてもフレンズ
のジョーイを思い出してしまうのだけどね。

ラテ欄に書かれているように、傭兵に囲まれた際にサムが二人の
傭兵をエルボーだけで片付けたのが凄かった。
タクシーで逃げるのではないか?とするマットに対して、サムが
"L.Aでタクシー?冗談だろう?"みたいに話していたけど、そんな
ものなのかな。

FBI捜査官が傭兵たちと内通しているという辺りがかなりアホアホ
な展開だったけど、それで一人の人間が亡くなってしまうという
のが切ない。

"人は名前であって数字ではない。"
"行きすぎた危機感"

が今回のマットを突き動かしていたようで、前回のエピソードと
精通しているところが有るな。

G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任
ネイト・ゲッツ (Peter Cambor) OSPの心理学者
ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官
サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身
ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長
エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター

レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部
マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き
ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官

ランドン・フリスビー (Erik Jensen) FBI捜査官、妻・ダーリーン
ジェニファー・ウェインクロフト (Anna Campbell) 防衛システム会社管理
部長、マットの彼女
ジャンズ・クリスチャン・ケンプ (Cliff Simon) 旧南アフリカ防衛軍士官
カーラ・ミッツァー (Bre Blair) FBI捜査官・金髪女性
デュアン・ローステイン (Leslie Odom Jr.) FBI捜査官
ブラッドフォード・ハリス・エリギン (Falk Hentschel) オハイオ出身、
元レンジャー部隊
マット・ドリスコル (Drew Rausch) 海軍下士官
トラヴィス・ドノヴァン ()
ピーター・ヴァンフースト ()
レイ・クロッセン () アメリカ政府・暴露ブロガー

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