NCIS:LA 極秘潜入捜査班 NCIS: Los Angeles シーズン2 http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis_la/

Apr. 12, 2011
第21話 発射 Rocket Man
ＰＣお兄さん潜入死？

脚本／Roger Director 監督／Dennis Smith
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"最終シェイク&ベイクを行う"とメールした後、DST(ドリュー
ミット・スペーステクノロジー社)設立のオーリー・ドリュー
エットは衛星システムのテストの為に装置の中に入るが、
突然室内は密封され、人間が中に居るにもかかわらず耐久テスト
が始まってしまい、オーリーは冷凍され、そして大気圏に投入
されるかのようにして灼熱によって焼かれて死亡する。

クロスワードパズルで脳を鍛えるディークス。
サムとケンジーはそんなディークスと会話する中で、サムが
宅配業者の制服を着て現れる。サムが行っている潜入捜査の
為だったが、サムは最悪だと呟く。しかしカレンはわんわん
パークでの潜入捜査よりはマシだっただろうとし、カレンは犬
の散歩役をしたのに犬の糞の処理するビニールを忘れて手で
処理したことを語る。しかしディークスは潜入捜査は別人に
なれるので好きだと語ると、サムは現実逃避の為にそう感じる
のではないかと問い、ケンジーはウソをつけるからでしょと
揶揄する。しかしディークスはウソではなくよりよい状況を構築
する為に脚色するのが潜入だと語る。

そんな中エリックからの口笛が鳴り響く。
今回の事件はヒューストンで起きたものだという。
オーリーというロケットエンジンの専門家が衛星のテストルーム
で亡くなったというもの。彼は衛星の関連会社のDSTの社長で
有り、パートナーのハーレン・ホルトとオーリーの娘のエリエル
が一緒に写っている写真をモニタに出す。顧客の要望で色んな
積み荷を積んで打ち上げるまたせという。
死亡した現場・テストルームの中心に置かれていた立方体の
物質は何なのかと問うと、エリックはマイクロサテライトと
呼ばれる衛星だと告げる。80年代に民間も宇宙開発の参入が自由
化して以降、技術の発展によって衛星も小型化している事を語る。
今回DSTが打ち上げようとしていた衛星はトルコの通信会社の
もので、アメリカ企業が開発したものをNATO同盟国という枠組み
で政府が極秘の最新技術を提供することになっていたのだという。
しかし打ち上げ前のテストでアイスメルト状態になったとディークス
は語る。

テスト前にオーリーは娘のエリエルとchatでメールしている事が
判明し、このテストは予定外のものである事を知る。
衛星のある部屋は、発射に耐えられるかどうかをテストする為に
マイナス18度から230度の高温になり、そして振動などに耐えられ
るかどうかのテストが行われるところだったという。この衛星の
打ち上げは5時間22分後であり、国防総省はこの死が事件性が
有るのであれば、情報が漏洩する可能性が有る事を告げる。
もしもその場合、打ち上げの中止も示唆する為に、宇宙工学に
詳しい人が必要で有り、連邦航空局(FAA)の検査官として現場で
検査する人が必要だという。ヘティはいよいよエリックも現場で
働く事が来た事を語る。

ランカスター航空宇宙基地へ。
そこにはロビーという男がいて、自分はオーリーとは昔の知り合い
だという。

カレンとサムはホルトから話を聞く事にし、ケンジーには女性同士
という事で亡くなったオーリーの娘・エリエルから話を聞いて
くれと語るカレン。

カレンはホルトに話しかけると、現在遠方から来た客と話し合いを
しているのでそちらを優先したい事を語る。その間に施設内を
何処を見てもかまわないと語るホルト。
ケンジーとディークスはエリエルに話しかける。
エリエルは既に警察には話をした事を告げるが、自分たちはNCIS
だと語り、機密情報が漏れていないかどうかを調査にきた事を
語る。
衛星は既にロケットに搭載(メルト)し発射台に有ると告げる。
搭載するのは父の予定だったが、ホルトが搭載したとのこと。
共同経営しているホルトについて尋ねると、父とは常に揉めていた
事を告げ、父は研究者としてみんなに尊敬を受けていたが、
ホルトは利益ばかりを追求していた為に違うという。テストルーム
の制御システムについて尋ねると、完全にコンピュータは正常に
作動していたことを告げ、誰かがドアを締めてテストを手動で
開始させたのだという。エリエルはホルトが行ったに違いないと
断言する。

一方ホルトが商談していたのはトルコの通信会社のメーメット・
オシップとアリ・イルマズだと分かる。
ホルトについて調べていたネルは、彼には良くない過去が有る事
を知る。90年代にカーティス・ロビーと組んで輸出会社を興して
いたが、設立後に軍事重要技術リストの品目で輸出は禁止され
ていた部品やソフトを脅威国のリビア、シリア、北朝鮮などに
輸出して免許を剥奪されていた事を知る。ロビーは会社を辞めた
後に宇宙技術サービス会社を経営してホルトとはライバル会社の
関係に当たるというが・・・
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宇宙開発社のテストルームで起きた殺人事件。
テストシステムは正常に作動しており、コンピュータによる
暴走ではなく人為的に殺人を起こした物だと疑いの目を向ける
中、話を聞いていくと、殺されたオーリーは夢などを追う研究
肌の人物であり、共同経営者のホルトは会社を運営行くしていく
上で利潤ばかりを気にしていた事を知る。そして既に経営が
火の車になっていたことを受けてホルトは会社を売ろうとして
いた為に、オーリーとの間で意見の食い違いによる殺人事件に
発展したのではないかとして捜査を開始する。

s2の17話の中でサムがジェームズ・ボンドのネタを雑談の中で
話題にした際に、サムはボンドのロケ地巡りが趣味であり、
全ての地に行ったことを告げる中、カレンから宇宙に行ったこと
は有るのか?と突っ込まれていたので、サムが宇宙にいくエピソ
ードかと思った。流石に宇宙にまで行ったらギャグになるだろう
とか思っていたけど、それは無くて良かった。

今回は宇宙工学に対する専門的知識がいる為に、捜査官として
情報分析官のエリックが初めて現場での捜査に加わるという
エピソードだった。
エリックが捜査官の格好をしていると、「ザ・ファインダー
千里眼を持つ男」の主人公・ウォルターの造形とそっくりであり
キャラクターの容姿も似ているのだけど、変なロボットを使った
り、工学オタクっぽさというのは、殆ど二つのキャラクターは
うり二つのものが有ったようにも感じる。
エリックはヘティに対して、僕は銃を使って人は殺せないと
していたけど、そういう展開にはならなかったところは良かった。

夢と現実というネタはありがちだしそれを引き金として殺人が
起きてしまうというのも殺人事件の題材としてはありがち。
そのドラマの中に解雇された男性が居たり、かつて輸出禁止品目
を輸出しようとしていた人物・過去がいたりとそれなりに物語
を広げようとしていたけど、容疑者としてはかなり初期の段階から
絞られているもので、問題はどのように殺害したのかという所
だったように思える。

ネタ的には、潜入捜査に於ける偽装工作がウソなのか演出なのか
でやりとりが有ったり、エリックと技術者・ベンソンの間で
ちょっぴりオタクっぽい言い争い・虚栄心やプライドの張り合いが
有ったりして面白かったのかなと思うところ。
初捜査で怯えているエリックに対して、元気づける為のウソを
カレンがついているところもウソなのか演出なのかという感じ
だけど、サムが初任務の時に緊張してトイレでゲーゲーしていた
というのは、ちょっとウソとしては無理があるような感じにも
思えた。

「アイスメルト」という言葉がはやりだしたとして造語を作った
ディークスが浮かれている姿が有ったり、彼の部屋にある
「ポーカーする犬」の絵画が、フリーマーケットで売られていたり
と笑えたけど、クーリッジが描いたこの「ポーカーする犬」に
関しては元々はタバコ会社の広告用に作られたものだということだ。

ケンジーはホルトを見て「また電話するとウソを付くタイプ」だ
としたことで、ディークスとのやりとりが有ったり、フォーチュン
クッキーを食べるディークスのクッキーの中におみくじが入って
おらず、貴方には未来が無いのよと言われるディークスが
ちょっとかわいそうだったけど笑えるところだったかな。