NCIS:LA 極秘潜入捜査班
NCIS: Los Angeles シーズン3

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23 Aug. 2012
第9話 裏切 Betrayal
肉弾捜査官サムの歌声

脚本/Frank Military 監督/Karen Gaviola
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「お前がアメリカのスパイだった事を分かっている。他にも
スパイが潜り込んでいるんだろう?」と尋問され、話せば苦し
まずに死ぬ事が出来ると拉致・監禁した男に突きつける。
タランティーノ映画の様に殺害する様子を撮影しようとして、
それを見せればタヒア・カレド司令官は喜ぶはずだという。

6日前から、サムはスーダンに戻りCIA職員の潜入捜査官と協力して
アルカイダの消息を追っていた。マイケル・サラーはCIAには
内通者がいることを訴えていたが、放射能を浴びて被爆した事
を受けて最後まで祖国のために尽力しようとしてまたスーダン
に帰国していたのである。
カレドはアルカイダを匿っているとされている人物で、2日前から
サムからの連絡が途絶えている事を告げる。他にも潜入してい
るCIA諜報員の2人、ルーカス・ロングノーマン・バーンズ
遺体として発見されたとの報告を受ける。
更にCIAからの報告書によると17時30分に首都ハルツームから
20km離れた野原で拷問され殺害された40歳前後の黒人の遺体が
発見されたという。焼死体であり遺体の損傷が激しいことから
確認の必要があるという。サムは元司令官の民間警備員として
警備の確認と身元調査の仕事を担当していたのだという。

エリックからスーダン行きの手配が整った事を告げると、
ヘティはサラーが言っていたことは正しい事を告げCIAは確かに
内通者がいる事を語る。裏切りものを探して欲しいとヘティ
は語る。

スーダン・ハルツーム
カレンは遺体安置所に直行すると、黒人の焼死体を確認する。
ヘティに写真を送るとサムの銃創は膝の下に有るハズだよなと
確認。遺体にはその傷がないことからサムではないが、
サラーのものだろうと語る。サラーがばれているのであれば
サムの正体もばれている可能性が高いという。

カレンはビルの屋上からカレドの動きを監視していた。
カレドの隣に居る人物の写真を撮影しエリックに調べさせると
カディーンと呼ばれる用心棒だと判明する。また車からは女性が
出てきたのでカレドの妻なのかと問うが、妹のジェイダだと
語る。サムはジェイダと精通して情報を得ていたのだという。
カレンは彼女をマークしてサムの居場所を調べるという。
そんな中カレンはスカーフを巻いた怪しい男性がカレドたちの
事を監視している事を知る。捕まえて観ると、自分はアレックス・
エルムスリー
という世界刑事裁判所の調査員である事を語る。
人道的な罪の訴追を行うため調査している事を告げ、カレンから
逃げたのは君がカレドの用心棒だと思ったからだと語る。
本部のネルたちにアレックスの事を調べてもらう。
アレックスによるとカレドの訴追のために監視して虐待行為
の証人を探している事を語る。彼は南部の3つの村(ガファ、
シャファス、カルケデ)で虐殺して何千もの人間を殺害した事を
語る。潜入捜査員は全員殺害されていることを語るカレンは
一刻も早く撤退すべき事を告げるが、アレックスは自分たちが
捜査しているのは3人ではなく何千人もの人間の死だと語る。
何故カレドの妹を監視しているのかと問う。アレックスは
カレドに関しては詳しい事を告げ情報を共有しないかと誘って
くる。
そんな中監視していたカレンはようやくサムの姿を見てホッと
した姿を見せ本部に報告する。
カレドにとっては妹は所有物に過ぎない事を告げ、もしも捜査官
が接触している事が分かれば、焼かれて殺害されると語る。

サムとジェイダはホテルの一室で有っていた。
サムの情報源だったである。話をしようというサムに対して、話す為
だけに私をホテルに呼んだのかと問う。君の兄と話して、君との
関係に許可をもらいたいと語るが、西洋人のキリスト教徒を
紹介したらすぐに殺害される事を語る。自分には兄が決めた婚約者
サミールが居る事を告げ、両親が死んでからは兄の言いなりに
なるしかないのだと語る。アナタと結ばれる機会は今回一度きり
しかないのだと語る。

そんな中、CIAは情報を遮断している中、ケンジーはツテを辿って
一連の捜査の責任者がコリン・ランドというL.Aでアフリカ系
の輸入会社を経営している男性だと分かる。個人的に多額の借金
が有り、麻薬の所持容疑で捕まっていることも有るという。
しかし潜入捜査のために麻薬所持をデッチあげているのか、
CIAが任務のため告訴を取り下げたのは分からないとのことだった。
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サムは捜査の過程でスーダンで一緒に潜入捜査をしたマイケル・
サラーと再開するが、サラーはテロリストからウランの粉末を
取り戻す際に、その粉末を浴びて被爆してしまう。最後の時まで
スーダンでの捜査に命を捧げるとしたことで、CIAの関係者の
中に情報をもらす内通者がいるという事が判明している状況にも
関わらずスーダンへと再び戻る。それを知ってサムもスーダンに
いく事を告げる。

サムが亡くなってしまったのではないかとするちょっぴり
スリル感の溢れる冒頭からの流れ。

流れとしてよく分からないのは、スーダンとCIAを仲介している
男性の存在。なんでこんな怪しい人物に協力を求めているのか
まるで分からず、情報通というだけでこれだけの重要なポストに
つけているのか実に謎だった。当然のようにそのポストには
CIAの職員なり、アメリカ政府傘下の企業が就いているのかと
思ったけど、個人の輸入業者みたいな従業員が女性秘書一人
みたいな感じだし、その秘書も「24」のクロエみたいで、
如何にもな感じだった。

スーダンへの潜入ということで、過去にもイラクだかアフガニスタン
辺りに潜入したことが有ったけど、通信技術の発達によって、
何処に潜入しても、本部にいるエリックやネルとの連携は完璧
だし、ロケーション自体はあんまり関係ないのねという感じ。
アフリカ圏ならば英語も通じるしね。

如何にも怪しいのが世界刑事裁判所のアレックスだった。
一体何処で裏切るんだという視線で見ていたので、最後まで
裏切らずに同行していたところが逆に斬新だったかも。

サムはジェイダとの間に何らかの情があると感じるものが有った
けど、実際には利用していただけだったという辺りの潜入捜査官
としての一番の切ない部分が上手く描かれた。一生一緒に居られる
と思って兄弟・家族の元から離れてきたというのに、それが
全て裏切られたものだとした場合、選択肢の少ないジェイダはどんな
行動に出るのか。ジェイダは13話にも登場するので、その際に
どういう絡み方をするのか楽しみだね。

カディーン殺害を目撃した少年が最後の段階になって現れる
というのがまた皮肉な感じだった。現状何が起きているのか
子供にとっては知るよしもないのだろうけど、わざわざタヒア
に報告して何の得が有るのかって感じもする。


G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任
ネイト・ゲッツ (Peter Cambor) OSPの心理学者
ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官
サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身
ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長
エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター

レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部
マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き
ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官
ローレン・ハンター (Claire Forlani) 謎の諜報員、ヘティ後任

--- (Kelly Smith) Colin's Assistant
--- (Emeka Amene) Bodyguard
--- (Tongayi Chirisa) Interrogator
--- (LaMont Hendrix) Bodyguard
--- (Herbie Jackson) Boy
--- (Abdul-Khaliq Murtadha) Militia
--- (Sexton Newby) Sudan Police Officer
カディーン (Wiley B. Oscar) カレドの部下
--- (Robert Powell) Bodyguard
タヒア・カレド (Anslem Richardson) 司令官、アルカイダとの繋がり
コリン・ランド (Jack Stehlin) 捜査責任者
ジェイダ・カレド (Ella Thomas) タヒアの妹
アレックス・エルムスリー (Douglas Weston) 世界刑事裁判所
--- (Garland Whitt) Sudanese Soldier
--- (Indira G. Wilson) Sam's Wife
--- (Layla Crawford) Sam's Daughter


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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