NCIS:LA 極秘潜入捜査班
NCIS: Los Angeles シーズン3

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30 Aug. 2012
第10話 駆引 The Debt

脚本/Dave Kalstein 監督/Steven DePaul
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ギャングの一人・クラレンス・フィスクは公園で首にタトゥー
をしたネオナチの男と会う。男は銃を持っていた為に、フィスク
は俺の取引にはルールが有るとして、銃を持ってきたら取引は
しないと語る。NCISとLAPDは合同でフィスクの動きを監視して
いた
フィスクの服装を見たサムは粋なヤツだと語る。
気取った大胆なファッションでセンスがあるという。
一方ディークスとケンジーは現場からは少し離れた場所で
監視していた。
ディークスは双眼鏡でランニングしている女性の姿を見ている
中、ケンジーは現場捜査にしては場違いなところに配置され
ている事に不満を告げる。ディークスは双眼鏡で追っていた
女性に恋に落ちた事を告げると、ケンジーは相棒は負け犬だ
と呟く。

フィスクとネオナチ男はRXD爆薬の取引を行おうとしていた。
まずは金を振り込みするのが先だとして、取引が行われている
中、ランニングしている女性が現場を見張りしていたネオナチ
の男性の用心棒の男から静止されて、ケンカしている姿を
目撃する。女性は警察に電話するというと用心棒の男が手を
出そうとしたので、それを目にしたディークスは我慢出来ない
と告げ車から出て行く。相手が銃を取り出したかと思い
ディークスは発砲するが、相手が懐に手をいれたのは携帯電話
を取り出す為で、武器は何一つ所持していなかった事を知る。
ディークスは武装していない相手を射殺してしまったとして
相応の処分を受けることになる。

ショックを受けトレーニングに精を出すディークスの元に
ケンジーはやってくる。ディークスは彼女に俺が父を撃った
のは11才の時であり、その後警察に入っても何人もの相手を
撃った事を告げる。しかしその全てに理由は有ったとして、
自分が捜査官で居られたのは、撃ってはいけない時を知って
いたからであり、判断が出来ないのであれば、ただの悪党と
同じである事を語る。フィスクの件は2004年から追跡していた案件だった
ことを告げ、それを不意にした可能性も有った。ケンジーは
何が有ってもディークスの味方である事を語る。

LAPDは全ての責任をNCISにしてきた事で、合同捜査は中止する
と言い渡してきたという。しかしフィスクは20以上の爆弾を
隠し持っているのでNCISとしては単独でも捜査することになる。
ディークスはロス市警によって処分されるであろう事を告げ、
サムは停職処分程度でないかと告げる。寧ろ警察と距離を
置けるので俺たちだけで捜査をしようと語る。LAPDの内部に
フィスクと内部協力者がいることを考えれば、距離を取っての
捜査が大事だと語る。ディークスに関して、自分たちには何も
出来ないというカレンは精神的に支えることきらいだと語る。

ベイツ警部補とヘティは面会する。
15年前のフィスクはまだ組織としては下っ端だった事を告げる。
15年前は複数の殺人容疑が掛けられており、しかし直接犯行を
結びつける証拠が無かったのだという。フィスクは常に一歩
我々の先を行っている事を告げ、LAPDでの内部協力者の存在
を否定出来なかった。ディークスは実力は有るが仲間に馴染まない
ところが有った事を告げ、確認する前に射殺したのは失敗だと
語る。しかしヘティは危険だと判断して撃ったのだと語る。

爆弾は軍から盗まれたものだった。
ベイツは長い間フィスクのことを追っていること。フィスクは
モニカ・リーという弁護士に電話している事が分かる。
モニカについて調べると、過去14件でフィスクの弁護をしていて
無罪を勝ち取っているという。一体スパイは誰なのか。
14件の事件で関係しているのはアンジェラ・タリー検察官であり
彼女が内通者であることも予想できた。

そんな中、NCISではロス市警とNCISの連携が解除され、ディークス
は連絡係から外された事を知る。いわゆる首というヤツだという
ディークス。ケンジーはLAPDを辞めてNCISに志願すれば良いとするが
これから内務監査と審問会があると告げ、落ち度が発覚すれば
キャリアは終わるのだと語る。
NCISのメンバーはディークスにハグしたり、サムに至っては
ディークスとは対立していたが良い仲間だと語る。ケンジーは
個人的に言いたいことが有るとして、勇気を出して話すことが
有るという。しかしディークスは今はその話をする事は辞める
べきだと告げ、少し時間が欲しいと語る。必ず自分から電話
すると語る。
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軍基地から爆弾が盗まれ、犯罪者・フィスクがネオナチのグル
ープに売買しようとしている事を知って、ロス市警と連携して
NCISは検挙しようと考える。ハリコミしている中、取引現場に
近づく女性ランナーが見張りの男によって暴行を受け危険な
状況にある事を知ってディークスは持ち場から離れて飛び出し、
そして相手に向けて発砲・射殺する。相手は銃を持っている
かに思われたが、実際には武器を持っていなかったことから、
ディークスの立場は悪くなり、ロス市警からも内務調査が入る
ことになり、NCISとの連絡員としての職も辞することになる。
ケンジーはディークスに対して恋心があることを告げようと
するが、ディークスはその言葉を言うことを止めようとする。

ケンジーだけが知らなかったディークスの囮、内定捜査。
犯罪者フィスクが何度も起訴を免れている背景には、必ずLAPD
内部に内通者がいると考えてのディークスによる芝居だった。

ケンジーとディークスの気持ちを確かめる為には視聴者的には
相当興味深いものが有ったけど、ある意味では本当に相棒と
してのコンビが解消されてしまっていたかもしれないリスク性
の高い内容だった。

ヘティが語っていたようにコンビ愛以上に感情を持っている
のではあれば、立ち去るべき事を語っていたけど、口に出す
出さないというだけで、結局二人は愛していることには違い無い。
その一線に関してはなかなか複雑なものが有るけど、「BONES」
ブース&ブレナンの関係と同様に一度口にしてしまったら、相棒としての
役割りは終わりになってしまうんだよね。

LAPDなんて辞めてNCISになれば良いとは誰もが思うところ。
殆どディークスがLAPDとしての役割をこなすことなく、NCISに
馴染んでしまっているので、余計にそう感じるんだよね。

今回の件なんて正直LAPDの枠を超えた犯罪性が有った。
海軍の武器庫から武器が盗まれるパターンは意外と多いね。

完全にドラマとしてのミスリードを誘っていたのは、ベイツ警部補
だった。フィスクの捜査に於いて長い間関わっていたのが彼で
有ること。
ただ途中からディークスとは同期で卒業生代表という内部調査官
のクインが出た瞬間、色んなフラッグが立った感じ。
スーダン絡みのエピソードで出てきたサムの潜入捜査官仲間で
CIA捜査官のマイケル・サラーと全く同様の演出だったね。

ベイツはディークスのことをLAPDではなかなか馴染まない人物
である事を指摘していたけど、最も馴染みやすいキャラクター
である彼が何故馴染めないのか理解が行かない。馴染めないキャラ
の先鋒にいるのはカレンだと思うんだけどね。
ベイツはケンジーと逢った際に、ディークスの決心を変えた女性
に逢いたいと思っていたという。しかしその決心とは、女性捜査官
とは二度と組まないということ。その決心をするに至った過去
のエピソードなどが今後描かれていくのだろうか?

ディークスの良さは、ベイツのオフィスに潜入してデータをコピー
した後、窓から逃げる際の滑稽さに有ったな。
こういうシーンが何故か面白く見えてしまうのがディークスの良さ
でもある。まるで間男的なワンシーンって感じだった。

ベイツはお茶好きの魔女につけ回すなと言っとけと言っていたこと
から、ヘティ自身はベイツの内定調査を終えて、彼がシロで
あることは早い段階で分かっていたのかな。
ヘティはケンジーに嘘を付いたことに対して、借りが出来たことを
口にする。いつか返してもらうということだけど、それに対する
アンサー的エピソードが有るのかも気になる。

女と組まないと誓ったんでしょ? 君を女だとは思っていない。
「君はケンジー」だ。言い切り返しだったね。
ヘティに助けを求めた際には、「言いたいヤツは言え!」との
切り返しも有ったけど、最後のオチが面白いのもこのドラマだね。


G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任
ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官
サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身
ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長
エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター

レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部
マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き
ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官
ローレン・ハンター (Claire Forlani) 謎の諜報員、ヘティ後任

ロジャー・ベイツ (Patrick St. Esprit) LAPD
クラレンス・フィスク (Cyrus Farmer) 爆弾を盗んだ男
アンジェラ・タリー (Mary Page Keller) 検察官
モニカ・リー (Jamie Elle Mann) フィスクの弁護士
ジョン・クイン (Michael Weston) LAPD、内務調査官
--- (John Hillard) Aryan Leader
--- (Meagan Holder) Sporty Girl / LAPD捜査官
--- (Devan Long) Henchman
--- (Jess Allen) Foot Soldier
--- (Tony Brown) Fisk Henchman
--- (Mark Casimir Dyniewicz) Aryan Thug


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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