NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班
Naval Criminal Investigative Service

製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ 
企画 - ドン・マクギル


第19話 ダイイング・メッセージ Dead Man Talking

脚本/George Schenck、Frank Cardea
監督/Dennis Smith
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ビルの火災報知器が鳴る。
今月に入って三度目の誤報という事でビルの管理人や警備員は
それを本気だと捉えなかったものの、いざエレベーターに乗っ
て報知器が鳴った5階へと確認に行こうとすると、エレベーター
から大量の血痕と共に一人の男の遺体が見つかる。

トニーはケイトのデスクに掛かってきた電話に勝手に出てしまう。
ドゥエインという男性からのもの。すぐにケイトがやってきて
電話を奪い返すが、トニーは彼女に彼が出来たことを知る。
そんな中二人は帰ろうとするとギブスに止められる。
なんとNCISの一人、クリス・パッチが殺されて発見されたという
のである。

すぐに現場に向かう一向は、そこで警察官から捜査を引き継ぎ
行う。第一発見者は清掃員と警備員だという。監視カメラは
ちょうど切り替えの工事をしていて作動していなかったとの事。
警備員はパッチがこのビルに来たこと自体気がつかなかったと
いう。パッチの遺体は首もとに銃の跡。そして腹が割かれて
いた。出血多量で亡くなった事は明らかだったが、その割りには
血液の量が少ないという。殺害された現場が違うのだろうとの
事だった。
ギブスは先日パッチから未解決事件に関して相談が有ると言わ
れていたのを思い出し、責任の一端は自分にあるものだと落ち
込む。

殺害の現場は6階であると判明する。
血痕を辿っていくと、6階で銃で撃たれ、非常階段で下りて
5階の警報装置を鳴らして、エレベーターで下りてくる際に
亡くなったものだろうと分かる。
とても性格的に細かい人物だったパッチ。
彼のデスクを調べると携帯を義務づけられていた銃が机の中
に有るのが分かり、尾行がばれないように置いていったであろう
事を察する。
パッチの部屋を調べるケイトとトニーはプライバシーを覗き見る
様で気が引けるという。

そんな中調査していたパッチの部屋の電話が鳴る。
トニーが出てみると電話の相手はNCISのマクギーだった。トニー
は彼が殺害された事を告げる。マクギーは彼から三年前の未解決
事件の資料を裁判所で調べて欲しいと頼まれていたという。
海軍の兵士が亡くなった交通事故の事だという。

アビーは朝4時にやってきて調査に加わる。
遺体から発見された銃弾は357マグナムM66のものだという。
線状痕はデータベースでは見つからなかったとの事。
ダッキーは検死の結果、頸動脈が切断された事が死因で有り、
腹を割かれたのは死後の事だという。レントゲンには、体内に
異物を飲んだ跡があり、それを取りだしてみるとデジカメの
メモリーカードであることが分かる。中には女性を隠し撮りし
た写真が何枚も出てきた。これはダイイングメッセージだと
ギブスは呟く。

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なんとNCISのメンバーが殺害される

僅か三話だけの登場だったけど、前回の話しの中で確かに
ギブスに相談を持ちかける男性の姿があった。
殺害されたパッチ役のTim Kelleherは映画「ブラック・レイン」
でボビー役で出演。サミュエル・Lジャクソンやケビン・スペイ
シーが共演した映画「交渉人」ではアージェント役で出演して
いる俳優さん。

もの凄い凄惨な殺害のされ方に驚く物があったが、個人的には
逃げたテロリスト・アリの件で捜査しているのかと思っていた。

同僚の死に捜査もしづらい

特にギブスは相談を持ちかけられて、後日話しを聞くとして
いただけにちょっと悔しい思いがしたかもね。あの時相談に
乗っていられれば助けられたかも知れない。

ケイトも同僚のプライバシーを覗くようで気が引けるとの認識
を持っていたね。

ケイトに恋人の姿が・・

ドラマの中では電話でのやりとりしかなかったけど、二度、三度
と電話する姿があった。
張り込みしているときにトニーが盗聴器を作ってその会話を受信
する姿が笑えた。

マクギーはトニーと捜査する

この二人が一緒に捜査するのは危険だというケイトだったけど、
ギブスからじゃあケイトがトニーと捜査するか?と問われたとき
には、気まずい雰囲気があって笑えた。

ドラマの中で引き合いに出された映画たち

張り込みすると言うときには、リチャード・ドレイファス主演
の「張り込み」(1987年)を名作だと告げるトニーの姿があった。
因みにこの映画「張り込みプラス」(1993年)として続編も撮影
されている。
またトニーが被疑者と接触する際に「エアウルフ」で登場する
主人公Stringfellow Hawkeの名を引用した。

トニーが女性だと思いこんで濃厚なキスをした際には、
映画「クライング・ゲーム」(1992年)や「ビクター/ビクトリア」
(1982年)が引用された。

マクギーって普通の映画は知らないけど、女装しているような
映画については詳しかったりするんだよな。

マクギーの見事な捜査

写真の女性を特定していくときの見事な捜索術。
街路樹から生息範囲を狭めていき、街灯とか住所の番地から
場所を特定してしまった。
そんな手柄をトニーが奪おうとするも、ギブスは知っていたん
だね。マクギーもトニーに仕返ししようとしてコーヒーに何ら
かの仕掛けを施していたのを、ギブスが飲んでしまうのが笑える。

結果的に犯人は死を偽装していた。

交通事故とDNA鑑定の際に、二度別人にすり替わっている。
その際にそれらの人々を殺害しているのだから惨い。
特にジョシュアとは高校の同級生だったというし、犯人の
アマンダ=ハミルトン・ボスは本当に残忍だね。
そんな奴には、また酷いオチが用意された。


リロイ・ジェスロ・ギブス …… マーク・ハーモン
アンソニー・ディノッゾ …… マイケル・ウェザリー (トニー)
ケイトリン・“ケイト”・トッド …… サーシャ・アレクサンダー
アビゲイル・“アビー”・シュート …… ポーリー・ペレット
ドナルド・“ダッキー”・マラード …… デヴィッド・マッカラム
ティモシー・マクギー …… ショーン・マーレイ 

トビアス・フォーネル (Joe Spano) FBI捜査官
--- (Gregory Itzin) FBI長官
ジェラルド・ジャクソン (Pancho Demmings) 検死官
トム・モロー (Alan Dale) NCIS長官

クリス・パッチ (Tim Kelleher) NCIS
アマンダ・リード (Jamie Luner)
グレイブス (Fredric Lehne) ハミルトン・ボスの上官
パット・ストーン (Cristine Rose) 不動産屋
ハンリー (John Marshall Jones) 刑事
ノーム (Edmund L. Shaff) マンション管理人
ジョージ (Loren Lazerine) マンションのセキュリティ
ジェイソン・パテル (Nick Jaine) 検死
--- (Richard Augustine) アパートの管理人


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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