NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 Naval Criminal Investigative Service (シーズン2) 製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ 企画 - ドン・マクギル

Oct. 5, 2004
第2話 歪んだ愛の行方 The Good Wives Club

脚本／Gil Grant 監督／Dennis Smith

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ノーフォーク基地の居住区で5年前に立ち入り禁止区域となって
いた場所で工事作業をしていた職員が地下室の中にミイラ化
された遺体を発見する。
すぐに保安部のウィリス少佐からの呼び出しで、NCISのギブス
を始めとするスタッフは現地入りする。ハッチンス中佐は
どうしているのか?とギブスは少佐に尋ねるが腸炎で休んでいる
という。ギブスは少佐に連れてきたスタッフをケイト、マクギー
ニックの順番で紹介する。ニックにはその順番がどうしても
気に入らなかった。年功序列を無視するなんてとマクギーは
呟くが、知性や職務能力の順番で呼んだんじゃないの?とケイト
は語る。
少佐からは5年前に区画は閉鎖されており公園が作られる予定
だった事を聞かされる。

遺体のある場所は地下壕のような形で存在していた。
カメラを中に入れて慎重に調べる。
室内からは地下壕へと繋がる階段が発見され、地下室へと降りて
いく。左から右に釘が刺してある事も有り容疑者は左利きでは
ないかと感じる。
ダッキーが遅れてやってくると、まるでエディンバラの医大を
思い出させるという。入り口の狭さから、閉所恐怖症のスタッフ
が一人何度も過呼吸にあった事を告げ、有る時24時間その恐怖
と戦った末に心臓発作で亡くなったという。恐怖で人を殺すこと
は有るとの教訓を述べるための説明だった。

遺体は女性で、鎖で自由を奪われ監禁されていた事が分かる。
まるでスティーブン・キングの世界だという。
現場には古い雑誌が置かれていて"良妻の心得、夫を喜ばせる
為の10の秘訣"と書かれた雑誌が置かれていた。マクギーは
女性雑誌を読んでおり、その手の話題に詳しかった。
マクギーは女性心理を知りたいだけだと語ると、トニーは女性
を知るには寝る事だと語る。
しかしその雑誌が発刊されたのは1955年5月だと判明する。

遺体を見ると1年から2年の間くらいだというダッキー。
2年は経っては居ないと。しかしこの家は5年も前から空き屋に
なっていた。前の持ち主は、カールトン・ハルピン少佐が
住んでおり、妻と子供2人が居る人物だった。99年1月にサンディ
エゴ基地に転属しているという。

ジミーとダッキーはモルグで遺体を調べる。
遺体は白人女性、20歳から25歳。死因は窒息死。性的暴行の
形跡は見た目ではないと判断される。しかしジミーは大抵
地下室に閉じ込めるという行為はそういうのを目的としている
のではないのか?と告げる。
遺体から指輪が外されている事も判明する。
トニーたちは部屋に調度品について調べる。
全ての家財道具は50年代前後のモノだと判明。アンティーク好き
なのかガレージセールで集めたのか。

アビーは遺体現場を調べるが証拠が多すぎると嘆く。
服の繊維、カーペット、埃、虫の死骸、汚いシーツ・・・
遺体が着ているドレスは1952年製造で、死ぬ前に何ヶ月も着ていた
であろう事が判明。指紋は恐らく本人のものだらけで、家具
などは全て洗剤で拭き取っているという。
そんな中被害者はキャロリン・フィギス三等兵曹(22歳)だと判明。
一年半前に出勤したまま居なくなった人物だった。
死後一年で、半年間は恐らく監禁されていたのだろうと告げる。
ケイトは機能不全の家庭で、恐らく虐待されて育った人物が
犯人像だとプロファイルする。理想の相手を捜そうとしていた
のだろうとし、理想の人物が見つかるまで犯行を繰り返す可能性
が高いという。

監禁部屋を再現する。
ギブスは微妙なランプの位置まで動かす拘り様。
50年代は古き良き理想の時代であり、男女の関係がシンプル
だった事が犯人の求めていたものではないかと推察。しかし
家具には一貫したモノが無く、60年代のものも含まれている事
からそれ程拘りはないとのことだった。
ケイトは被害者の気持ちを知るために被害者と同様の行動を
取ってみることに・・・。
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海軍の兵士の閉鎖された居住区から発見された女性の遺体は、
監禁されており、アンティーク調の室内である事から犯人像を
割り出していく。室内に落ちていた虫の死骸から、犯人が
良そうな軍事基地を割り出していくが・・・

トニーがやたらとウザ過ぎる。
いや今日に始まった事ではないのだろうけど、とにかくトニー
がウザいのが目に付き、ギブスがそんな彼に辛く当たる理由
も分かる気がする。
遺体が目の前に有る所で、場違いなまでに振る舞うトニーの
姿がやたらと邪魔くさかった。

マクギーが現場スタッフとして採用されたこともあり、トニー
がその座を奪われんとして必死になる。特にギブスが名前を
呼んだ順番が気になり、その意図を気にしてマクギーに辛く
当たるところがなんとも小さい男だ。以前はケイトだったのに、
最近ケイトに相手にされないと分かるとマクギーが良い遊び
相手になってしまった感じ。

最後にトニーが被害者に殴られるシーンは、そんなトニーを
戒める意味合いも有ったのだろうけど、ちょっぴりスッキリ
させるシーン。

展開としては「BONES」っぽい所が有ったかな。
昆虫の生息地を頼りにして的を絞り、プロファイルでより
人物像に迫っていく。
地下室に閉じ込められた被害者を捜すために、上空から熱感知
ヘリで捜索するという強引な所も有ったけどね。

トニーが犯人と似たような行動を取っているということで、
トニーの行動をトレースしたり、ケイトに被害者像を演じさせて
より真相に近づけていくという方法は面白く出来ていたかな。

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