NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班
Naval Criminal Investigative Service (シーズン2)

製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ
企画 - ドン・マクギル





Oct. 19, 2004
第4話 名前のない大尉 Lt. Jane Doe

脚本/Steven Long Mitchell、Craig W. Van Sickle
監督/Dan Lerner
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空母の乗組員2名、ウィルキンスジェニングスは湾岸の任務か
ら半年ぶりに寄港し、二週間の休暇中に彼女に会うために
車を走らせていた。もうすぐ待ち合わせ場所なのに、ウィルキ
ンスは便所に行きたいとして、車を止めトイレに駆け込むが
既に営業していなかった為に近くで立ち小便しようとすると、
道路脇に
海軍の制服を着た女性が殺されているのを見つける。

ケイトとトニーは一緒に職場へとやってくる。
話題はトニーがドライブスルーで店員から1ドル85セント
釣り銭を間違われ、それをトニーがネコババしたとの事だった。
ケイトはブロンドの店員に見とれていたので釣り銭の事など
気にしていなかったのでしょと告げるが、到着した際に
初めて気がついたのだという。ケイトは返しに行くべきだと
するがガソリン代の方が高く付くだろうとして、それを拒む。
因果は存在するのでトニーの悪行には必ず報いがあるという。
女を沢山泣かせたのに大事な物をちぎれていないのが不思議だ
と指摘する。

そんな中ギブスが職場にやってくると、レイノルズ中佐からの
知らせで
ノーフォーク基地で遺体が見つかったという。
ダッキーはこれから学会の為に
ロンドンに行く事になっている
との事だが、出発までにはまだ時間が有るだろうとして、
ダッキーに現場に来るよう話せという。

現場に行くとレイノルズから現状を報告される。
二人の空母の乗組員が見つけた遺体を巡回中だったシンシア・
クラクストン兵曹
に知らせ、シンシアが遺体、現場の保全を
行ったという。大尉の死亡を確認してIDを捜した際に、多少
証拠を汚染している事を知る。IDは無く、巡回は1時間おきに
行われるが、通報が来たのはAM1:32だったという。
現場に来たマクギーはシンシアを見て話しかける。
以前マクギーがノーフォーク基地で働いていた際に一緒に働いた
事が有るのだという。
ケイトはギブスに対してシンシアによくやったと言わないのか?
と問うが、彼女は遺体を荒らしたのだとして、厳しい態度を
示す。

ダッキーとジミーがやってくると、早速現場で検視が行われる。
自分が留守にする間にはダッターマンが変わりに検視作業を
するという。彼とコイントスをして自分がロンドンで行われる
検視官協会に出席する事になったのだという。この協会の
創設者はレオナルド・ダビンチである事を告げ、あの名画
「モナリザ」を描き始めた時に協会を設立したのだという。

ギブスから検死の結果を尋ねられる。
死者が発する言葉は聞き取りにくいが、少なくとも生きている
人間と違って嘘は付かないと語る。
ダッキーは首に擦過傷が有り絞殺されたであろう跡が見られる
という。また大腿部にアザが有り、衣服がはだけている事から
もレイプされた可能性が高いという。肝臓プローブで調べると、
肝臓の温度は27.5度で周囲の体温は22.8度である事を勘案すると
昨晩23時からAM1時に殺害されたのだろうという。
トニーはギブスに第一発見者をそろそろ解放しても良いか?と
許可を得る。彼らは6ヶ月と3週間18時間ブリに彼女に会うのだ
と告げると、トニーはケイトにオレが彼女に会わなかった最長記録
は11日と6時間だという。そういう無駄な事はよく覚えている
のねとケイトは鼻で笑うのだった。

そんな中、ダッキーは遺体についた傷跡を見て一人、真剣な
眼差しになり、遺体を検視室へと運ぶ。
ダッキーはアビーに対して、指紋、精液、血液を届けるので
すぐにDNAを調べて欲しいという。
ダッキーは
首元に三つ叉の槍の傷が付いている事を知って、
また10年前の犯人が戻ってきたのかと呟く。

マクギーはDNA検査をより早く検出する為にコンピュータを
チューンナップしている中でギブスが戻ってくる。
まるでマクギーがアビーの股を覗いているような格好のマクギー
を目にする。
アビーはギブスにダッキーが妙にカリカリしている事を報告する。
ギブスはダッキーに検視報告を聞きに行くが、ジミーはダッキー
はノーフォークへと一人で行ったとし、一人で検視解剖を
行ってしまい何も情報が無いと語る。

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女性海軍中尉の遺体が発見される。
その手口から女性の上官に不満を持つ人物による犯行ではないか
とされるが、被害者女性を調べるが、軍隊には所属して折らず
何者なのか分からずにいた。
しかし遺体の傷跡・手口から、ダッキーは10年前の未解決事件
と同じだと感じ、捜査していく事になる。

やたらと今回の犯人・兵曹が科学捜査に興味が有るとしながらも
メインの流れに絡みたがるので、マクギーと同様にNCIS志願の
女性なのかと思っていた。
途中からなんとなくヤバい臭いがしていたので、検視の様子を
見に来た際に何か証拠を汚染していくのではないかと思ったけど
流石にそこまで捻りはなかった。でも捜査の進捗状況を探りたい
とする意図は有ったのかな。

気になる演出は、所々で白黒の静止画が挿入されたことかも。
誰かが亡くなるのではないか?と思う様なメモリアル的演出だった
のでちょっぴり心配するものが有った。ネタバレでは有るけど、
ケイトもこのシーズンで終わりだしね。

ダッキーが過去にやり残した事件の一つ。
検視官にしてはちょっと張り切りすぎじゃないかと思う所も
有ったけど、ダッキーとしては10年前から心に引っかかる所
が有ったんだね。遺体を見た際に、遺体がダッキーに向かって
"家族に私の事を知らせて"と語りかけてくるところは、
トゥルー・コーリングゴーストかって感じだったけ
ど、解決したようで良かった。

10年前の事件。
連続殺人事件かと思ったけど実際には模倣した物。
当時の犯人をあっさりと見つけ出してしまうところは、NCISの
優秀さを示すところかな。

ドーズ捜査官が当時の捜査を担当し、10年後にはその娘が犯人
になっているというなんとも切ない流れ。

今回はやたらと下半身攻撃が激しかった。
トニーがウザさは相変わらずだけど、死者が出ているのに、
ホント育ちが悪いのかというくらい、ジョークの連発で少々
ゲンナリ。因果応報ってことで、その辺は展開の中で罰せられて
いるというところなのか。

子供の成長は早い。
トニーが就任一年目のケイトに対してかけた言葉だったけど、
トニーはいつ成長するんだって感じなのか。

結局犯行はレズ同士の仲違いのようだ。

リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) "トニー"
ケイトリン・トッド (Sasha Alexander) "ケイト"
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) "アビー"コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) "ダッキー" 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視

シンシア・クラクストン (Amy Sloan) ノーフォーク基地・兵曹
ラン・ゲッツ (Ben Reed) 10年前の遺体発見者
トム・ウィルソン (Jack Kehler) ハーランの兄
--- (David Marciano) Bartender
レイノルズ (Kent Faulcon) ノーフォーク基地、中佐
トム・ジェニングス (Donnie Jeffcoat) 遺体を発見する空母乗組員
ジョー・ウィルキンス (Chris Heuisler) 遺体を発見する空母乗組員
--- (Julia Rose) Female Bartender、レズバー
ジャニス・サントス (Mariela Santos) 被害者、レズバーでドラム

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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