NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 Naval Criminal Investigative Service (シーズン2) 製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ 企画 - ドン・マクギル

Jan. 11, 2005
第11話 湖に沈んだ男 Black Water

脚本／Juan Carlos Coto
監督／Terrence O'Hara
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ブラックレークに有る湖に車が突っ込み乗っていた男性はその
まま湖の底へと沈んでいく。

この日トニーはランチの際に、ミシェルという女性からの電話
に苦慮していた。今日だけで23回電話がなっているという。
ケイトは事情を聞くと、大学時代に付き合っていた彼女で
ここ二日前から電話が鳴り始めたのだという。彼女は少しイカレ
て粘着性の所が有るのだとし、トニーはケイトに妻だと
言って変わりに電話に出てくれないか?と告げる。ケイトは
ランチ代に45ドル86セント貸している手前殺されたら困ると
感じて仕方なく電話に出る。トニーが指示するように私は
トニーの妻で子供はもう二人も居るので二度と電話してこない
でと告げる。
トニーはご機嫌でランチを手にするとランチ代はマクギーから
もらってくれという。マクギーから事情を尋ねると、トニーと
ある賭けをしたのだとし、ケイトに妻だと言わせたら40ドル
を払うものだという。

そんな中ギブスはオフィスにやってくると、突然ブライアン・
マカリスター大尉の事件ファイルを出せとマクギーに指示する。
賞金ハンターの件なのか?と尋ねる。ブライアンは二年前に
失踪しており、見つけた物には家族が100万ドル出すという
懸賞金を掛けたのである。ケイトによるとその事件でシークレット
サービスも暇な事件を見つけて捜索している人物がいるという。

そんな中テレビではレポーターのシンディがマカリスター産業
の御曹司の消息を私立探偵・モンロー・クーパーが大きな手がかり
を見つけたと報道される。マクギーは彼は有名な探偵で著書も
出ている有名人だという。
ギブスはすぐにブラックレークに行くぞと告げる。

車で移動する中、ブライアンについての報告書を読み上げる。
1997年三番目の成績で海軍士官学校を卒業し、2002年10月4日
から7日間の間に消息を絶っていて手がかりはないとのこと。
トニーは何で金持ちなのに軍に入ったのか?という。
一方マクギーは手がかりを見つけたという私立探偵クーパーは
元ニューヨーク市警察の刑事で、現在は保険調査やセレブの
依頼で迷宮事件を引き受けているとのこと。刑事コロンボと
ホームズを足して二で割ったような人物だという。

現場の湖に着くと、レスター保安官から話を聞く。
湖にはクレーン車が用意されていて、クーパーによるとこの湖
に車が沈んでいると言い張っているのだという。
確かに潜水したものたちが湖に沈んでいるクライスラーのコンバ
ーチブルを目にしたとのこと。
マクギーはウェーダーを穿きながら、クーパーからサインが
欲しいとして彼の著書を手にしていた。しかしトニーはサイン
なんてダメだと告げる。

車を引き上げナンバープレートを確認すると確かに大尉の車だ
と判明する。後部座席には何者かの白骨体が有った。
そこにタイミングよくやってきたクーパーにギブスは、何故
この湖に車が有ると分かったのか?と尋ねると、努力と幸運と
直感だという。ギブスに対してクーパーは情報を共有しないか?
と告げると、ギブスは捜査を邪魔したら捕まえるからなと
忠告する。

検視官のダッキーは遺体は歯形からブライアン大尉本人で間違い
ないという。ただ骨を見た限りでは死因が分からないとのこと。
頭蓋骨の前頭葉に骨折した跡が有るが、自動車事故で湖に転落
した際にハンドルに頭をぶつけた可能性も高いのだという。
薬物検査も二年水の中に使っていたので検出するのは難しいと
の事だった。現時点では不幸な事故によって溺死した可能性
が高いと告げる。

車を調べるアビー。
トニーはなんかこういう事件の映画を見たことがある気がする
と語る。事故ったティーンエイジャーの死体を車から引っ張り
出すものだと。アビーもそれを見たことがあるとし、是非とも
DVD化して欲しいと告げる。トランクに入っていたスーツケース
は二日分の洋服が入っており、アビーによると特にブレーキホ
ースをいじった形跡はないとのこと。そんな中、後部座席の
ドアから銃弾が発見される。

ダイバーが車に落下していた水中・半径20mから集めたものを
調べるがガラクタばかりだった。しかし車の真下からは携帯電話
が見つかって居るという。アビーはなんとかしてデータを取り
出してみると語る。
銃弾は45口径で15g、とてもデカイ銃で、恐らく旧式のコルト45
から発せられたものだという。弾道分析をした結果、不自然な
結果が出たという。後部座席から運転して撃たれでもしないと
この様な状況にはならないとの事だった。しかも銃弾が体内を
すり抜けた様な傷跡が無く、車は時速110kmで墜落しないかぎり
あの場所まで落ちない事が分かっているとのこと。
つまり射殺したのであれば、高速で走っている状況の中で、何者
かが肋骨にかすりもせず銃弾を当てたのだという。そんな事
あり得るのか?と。

最後に彼が目撃されたのはノーフォーク基地に居た金曜日で、
発見されたのはそこから500km離れたブラックレイクだった。
シェナンドアには彼の実家が有るのでそこに向かっていたので
はないかという。大尉は軍歴に傷一つなく、母は1993年に死亡
父は2002年に死亡しているとのこと。大尉が失踪した3日後
に死んでいるのだという。弟のトーマスは海軍士官学校を一年目
で退学していて、過去に飲酒やマリファナ所持で逮捕されて
いるとの事だった。
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海兵隊員の一人で富豪の子息のブライアンが失踪し、家族は
発見者に対して100万ドルの懸賞金をかける。それを目当てに
捜す物たちは後を絶たなかったが、二年目のある日、私立探偵
として有名なクーパーがある推論を組み立てて、湖の中に
沈んでいるであろう事を指摘していく。一見するとその推論は
証拠にも基づいていて、理論的にも思えたが・・・

トニーの実家って金持ちだったんだね。
そういう設定があるのをスッカリ忘れていたのか、それとも初め
て語られたのかよく分からないけど、やりとりの中でその事が
指摘されていた。
ヤンチャなトニーの性格はそういう所から来ているのだろうか。
ケイトとの賭け合いの中、金持ちだから幸せな人生を送ってきた
と思うのは間違い的発言をしていたけど、貧乏な家に生まれる
よりは確かに金持ちの方が良さそうな感じはする。
しかし今回の金持ち一家の末路を考えると、なんとも複雑だった。

冒頭から如何にもデキの良い兄と札付きの弟みたいな構図が
有ったので、第一容疑者が弟だという流れが示唆されすぎていた
感じ。そしてミスリードの牽引役として、インチキ臭い霊能者
が登場する。

霊能者を襲撃しなければ犯行は明らかにされないままだったかも
知れないなと思わせる所も有ったのかも。

ケイトはトーマスと随分と良い感じの関係に見えたけど、残念
ながら一話限りの登場のようだ。
ケイトの感の方が勝ったという感じだけど、冒頭でのトニーとの
賭け合いに於いては完全にしてやられていたからね。

アビーは今回随分と肩こり状態で、ケイトに肩を揉んで〜と
頼んでいた。ケイトはギブスが持ってくるカフェインドリンク
を辞めたら?といっていたけど、カフェインも飲み過ぎると
交感神経を刺激して身体を緊張状態にするので肩こりを誘発して
しまうらしい。パニック障害にはそんな理由から避けるべき
だと言われているけどね。
でもいつものアビーはアメリカンサイズの超特大ドリンクを
飲んでいるよな。1リットルくらいあるサイズなのがある意味凄い。
NCIS:LAに登場したときにもそのサイズの飲み物を飲んでいた。

マクギーは相変わらず良い様に弄ばれている。
ただギブスと共に容疑者邸で証拠を見つけに行く際に、裏口
のドアが閉まっていた際には、ドアなんだから鍵が閉まっている
当然だとギブスに突っ込まれていた。ギブスはあっさりとピッキ
ング技術を披露していたけど、トニーならば窓を割って侵入し、
ケイトならば二階によじ登って侵入するハズだと語っていた辺り
は性格の分かるところなのかも。

結局事件性はなく事件でないと賞金が貰えないとする変な条件
の縛りが有る中で、私立探偵が被害者・加害者を仕立て上げて
しまったようだ。家族が賞金を出すとの事だけど、加害者に
マカリスター家に唯一生存しているのは、私立探偵が犯人に
仕立てた弟だけなんだけど、その人物を犯人に仕立てた上に100
万ドルまで奪おうとしていたって事なのか。

■使用された曲

・Dominic Kellyの"Girl Sinister"

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