NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 Naval Criminal Investigative Service (シーズン3) 製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ 企画 - ドン・マクギル

Sep. 20, 2005
第1話 アリを殺せ (前編) Kill Ari (Part 1)

脚本／Donald P. Bellisario
監督／Dennis Smith
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ギブスらの捜査の様子を向かいのビルから銃のスコープで
狙いを付けているものが居た。ギブスを狙ったかと思えば男は
ケイトの額を打ち抜き即死させる。アリはそんなケイトを殺害
したことに対して"済まない"と呟く。

外は雨が降っていた。
ダッキーはモルグの検視台の上で横たわるケイトの遺体を見つめ
別れの言葉を呟く。
ギブスもケイトが殺害されたことに関して少なからずショック
を受けていた。ケイトの幻視が現れると、ケイトはギブスに
対して、どうして一発止めただけじゃ足りないのか?と問い、
私が何故2発撃たれるのかと告げる。ギブスは分からないと
告げる。何故貴方ではなく私が死んだのかとケイトの幻視はギ
ブスに語りかける。

そんな中、トニーとマクギーは発砲地点が発覚した事を告げ、
東側ビルの屋上だった事を語る。現場に落ちていた薬莢は
ラプア308のもので、スナイパー御用達のものだった。実弾は
まだ見つかっていない事を告げると、ギブスはトニーにびしょ
濡れだとして早く着替えろと告げる。
ギブスはほぼ同じ高さのビルから発砲してきたものだとし、
完全被甲弾が使われた事を告げる。マクギーは何故その弾だと
分かるのかと問うとトニーは額を綺麗に貫通したからだと
告げ、顔は綺麗なまま亡くなった事を告げる。ただ少し髪の毛
が乱れているだけだという。マクギーは遺体が見られなかった
のでそんな状態だとは知らなかった。しかし3発発砲して、
1発が当たっていること。2発はギブスを狙って発砲したもの
なのか?と問うと、ギブスはケイトが銃弾を撃たれた際に、オレ
は隣で立っていたのだという。発砲地点からは距離は600m(572m)
だとするとマクギーは風の影響を受けギブスを狙った弾が
流されてケイトに当たったのではないかと推察。しかしギブス
は当時屋上に有ったアメリカ国旗は揺れていなかったという。
マクギーは、アリはケイトに執着していた事を告げ、気のある
そぶりをしていた事を告げる。検視室でも拉致して解放した時
にもその傾向は明らかだという。
マクギーも車の影で隠れていた際に発砲されていたが、
窓からでは死角に居たので資料だけが壊された事を告げる。
その状況からギブスは車内に跳ね返って弾が残っているかも
知れない事を告げ、今すぐアビーに薬莢を調査させるよう告げる。

マクギーとトニーはギブスが優しすぎることに違和感を覚える。
マクギーの事をティムと呼び、そしてトニーに対して頭を叩かず
肩をポンポンしたのだという。そんなのボスじゃないとトニーは
呟く。
ギブスは雨の中傘も差さず外に出る。

ケイトは落ち込んでいるアビーの元にも幻視として現れる。
ケイトはアビーに貴方の姿は見ていられないとし、泣きはらした目
にスッピンだなんて駄目だと告げ、黒いリップを付けたら
どうかと呟く。あなたと初めて逢ったときには正直こんな人が
科学捜査官なのかと思った事を告げ、まるでコウモリでも飼って
いるのかと思ったという。アビーはケイトの事が大好きだった
事を告げると、ケイトはアビーのツインテールが好きだったという。
真っ黒なリップにマニキュア、そんなアビーの影響を受けて
私もお尻にタトゥーを入れたのだという。ダッキーのそのタトゥー
を見られてしまうとし、死んでも恥ずかしいと語る。

トニーはアビーの元にいくと、アビーは捜査開始の合図として
髪の毛を縛っていた。トニーは薬莢を調べて銃を特定して欲しい
事を告げるが、よりによって、世界一ありふれた薬莢である
事を告げる。しかし3発同じ銃から発せられた証拠を見つける
とし、メーカーやその弾を売った店を必ず突き止めると誓う。
しかし該当する銃は87種類あるので銃を限定するのは難しい
事を告げると、トニーはロゴからラプア308だと語る。
二人はケイトに会いたいとして互いにハグし合うのだった。

そんな中、アビーのラボまでもが銃弾で被弾する。
トニーは急いでアビーを安全なところに避難させる中、銃声を
聞いたギブスがすぐにやって来てラボ内の電気をすべて消す。
ギブスは敵は川向こうのアナコスティアパークから発砲した
ものだとし、地元警察官に言って現場を封鎖させろと指示する。
アリはケイトを狙ったが今度は私を狙ったのかとして、アビー
は不安に陥るがギブスは必ずアビーを守ると約束するの
だった。
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シーズン2の最後、ケイトが額に銃弾を撃たれて即死。
慰め程度のものだが、威力の高い貫通弾故に、ケイトの
顔は綺麗なまま亡くなる事が出来たのは幸いだった。
モサドのスパイとして二重スパイとしてアメリカに協力
しているものかと思えば、NCISとしては彼はケイトを殺害
したであろうテロリストであり殺人者ということで、
彼を捕まえるのではなく殺害しようとしてNCISの同僚たち
は敵意を燃やす。しかしアリはダッキーと接触してくると
自分はケイトを殺害していないという。そしてNCIS自身も
アリが殺害したとする証拠が見つからず、本当に彼が
殺害したのであればその証拠を見つけない限りは手は
出せないと言われてしまう。

ケイトが亡くなってもの凄く喪に服すような寂しい回という
ものを想像したけど、確かにドラマの中では端々に彼女が
居ない寂しさというものを印象告げるが、ドラマでは
幻視を通して度々捜査官たちの心の目で見たケイトの奇抜な
登場の仕方に笑えるところが有った。
この手のコスプレネタは「BONES」が得意とするネタだと
思うのだけど、それをケイトにやらされてしまうという
ところが何とも滑稽だった。
最後の出番なのでまぁケイトも彼らの妄想に付き合って
挙げて欲しいってところなのだろうけどね。

一番印象的だったのはやはりトニーとの関係だった。
この二人は恋愛関係に陥ってもおかしくはなかったけど、
残念ながらトニーがエロ一色だった事も有り、ケイトからは
嫌われ続けた。しかし彼女の中にトニーへの態度は嫌よ嫌よ
も好きの内という範疇に収まっていたので、本当に嫌って
は居なかったんだよね。

トニーが妄想したのはケイトのセーラー服姿。
トニーの事だから最後はあのスケスケTシャツコンテスト
ネタかと思ったけど、日本の女子高生のようなセーラー服
だった。風まで吹いてパンチラ付き。妄想でもセクハラは止まり
ません。

アビーもまたケイトを失いシュックを受けていたけど、
アビーとケイトの出会いの時の事が語られたり、アビー
がスッピリ顔が徐々に身支度をして通常通りの姿へと転身して
いくことで、一度は精気を失った彼女がまた回復していくようで
頼もしかった。

マクギーはケイトに対する妄想に対して自分もトニーみたい
になったとして嘆いていたり、ギブスの元に現れるケイトの姿は
かなり恨み節とばかりに他のメンバーと違って責める姿が
有った。

ケイトとしては当然ながら同僚に死体といえども体は見られたく
ないハズだし、モルグに殆どトニーたちを入れなかった所
はある意味正解なのかも。

さて事件としては長距離からの狙撃事件ということで、NCIS職員
と言えども、いつでも狙われてしまう可能性が有って怖いものが有った。
なんと言ってもNCISのラボが外から見えるというのはかなり
不自然で滑稽な光景だったけど、そもそも本当にアリによる仕業なの
か。彼が語る様に誰かにハメられたのか気になるけど、全ての鍵は
同じモサドの仲間であるジヴァが知っているのだろうか。

シーズン3になってケイトの変わりにこのジヴァが入って
きたみたいだし、モローはNCISの長官の座を降りて、
彼自らは国土安全保障省にいき、後任にはジェニーという
ギブスと何らかの因縁が有りそうな女性長官がNCISを
率いることになった。随分とギブスの事を知っていそうだけど
ギブスの5人くらいいる結婚相手の一人だったと考えても
間違いないのかな。

先行上映で前編だけ放送していくっていうのもある意味凄いかも。
どこかにシーズン3は録画してあると思うのでせめて後編だけでも
鑑賞して置こうかなと。

そういえばマクギーが凄い勢いでアビーの尻を見ていたな。
いよいよたがが外れたのか?
ギブスは当初優しかったけど、今回はやたらとキャラクター全員
が後頭部に突っ込みするシーンがあり、ちょっと違和感は有った
のかも知れないが、これも励まし合いの構図だと思えば、それは
それで良かったのかな。