NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 Naval Criminal Investigative Service (シーズン3) 製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ 企画 - ドン・マクギル

Sep. 27, 2005
第2話 アリを殺せ (後編) Kill Ari (Part 2)

脚本／Donald P. Bellisario
監督／James Whitmore Jr.
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イスラエル諜報機関・モサドのアリによって襲撃を受けたと
考えていたNCISのギブスたち。アリによって大事なメンバーの
一人であるケイトを遠方から射撃されたと考えていた。
そんな中、NCISにはシェパード局長が現場を仕切る為に現れ、
更にモサドのメンバーの一人・ジヴァがアリを助けにきたと
してオフィスにやってくる。アリはテロ組織・ハマスに潜入中
のモサドである事を告げ、ケイトを殺しては居ないと告げる。
局長もまたアリには色々と協力関係にある事を告げ、ギブスに
彼がケイトを殺したとする証拠が無い限りは、彼を狙うことを
禁止する。

アリによって負傷中の検死官・ジェラルドが拉致され、ダッキー
を住宅街に呼び出す。一人で来なければジェラルドを殺害する
と言われた為にダッキーはクラシックカーで一人、呼び出された
場所に向かう。アリはジェラルドとダッキーの人質交換する
事を告げ、ダッキーに対して俺はケイトを殺していないので
証明してくれという。ダッキーとジェラルドは人質の交換の
すれ違いざまに情報を伝える。ダッキーはすぐに私の車に乗って
NCISに連絡を取るよう告げるが、ジェラルドはマニュアル車を
運転した事が無く、クラッチを上手く扱うことが出来なかった。


ギブスはダッキーと連絡を取ろうとするが取れないことに
懸念を示す。アビーやマクギーの元にいくと、ダッキーの事を
尋ねる。マクギーによると23分前に検死官室に外線からの
通話記録があるという。ギブスはすぐに番号を追跡しろと命令
する。するとジェラルドからの電話であることを突き止めると
アビーはケイトの件で二人でパブにでも行って慰め合っている
のではないかと告げる。ギブスはすぐにGPSでダッキーの携帯
を追跡しろと指示する。

一方アリはダッキーと車のことについて語り合う。
ジェラルドがマニュアル車を運転出来ないと知ると、彼は
俺の車を渡すとして、ジェラルドを乗せる。アリはジェラルド
とダッキーの携帯を回収して公園に投げ捨てるとこれから
ドライブに行こうと告げる。

マクギーは二人の携帯が同じ場所で反応を示しており、いずれも
ジョージタウンからのものだと告げる。ギブスは一人でその現場
に行く事を告げ、マクギーとアビーには決して外には出ないよう
告げる。

トニーはその頃、ジヴァのことを監視していた。
エンバセロのスポーツジムにいるジヴァはプールで延々と泳いでいた。
そんなトニーの元にケイトの幻視が現れると、女性の事が
恐いのではないかとケイトに挑発される。俺を怖がらせる
女は居ないとするが、母とか弁護士のマーラはどうか?という。
ジヴァはママでも離婚弁護士でも無いわよと告げる。

ギブスはダッキーらの携帯信号の地点にいくが人気もなく、
更にパブなども無かった。マクギーによると半径25m以内に
いる筈だと告げる。そんなギブスの元にケイトの幻視が現れる
と、ケイトはまた同じ事の繰り返しであり、変わりに殺される
人が出てくるだけだという。みんなを救うためにはボスが自殺
するしかないのかもとケイトは彼を責め立てる。
マクギーと連絡を取る中、ジェラルドがNCISに来た事を報告。
ダッキーはアリと一緒にいる事を告げ、私のことは何もせず
ただ解放してくれたのだと語る。
ジェラルドはマニュアル車を走らせることが出来なかったこと
を語ると、アビーは私は10歳の頃からマニュアル車を運転して
いるとし、私にとってはクーンハウンドみたいなものだと語る。
ギブスはこれからトニーがジヴァを監視しているエンバシーに
行く事を告げると、アビーはエンバセロではないのか?と問う。
トニーとの通話で上手く聞き取れなかったギブスはこれからは

正確を期す為にNATOフォネティックコードを使えと指示する。

一方トニーはジヴァの事を監視している中で突然、ダビデの星
のネックレスを付けた女性がプールにやってくる。ジヴァも
身につけていた事を思い出すと、トニーは携帯で二人の写真を
取りまくる。すると二人はプールサイドに掛けてあった
ローブを取り替えている事が分かり、トニーは調べに行くと、
現金と共にアリのものだとされる偽造パスポートがローブに
入っているのを知る。偽名はレネ・ソレルと書かれていた。
トニーはギブスと合流すると夜食のピザを受け取りつつ、
ジヴァがアリの為に偽造パスポートを用意していることを語る。
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ケイトを殺害した犯人はイスラエルの諜報機関・モサドの
アリではないかとしてギブスは過去の因縁に決着をつける
べくアリの姿を追う。しかし国内の機関の中には、アリが
ハマスへの潜入作戦を決行し、その連絡係をしているモサド
のジヴァもまた局長の命を救ったり、またテロを未然に
防ぐために協力の関係に有る為に生かして置く方針を打ち出
してくる。完全な証拠が無い限り、アリを問い詰めることを
禁止されるギブスたちだが・・・

色々と分からない解釈が多かった。

ジヴァとアリは異母兄妹であり、精通しているということ
は間違いないのだけど、その辺の兄妹としての葛藤も微妙
だし、何よりも何故ギブスを執拗に苦しめるのか、アリの執念
との繋がりが皆無だった気がする。
ギブスの家族の問題とアリの家庭の事情に何の繋がりが
有るのか?

話を聞いていると、アリの父はモサドのダヴィド副長官
で、ハマスに潜入する為に医大に通わせたということの
様だ。自爆テロを行うようなイスラム過激派と同じような
事を望んでいるのか?ガザ地区に母と住んでいた際に空爆に
よって母を失ったがそれを決行したのがダヴィドだった
というのならば分かるのだけど、その辺の因果関係も
イマイチよく分からない。

ダヴィドからジヴァに通信が入り、発電所からプルトニウム
が消えたとのことでハマスには起爆装置が無くアリが運んで
モサドがそれを潰す予定だったとかなんとか言っていた
けど、父がこういう所で息子を見殺しにでもしようと
していたみたいな直接的原因が有れば父親を憎む理由にも
なるんだろうけどね。

ダッキーを誘拐した理由も分からなかったし、アビーが
捕まえた衛星で当時ケイトが射殺された時の位置関係を
調べていたけど、アリの車だと思われる車両ナンバーは
分かったけど、アリが居た証拠にはならない。

ギブスが彼女と二人きりでなにやら密談。
ラプア305口径、船尾弾低、モリー、完全被甲弾などを
引き合いに出して、使用した銃・ブラボーの意味はケイト
だとしたけど、それでもアリのものだとする証拠にはなら
ない。それでも強引に取引だとして、ギブスの居場所を
知らせて殺しに来れば彼が犯人だとすることの意味も
よく分からなかった。
女性を狙っているというでっち上げをする事によって
容疑の目を反らそうとしていたことや、その工作に手を
貸しているのがジヴァだったという事なのか?

そもそも分からないのは、局長とジヴァがどれだけの
関係を結んでいるのかという点だ。局長が張り込みの際に
襲われた時の銃弾はアリではなくジヴァが上述した様に
工作したのだろうか?

ギブスの最初の妻の件が引き合いに出されていた。
結婚していたことは少し調べれば分かりそうなので、今後
ネタとして明らかにされて行きそうだね。

相変わらずケイトの妄想がつきまとう。
今回はトニーとマクギー、そしてギブスに取り憑いていた。
マクギーが未だに霊安室の彼女に会いに行けずにいること。
映画好きのトニーらしく「バタリアン」云々を引き合いに
だしていた。そしてなんと言っても罪悪感によってギブスの
前に現れるケイトは常にギブスを責め続けるものだったけど、
最後に遅刻したことと同時に失ってしまった事への謝罪によ
って少しは気が晴れたということなのかな。

取りあえずシーズン3はまだ始まったばかりなので期待
しよう。と言ってもこれを書いている時にはNCISも既に
シーズン11に突入。