NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 Naval Criminal Investigative Service (シーズン3) 製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ 企画 - ドン・マクギル

Oct. 4, 2005
第3話 心理ゲーム Mind Games

脚本／Jeffrey A. Kirkpatrick
監督／William G. Webb
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死刑囚のカイル・ブーンは、死刑執行が決まったある時、突然
自分が犯行を犯した証拠の品を見せるとして、農場へと連れて
いく。厳重な警備が同行する中、州立刑務所・所長のケルハーは
マックグロー刑事にカイルが指定した農場の建屋を調べさせる。
すると戦利品・記念品だとする被害者の舌が多数ビン詰めに
されたものが見つかる。遺体はこの近くに埋めてあるとするが
場所を教える為にはオレを掴まえたギブスに逢わせることが
条件だと言う。

キャシディとトニーはNCISのオフィスでギブスが来るまでの間
コミュニケーションを取る。キャシディはカイルの件で、連続
殺人犯であるカイルがギブスに面会を求めている事を告げる。
自分は当時ジョージタウン大の3年生だったというキャシディは
犯人が逮捕されるまでは夜は外出出来ずに居たが、ギブスの
お陰でまた眠れるようになったのだという。キャシディの会話
に対してトニーは恒例のようにキャシディの男性関係について
詮索。彼氏は居るのかという問いかけに対して、ボブという
弁護士がいることを白状するが、キャシディは体だけの関係だ
という。
マクギーがやってくるとみんなにコーヒーを配る。
モニターに映っている男性についてマクギーは誰なのかと問う
と90年代の連続殺人鬼・カイル・ブーンである事を語る。
22人の女性が消えた事件でまだ5人の遺体しか発見されていない
事件だという。しかしその中の一人が海軍の兵曹だった為に
NCISのギブスが捜査に乗り出し逮捕されたのだという。今週の
土曜日にバージニア州がついに死刑執行を決めたのだとするが
その前にギブスと話したいと言っているのだという。

そこにギブスがやってくるとオレはそんなヤツとは逢わないと
告げる。キャシディは司令室でバージニア州知事のノーリンが
テレビ会議をするとしてギブスの事を待っている事を語る。
ギブスは仕方なく司令室でノーリンと会話する。
ノーリンはカイルはギブスに逢えば遺体の場所を話すと言って
いる事を告げ、逢うよう要求するが、ギブスは彼と会っても
無意味だという。これまで10年間何も話さなかった男が今更
話す訳はないという。ノーリンは死を前にして罪を告白すること
はあり得る事だとするが、5ヶ月間みっちり尋問したが話そう
としなかった男だという。殺人マニアとのゲームはウンザリだ
と告げる。遺族は遺体と面会したいはずだとするが、遺族には
犯人が死刑になると言えば良いと語りその場から立ち去るギブス。

州知事はすぐに海軍長官に手回しして、ギブスは改めて長官に
呼び出され、上官からの命令として面会するよう求められる。

その頃キャシディは自分のデスクがイマイチ逢わず、ケイトの
デスクを使おうとするがトニーがそれを止める。
彼女が亡くなってからまだ一週間しか経過していないことも
有りそれを止める。トニーの中に未だにケイトの死が影を落と
している事を知ってキャシディはいつでも話を聞く事を語ると、
ベッドでのボブはどんな感じか?と問う。

ギブスは一人で州立刑務所にいく。
所長のケルハーに逢う中で、バージニア州では死刑に於いて、
薬物か電気椅子か死刑囚自身が選べるが彼は電気椅子を望んで
いる事を語る。すると二人の前にカイルの弁護士だとするアダム
オニールという男が現れる。ブーンは死んで償おうとしているが
私が減刑を願っているとして、ギブスに話をさせて欲しいとする
が・・・

カイルに逢うギブス。
カイルはギブスと10年ぶりに逢うとして当時から髪の毛の色が
変わっている事を指摘する。オレの記念品は見たかとすると、
被害者を水増ししたのだろうと告げるギブス。カイルは妻は
元気かとしてギブスに挑発。電気椅子は長くて死ぬのは4分かか
るがお前にはもっと長く苦しんで欲しいという。カイルは
ケイトリンの死に関しても言及して挑発する中で、遺体は22人
以上いる事を語る。

ギブスは一度オフィスに戻るとメンバーに対してブーンの農場
に行く事を告げる。
現場でギブスは突然キャシディの体のサイズを図り始めると
トニーは66の86、体重は54kgだと告げる。もう10回以上現場を
調べているので出てくる証拠はないのではないかと問うが、
煙突を調べる事を告げる。するとマクギーを踏み台にして
キャシディが暖炉の煙突を調べると、そこからアルバムが見つかり
そこにはこれまでカイルが殺害した女性の写真が発見される。
遺体は22人以上である事を示唆していた。
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90年代に22名の女性を殺害したとする連続殺人犯のカイルが
ついに死刑執行を週末に迎えることになる。未だ遺体の
殆どは見つかっておらず、そのような事を知って、カイルは
自分を捕まえたギブスと話をさせれば遺体の隠し場所を
教えるというが・・・

まだケイトリンが殺されてから1週間後のエピソードらしい。
凄い勢いでトニーが新しく赴任してきたキャシディに
セクハラ攻撃で攻めるところは、トニーらしさを取り戻す
為に必要な過程なのか。

過去キャシディというと
Season 1, Episode 8、
Season 1, Episode 16
Season 1, Episode 23
Season 2, Episode 8
に登場している。

シーズン3での彼女の出演は今回ぽっきりの割に随分とトニー
と私生活を巡って絡ませた感じがする。
一連のギブスと殺人鬼との対決に終止符を打たせるためには彼女
のスキルが欠かせないものだったのかもしれない。
今回の犯人の共犯者であるアダムのことを彼女が戦いに制しなけ
れば、より一層のギブスらの荒れていく姿が有ったかもしれない事を
考えるとちょっと恐ろしいものがあるね。

殺人鬼との絡み・駆け引きを通してギブスの過去を知るとい
うのもネタとしてはありがちだった。
ギブスが別れることになった10年前の女性とは一体何人目
の恋人だったのか?って感じ。
ダッキーは10年前のギブスは今のトニーのような人物だと
語っていた。トニーがギブスのようになるには余程のショッ
ク療法しかなさそうだけど、ケイト以上に愛着を持った仲間
を失って初めて今のギブスのような冷たさを持ち合わせていく
のかな。ギブスが10年前の彼とは違うことに対して、トニーは俺たち
仲間がいることだとして説いているシーンは格好良かったけど、今回の
トニーって、なにげにあんまり仕事してないよなぁ。

捜査は相当杜撰なものが有ったように思う。
特に写真と衛星画像を付き合わせて現場を見つけ出すなんて
ちょっと現実離れしていた。
写真が煙突で見つかったとする流れは、やはりカイルとアダムが仕組ん
でいたことを示唆するものなのだろうけど、元々の22人の殺人にもアダム
が関与しているのか、それとも単にカイルの殺人をそのまんま引き継いだ
のかはよく分からないものがった。
小説家は見せかけで、上手い事最後は反転したけど、上述した様にキャシ
ディの腕というのを甘く見すぎていたのだろうね。

アビーはロマンスグレーのギブスを格好良いと言っていた。
マクギーが仕事に熱中するあまり、アビーは彼を振りまかせようとして
ギブスの子に妊娠したと語るシーンなど笑えるところだったけど、
マクギーの扱いに関してはやはりトニーに部があるね。

シーズン2の頃は頭を叩くというのが自然だったけど、ここのところ、
後頭部を叩くというシーンがかなり作為的でシンボル的な意味合いが
出てきてしまった感じだね。


・Dominic KellyのRelease the Bots
・Dominic KellyのStrain of Crucial