NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班
Naval Criminal Investigative Service (シーズン3)

製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ
企画 - ドン・マクギル





17 Jul. 2008
第17話 アウトドアの恐怖 Ravenous

脚本/Richard Arthur
監督/Thomas J. Wright
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パークレンジャーでカブスカウトの指導員をしているボビー・
ヘンドリックス
は少年たちを連れてシェナンドア国立公園
案内して回る。クマのフンが落ちているとして、クマの生態
を調べる為にジェリーにフンを調べさせる。クマは雑食性の
生き物なので色んなものを食べると告げフンから分かるクマ
のエサは何かと問うと、人間じゃないのかと語る。なんと
服の中から軍人の認識票が出てきたのである。

トニーとジヴァはトレーニング後、NCISオフィスへと戻って
くる。ジヴァはすぐにシャワーを浴びたいとするが、トニー
はこれから見物があるとして、ダッキーらの居るモルグへと
向かう。新入りの試練として新人研修の一つは解剖だと告げ、
マクギーは研修の時にダッキーの靴の上にゲロゲロと吐いて
大変だったという。モサドでも同様のテストがある事を告げ、
落第者は即その場で解雇になるという。

そんな中ギブスがモルグに現れてシェナンドア公園で死体が
見つかったと語る。ダッキーは国立公園での死亡原因として
多いのは心臓発作、ハイキング中の事故、悪天候による死亡
だと語るが、兵士がクマに食われたのだという。

現場にいくとマクギーはクマは滅多に人は襲わないと語る。
現場にはパークレンジャーのランディスとホビーが遺体が
発見された時のことを語る。遺体は体重150kg・身長180cm
くらいであり認識票が見つかったこと。元々はクマのフン
から見つかった認識票を見て足跡を辿ってきた結果、遺体が
見つかったのだという。
遺体の服を調べるとIDが入って居た。被害者はベンジャミン・
ライリー兵曹
。認識票と同じ名前だという。
マクギーは自分はカブスカウトに入って居たのでサバイバル
の経験が有る事を告げるとトニーはクマのフンを回収してこい
とマクギーに語る。
この辺はキャンプ客は立ち入り禁止区域であり先月はハンター
クマの餌付けをしていた事を語る。禁漁期に何度もエサを
巻いて置いて、解禁されるとそこでクマを撃つのだという。
ボビーは狩り自体を禁じるべきだと語る。
餌付けをよく行っていたのはジェイソン・エドムという男性
だという。
ライリーはこの辺にクマが出て危険だという事を理解していた
のかどうかと尋ねると、この公園に来る人たちには入り口の所
でクマのことが記載されている冊子が配られる事を告げる。
ボビーが被害者にも冷たい態度を見せると、ランディスは彼女をフォロー
するようにして、彼女はハンティングが嫌いな人なので大目に
みて欲しいと語る。
記録によるとライリーは月曜日の午後に一人で来ているとの
こと。ギブスは現場にある足跡を見る限りでは2人分の足跡が
有り恐らく女性と来たのではないかという。もしも女性が
居たのであれば、クマから逃げて2日は経過していることになる
として大々的な捜索を行う事になる。

ライリー兵曹の車は何処にあるのか。
トニーは地元の人たちによると、大抵は公園の外にある雑貨店
に預けるのだという。公園内の駐車場に置くと車上荒らしに
逢うからだという。
トニーは映画「脱出」を引き合いに出し、僕がバート・レイノルズ
ならばマクギーはネッド・ビーティだと語る。

ライリーの車は雑貨店"ジャックラピッドスリム"の駐車場に
駐まっていた。ジヴァは映画「パルプフィクション」のダイナー
の名前だねと語る。トニーはヤマアラシと言えない女がそんな
映画を知っているのかと問うが、私の国にも映画館はあると
語る。
店内に入ると、カントリーミュージックと共に地元の男たちが
集っていた。ジヴァは店内に有るブタの足のピクルスを見て
嫌な顔をする。トニーは食べるか?と問うと、私はユダヤ教
なので辞めて置くという。店員のウェスリーとジェイソンが
働いていた。既にウェスリーたちにもライリーがクマに襲われた
という情報は伝わっていた。一日10ドルの駐車料金をもらって
いる事を語る。ライリーの車はチェロキーだった。その車に
乗ってきたのは一人なのかと問うと、一人だったと語る。

ダッキーは遺体をモルグで検視する。
死因はクマに襲われたことによるものではなく、抵抗した跡や
クマが襲うような爪や歯の跡がないという。平らな刃物で心臓
を一刺ししたのが死因でその後にクマに遺体を荒らされたのだ
ろうと語る。
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国立公園内で起きた海兵隊殺害事件に於いて、熊に襲われ
死亡した事故死かに思われたが、調べていく内に被害者の
男性は女性とこの地を訪れていたのではないかとする
疑惑が出てくる。避妊薬や女性の靴の跡が見つかるが
誰も敷地内に入ったとする女性を目撃しておらず、違和感
を覚えていく。

殺人事件を隠すために熊に食べさせ殺してしまうというもの。
一人だけかと思えばなんとこれまでに26名を殺害したという
のだから相変わらずアメリカの殺人鬼はその人数まで豪快な
ものがある。BTKキラーなんて例も引き合いに出された。
ただこれまでにも同様の遺体の処理の仕方をしていたことを
考えると僅か3名しか名前として上がってこなかったのは
ちょっと違和感は有るのかも。
狙われているのはブルネットの女性ということで、男性が
犯人だと思わせつつ、冒頭からハンティングを嫌っている
という女性・ボビーも相当妖しかった。

ネタ的なものを言えば、やはりアビーの誕生日をみんなが
祝うというものだったけど、マクギーってアビーの誕生日
を覚えていたのかな。ダッキーとジヴァは黒いバラを
贈っていたし、あれだけ黒いバラがあった所を見ると
みんながみんなバラを贈っていたというところなのかな。
ギブスが自分の誕生日を忘れているのではないかとして
ツンデラさ前回のアビーが可愛いかったし、当然ながら
ギブスが忘れるハズもない。
いつものカウパフなんかを渡すシーンに於いては露骨に
アビーがギブスに対して厳しい態度を取っていたけど、
ギブスはアビーが怒る理由を知りつつ眺めていたのかな。

驚くべきは今回誰も後頭部を叩かれなかったこと。
トニーはジヴァを叩こうとしたけど、条件反射的に"殺すわよ"
みたいなところは相変わらずジヴァらしさがある。
ただ今回のジヴァはトニーのネタを奪うかのようにして、
色んな映画のネタを引用していた。
「パルプフィクション」は如何にもジヴァは好きそうだけど
「オズの魔法使い」とか見たのかな。

ネタ的には森が関係していたので、おとぎ話っぽい雰囲気
があり、地元民からトニーが聞き込みしていたシーンなど
白雪姫を守る7人のドワーフ状態だったし、パンクズを
落としていき道しるべを残していくという辺りは「ヘンゼル
とグレーテル」踏襲したようなエッセンスが込められていた。

ジヴァならば心配ないとは思うのだけど、一人でボビーと
小屋にいる際にはちょっとひやっとさせる場面だったの
かも。モサドに居た頃と違ってジヴァもトゲが取れている
所も有るしね。

トニーとジヴァが互いにどっちが早くパークレンジャーの
相手を落とせるのかみたいな対決になっていたけど、
トニーはボビーがむだ毛を生やしまくっているのを見て
突然断る口実に架空の妻の話をネタにして涙する
シーンとか面白かったし、ジウァは男女の駆け引きを覚えた
のか、少しは切らさないと(ジラさないとの言い間違え)と
語る姿が有った。

最後にジヴァが取調室に於いて、父親との関係を語る辺り
力押しではなく、情に訴える取り調べの方法も身につけた
というところなのかな。

・I Wanna Be There


リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) "トニー"
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) "アビー"コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) "ダッキー" 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
ジェニー・シェパード (Lauren Holly) NCIS Director
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド

ジェームズ・ランディス (Todd Allen) パークレンジャー
ボビー・ヘンドリックス (Michelle Harrison) パークレンジャー
ウェスリー・ロワン (Chris Payne Gilbert) ジャックラピッドスリム店
ジェイソン・エドム (Scott Anthony Leet) 狩猟禁止
ジェリー (Alex Frost) カブスカウト
--- (Spencer Andrews) Delinquent
ベンジャミン・ライリー (Tony Besson) 兵曹、被害者
--- (Anne Lockhart) Naval Officer
--- (Phillip Whiteman) Park Ranger


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