NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班
Naval Criminal Investigative Service (シーズン3)

製作総指揮/企画 - ドナルド・P・ベリサリオ
企画 - ドン・マクギル





24 Jul. 2008
第18話 おとり Bait

脚本/Laurence Walsh
監督/Terrence O'Hara
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学園に於いてジョーとぶつかるコーディ・マイヤーズは一触即発
の状態だったが、ジョーの圧力に屈して握り拳を握ったまま
我慢するコーディ。
そんなコーディはジョーの居るクラスへとやってくると、
再びコーディのことをからかおうとするジョーだが、ダレも
外に出るなと言い出したコーディは体中に爆弾を巻き付けて
いることを知る。生徒の中にはなんとか教室から逃げることの
出来る人物もいたが5人の生徒はコーディと共に教室に閉じ込め
られる。

NCISは通報を受けて現場へとやってくる。
トニーは自分は爆弾の現場の経験があるのでジヴァやマクギー
に指示に従うよう告げると、ジヴァは私も爆弾には慣れている
という。マクギーは僕だってオンラインゲームの「カウンター
ストライク」で慣れていると語ると、死んだらリセットが聞か
ないぞと語る。
ギブスは立て籠もりの生徒は南棟にいて、特別対応班は東棟
にいる事を語る。マクギーとジヴァに外回りして、教室内部
の様子を調べよう告げると、ギブスはトニーと共に校舎内に
付いてくるよう語る。

現場ではワイズが指揮を執っていた。
犯人はコーディ・マイヤーズ(15歳)。目撃者によると胸に爆弾
を巻き付けているのだという。人質は4、5人の生徒だと。
ギブスはコーディの情報を調べて、親を呼ぶよう指示する。
ワイズは現場の交渉はギブスらに任せるという。

ジヴァとマクギーは犯人に気が付かれないように教室に近づくが
マクギーは新品の靴故に歩く度に変な音がした。ジヴァは
カメラを使って内部の様子を撮影するが、暫くするとコーディ
はそれに気が付いてシャッターを降ろしてしまう。

一方人質とされている生徒のウチ、ナディアの呼吸がおかしく
なる。友人のステファニーによるとナディアは喘息持ちで
吸引器が必要だという。ロッカールームに入って居るという
とステファニーだけ外に出すが必ずステファニーが吸入器を
もってこいと指示する。
ギブスとトニーは教室に近づく中、コーディの父とは連絡が
取れたとして会議が終われば駆けつけるだろうとのことだった。
トニーはステファニーから話を聞くと、ジョーがコーディを
バカにした途端にコーディはパーカーを開いて自分の体に
ついている爆弾を見せつけたのだという。
コーディは転校してきたばかりで、いつも一人だったこと。
フットボール部に暗い奴と言われていたこと。
学校の成績は平均くらいでチェスクラブと生徒会に入っていた。
マクギーは自宅のPCと私物を調べている事を告げる。

ギブスは自分が吸入器を届けると告げると教室の中に入って
いく。オレは良い人質になるぞと告げると、現在この教室は
海兵隊が囲んでいるので生きて出たいならば言うことを聞いた
方が良いと語る。
ギブスはコーディがジョーを指示してボディチェックをされる。
武器は所持していないが、耳と手首の外部との通信装置を
奪われ破壊されてしまう。それを知ったジヴァらは生徒にして
は手慣れすぎている事を語る。

ラボでアビーと共にPCを調べていたマクギー。
マクギーによるとコーディの部屋を見た限り、自殺願望が
強い様だと語る。開設しているウェブサイトは死に関するもの
ばかりで願望を現実にしようとしているのだという。
アビーは死ぬ死ぬ言っている子は大丈夫だとして、危ないのは
寧ろ何も言わない子だという。しかしマクギーは彼の部屋は
一面が黒の壁紙でドクロとかデスメタルを聞いていると語る。
アビーの部屋そっくりだと知ってマクギーは分別の付く大人
ならば大丈夫だとしてフォローするが・・・しかしアビーは
彼の部屋や衣服から爆薬は一切検知されず、ブラウザの履歴
を見た限りでは爆弾を製造するサイトを閲覧していないのだ
と語る。爆弾もニセモノではないのか?と告げる。
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高校に爆弾を体に巻いた生徒が教室に立てこもる。
普段虐められていたということから復讐の線も考えられたが
彼は教室に閉じこもると、ある要求を言い始める。
自分の母親をここに連れてきて逢わせろというものだった。
しかし調べている内に、彼女は一年前にセーリングの事故で
亡くなったことを知る。

色々と不思議な点が多かった今回のエピソード。
正直シナリオ的にはイマイチ面白味に欠けたし、マクギー
やアビーならばもう少し早い段階で色々と気がつくものが
有りそうな感じがする。

15歳の高校生らしからぬギブス捜査官に対する鋭い視線。
武器を隠していないかどうか。少しでも不自然な態度を取れば
すぐにチェックが入ったり、そもそも容疑者のコーディ本人
には爆弾などという大それたものを作れるのか否かという
こと。

途中からは精神的に病んでいるのではないかとして、母親
の死の後に躁鬱や統合失調症、PTSDのような精神疾患で悩んで
いるのかと思わせるものが有ったり、二ヶ月前に母親を
見たとする証言は死を受け入れられないことへの反証みたいな
扱いだったけど、色んな矛盾をどう説明するのかがなかなか
難しい案件だったのかも。

本当に虐めや友人関係のことで悩んでいるとしたら、
アビーが一番力になれそうだったな。

高校が舞台であり遺体が出た訳ではないのでダッキーが
現場に出ることもなかったし、マクギーやアビーの存在も
ほぼラボの中で二人だけで絡んでいた格好だった。
いつものギブスとアビーのじゃれ合いが無い分意外と寂しかった
りもする。

ジヴァの存在もカメラで撮影するだけだったし、今回は
トニーの活躍を映し出すエピソードだったのか。

ギブスが人質として教室に入った後、トニーがボスとして
指揮を執ることになり、犯人が要求した母親が他界している
ことを説明するのにケイトリン・トッドの名前を使うところ
など、もう彼女の死は乗り越えたというところなのか。
マクギーが思わずトニーにボスだと言ってしまったり、
ブーブー言う靴を履いてきたり、ラボではアビーとの間で
度付き回し有っていたりするところなどが見物かな。
外部との連絡をとる作成に置いて、サンドラ・ブロックの
映画「スピード」が引き合いに出されていた。
犯人が見ている映像を録画のものと切り替えて何度も再生
している間に人質たちを解放するというもの。
珍しくトニーは映画の言葉やシーンを自ら語ることが
無かったね。

ジヴァの言葉のミスは「抜け目がない」=>「抜け毛がない」
「腹が締まっている」=>「腹が据わっている」

ギブスの手話をアビーが読み取るのも凄かった。
アビーがマクギーに叩かれたいと感じて、彼を"エルフロード"
と読んでいた。

しかしこの件は証人保護プログラムによって家族がバラバラに
なってしまったのかな。子供が2ヶ月前に母を見たといったのも
幻視ではなく本当に目にしていたってことなのかな。

・P.O.D.のLights out
・Dominic KellyのBoa Constrictor
・Dominic KellyのMetal Fragments



リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) "トニー"
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) "アビー"コンピュータ
ドナルド・マラード (David McCallum) "ダッキー" 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
ジェニー・シェパード (Lauren Holly) NCIS Director
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド

ケン・マイヤーズ (Paul Schulze) コーディの父、
コーディ・マイヤーズ (Michael Welch) 15歳、爆弾立て籠もり犯
ダニエル・ワイズ (Jade Carter) 大尉、現場捜査官
リコ・カルダス (Mauricio Mendoza) 犯人
ステファニー・フィリップス (Linsey Godfrey) 生徒
ジョー・ベネス (Charles Duckworth) 生徒、虐めっ子
ナディア・ハーコート (Alexandra Krosney) 生徒、喘息持ち
シンシア・サマー (Stephanie Mello) シェパードの秘書
--- (Chase Kim) SRT Sniper
アンジェラ・マイヤーズ (Ruth Zalduondo) 母親、証人保護
--- (Chrissy Conway) Student Hostage


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